2016年3月17日木曜日

2016 INDYCARレポート R1 セント・ピータースバーグ:マツダ・ロード・トゥ・インディー  インディー・ライツ開幕ダブル・ヘダーでAAとSPMが苦戦

インディー・ライツの開幕レースはカーリンのセラレスが優勝
第2レースはスウェーデン出身のハーグローヴが制す


 セント・ピータースバーグでのマツダ・ロード・トゥ・インディー3カテゴリー、どんな結果になったかお知らせしましょう。


 3シリーズとも開幕戦と第2戦を開催。一番上のインディー・ライツ・プレゼンテッド・バイ・クーパー・タイヤズ(以下:インディー・ライツ)では、レース1をカーリンから出場のフェニックス・セラレス(プエルト・リコ出身)が7番手スタートから制覇(昨シーズンにルーキーながらミルウォーキーで初優勝)した。カーリンは開幕戦2年連続優勝だ。昨年度ウィナーのエド・ジョーンズ(アラブ首長国連邦出身)が今年もカーリンから参戦しているが、彼は開幕戦10位と振るわなかった。2位はルーキーのスコット・ハーグローヴ(カナダ出身/チーム・ペルフレイ)、ポール・シッターだったカイル・カイザー(カリフォルニア州出身/フンコス・レーシング)が3位だった。

 レース2のグリッドは予選での自己セカンド・ベストかレース1でのファステスト・ラップの速い方で決められ(他の2カテゴリーも同様)、ポール・スタートしたルーキーのフェリックス・ローゼンクヴィスト(スウェーデン出身/ベラルディ・オート・レーシング)が初優勝。レース1で3位だったカイザーが2位、ザック・ヴィーチ(オハイオ州出身/ベラルディ・オート・レーシング)が3位だった。レース1ウィナーのセラレスは4位。
 マツダ・ロード・トゥ・インディーのスカラシップを受けるサンティアゴ・ウルティア(ウルグアイ出身/シュミット・ピーターソン・モータースポーツ・ウィズ・カーブ-アガジェニアン)は、レース1は9番手スタートから4位フィニッシュと表彰台まであと一歩だったが、レース2では8番手スタートから13位に順位を落としてのゴールとなっていた。

プロ・マツダはチーム・ぺルフレイがレース1,2を席捲

 2番目に位置するカテゴリー=プロ・マツダ・プレゼンテッド・バイ・クーパー・タイヤズ(以下:プロ・マツダ)は、レース1でパト・オーウォード(メキシコ出身/チーム・ペルフレイ)が初優勝を飾った。彼はプロ・マツダ参戦2年目だ。2位=ルーキーのアーロン・テリッツ(ウィスコンシン州出身/チーム・ペルフレイ)と、チーム・ペルフレイが1-2だった。3位もルーキーだった。ケイプ・モータースポーツ・ウィズ・ウェイン・テイラー・レーシングで走るジェイク・エイドソン(メンフィス州出身)だ。
 レース2では、レース1とトップ2が入れ替わり、2位だったテリッツが初優勝し、オーウォードが2位。3位は5番グリッドからスタートしたマレーシア出身のウィロン・タン。彼はテリッツらのチームメイト。レース1で1-2フィニッシュしたチーム・ペルフレイは、レース2では表彰台独占(!) 圧倒的な成績をセント・ピータースバーグで収めた。
 マツダ・ロード・トゥ・インディーのスカラシップを受けるニコ・ジャミン(フランス出身/ケイプ・モータースポーツ・ウィズ・ウェイン・テイラー・レーシング)は2レースとも4位。


ロイドと中国出身のルーが優勝を分け合ったUSF2000

 クーパー・タイヤズUSF2000・プレゼンテッド・バイ・マツダ(以下:USF2000)は、レース1でジョーダン・ロイド(オーストラリア出身/パブスト・レーシング)が優勝。2位は中国出身のユーフェン・ルー(こちらもパブスト・レーシング)。3位はロバート・クォン・メジェニス(ニュー・ヨーク州出身の韓国系アメリカ人/チーム・ペルフレイ)だった。
 レース2ではレース1のウィナーと2位が入れ替わり、レース1で2位だったルーが優勝(2シーズン目で初)。2位はレース1ウィナーのロイド。USF2000では2レースともパブスト・レーシングが1-2フィニッシュだった。3位は10番手スタートだったジョーダン・ケイン(イギリス出身/チーム・ペルフレイ)。
 マツダ・ロード・トゥ・インディーのスカラシップを受けるダコタ・ディッカーソン(カリフォルニア州出身/アフターバーナー・オートスポート)は、レース1では16番手スタートから8位まで順位を上げてゴールしたが、レース2は17番手スタートで22位だった。

 チーム・ペルフレイが地元フロリダ州のレースで大活躍を見せた。その一方で、インディーカー・チームのアンドレッティ・オートスポートとシュミット・ピーターソン・モータースポーツは苦しいスタートを切った。インディー・ライツに出場した16台のうちの7台を占めながら(アンドレッティ=3台、シュミット=4台)、どちらのチームも表彰台ゼロだったのだ。シュミットは8回も、アンドレッティは2回、インディー・ライツのチャンピオンとなっているのだが……。



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