2014年3月6日木曜日

2014 INDYCAR ニュース 3月4日:NASCARチャンピオンのカート・ブッシュがインディー500に挑戦

アンドレッティ・オートスポートからエントリー
コカ・コーラ600との掛け持ち参戦に

 2004年NASCARネクステル・カップ(現スプリント・カップ)・チャンピオン(=ストックカーの最高峰シリーズ)のカート・ブッシュ(35歳)が今年のインディー500に出場することを3月4日に発表した。彼を走らせるのはアンドレッティ・オートスポートだ。
 スプリント・カップはインディー500の決勝同日にノース・キャロライナ州シャーロットでコカ・コーラ600というシリーズ戦があるため、ブッシュはインディーカーとストックカーの2レースに1日で出場する”メモリアル・デイ・ダブル”に挑戦することにもなる。
 カートのインディ出場話は昨年もあった。彼はアンドレッティのマシンでインディアナポリスでのテスト走行を行ったほどだった。しかし、実現には至らなかった。「僕はルーキーだが、オーバルでの経験は豊富にある。そのうちの何を活かせるか」とカートは話している。


スチュワート・ハースへの移籍でダブル挑戦が実現

 カート・ブッシュが今年から所属しているのはスチュアート・ハース・レーシング。元インディーカー・チャンピオンで、”ダブル”経験者のトニー・スチュアートが共同オーナー。カートの”ダブル”挑戦が許されたのは、スチュアートがオーナーだからだ。インディーに出場するとシャーロットでのドライバーズ・ミーティングに出席できないため、スターティング・グリッドが最後尾に下げられる。そのために”ダブル”挑戦はなかなかやる人が現れないのだ。
 今回の参戦実現が大変であったと推察できるのは、スチュアート・ハースがワークス級のシボレー・ユーザーで、アンドレッティが完全ワークスと言っていいホンダ・チームであるところ。両陣営の説得は簡単ではなかったはずだ。去年までのアンドレッティならシボレー・ユーザーだったので、話は断然スムーズに進んだだろうが……。
 ”ダブル”に初めてチャレンジしたのは、1994年のジョン・アンドレッティ(マイケルのいとこ)だった。そして、最も最近に”ダブル”にトライしたのは、ロビー・ゴードンで2004年のこと。彼は1997年、2000年、2003年、2002年にも”ダブル”に挑戦していたが、雨でのレース延期など運に恵まれず、両レースで大活躍することは叶わなかった。2レース合計1,100マイルをキッチリ走り切った実績の持ち主はたったの一人。トニー・スチュアートだけだ。彼は1999年と2001年にチャレンジし、01年にインディーで6位、シャーロットで3位フィニッシュを達成している。


カート・ブッシュのインディー500参戦が新たなトレンドを作るか?

 インディーカー・ファンには馴染みのないカート・ブッシュだが、アメリカでは有名だ。それは彼がストックカー・チャンピオンであるからだけでなく、歯に衣着せぬワイルドな発言でお騒がせをチョコチョコ起こして来た経歴の持ち主だからだ。口が災いして2012年のシーズン終了後にペンスキー・レーシングを解雇されるようにして離脱。それでも実力は高く、2013年シーズンは弱小チームで大健闘し、チャンピオン争いを行う12人に残った。そして、2014年に向けてスチュアート・ハース入りを果たした。
 弟のカイル・ブッシュもストックカー・ドライバー。まだタイトルは獲得していないが、才能では兄を上回ると言われており、彼の方こそインディーカーに挑戦して欲しいところだ。トヨタ・チーム所属なので、さらにハードルは高いと思うが……。

以上

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