2014 INDYCARレポート 第1戦セント・ピーターズバーグ Day2 プラクティス3：最速はライアン・ブリスコー！ 佐藤琢磨は前日のタイムを更新し3番手

プラクティス3でトップに立ったブリスコー　Photo:INDYCAR(Shawn Gritzmacher)

3月29日　プラクティス3
天候：曇り　ときどき　晴れ
気温：24℃

ブリスコー、全日のタイムを大幅に更新！　シボレー1-2に
　晴れ間が覗くコンディションでスタートしたセント・ピーターズバーグでのプラクティス3、セッション中の天候は曇りとなったが、雨は降らないまま、アクシデントもレッド・フラッグによる中断もなく45分間が経過した。
　トップ・タイムを出したのはライアン・ブリスコー（NTTデータ・チップ・ガナッシ・レーシング）。1分2秒4236で、昨日のトップ＝佐藤琢磨（AJ・フォイト・エンタープライゼス）による1分2秒5615より0.1379秒速かった。昨日のブリスコーは8番手で、ベストは1分3秒0142ががベストだったから、彼としてはコンマ6秒近くもラップタイムを縮めたのだった。
　2番手にはエリオ・カストロネベス（チーム・ペンスキー）が来た。タイムは1分2秒4730で、ブリスコーとの差は僅かに0.0494秒だった。
　3番手は、琢磨だった。走行初日の2セッションは3番手とトップ。走行2日目も3番手と 3セッション続けてトップ3だ。このセッションでのベストは1分2秒5243で、昨日の自己ベストをギリギリ上回っている。昨日使ったタイヤで走り出し、1分2秒台をマーク。ピットでスプリングなどセッティング変更を何度か行い、その度にタイムを縮めた。そして、走行修了間際にフレッシュタイヤを投入し、この日のベストを出した。

トップから5番手のパワーまで0.1760秒という僅差！
　4番手はセバスチャン・ブルデイ（KVSHレーシング）、5番手はウィル・パワー（チーム・ペンスキー）だった。トップと5番手の差が0.1760秒という小ささだ。
　以下、6番手はシモン・パジェノー（シュミット・ピーターソン・モータースポーツ）、7番手はジェイムズ・ヒンチクリフ（アンドレッティ・オートスポート）、8番手はトニー・カナーン（ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング）、9番手はスコット・ディクソン（ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング）。昨日に続いてルーキーのジャック・ホウクスワース（ブライアン・ハータ・オートスポート/BWM・カーブ・アガジェニアン）がトップ10入りする10番手だった。
　苦戦中なのはマルコ・アンドレッティ（アンドレッティ・オートスポート）で、昨日が18番手で、今朝は20番手。ただし、プラクティス3ではチーム・トップのヒンチでも7番手で、ライアン・ハンター-レイも11番手と順位だけで見ると今ひとつだった。
モントーヤは15番手にとどまる

　ファン・パブロ・モントーヤ（ペンスキー・モータースポーツ）も昨日が19番手で、今朝も15番手と目立つことはできていない。

モントーヤはまだ本領発揮とはいかない……　Photo:INDYCAR (Chris Owens)

　昨日の2番手だったグレアム・レイホール（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）は今朝は14番手、昨日7番手だったジャスティン・ウィルソン（デイル・コイン・レーシング）も今朝は13番手と振るわずだった。
　それでも、トップから21番手までが1秒以内に収まる驚異的接戦。ほんの小さなセットアップの善し悪しによって順位は大幅に変わってしまう状況だ。最後尾の22番手だったルーキーのカルロス・ウエルタス（デイル・コイン・レーシング）も、トップとは1.3121秒差と決して悪くないパフォーマンスを見せている。
以上