2014年4月11日金曜日

2014 INDYCAR レースプレビュー 第2戦ロング・ビーチ 佐藤琢磨、2連勝なるか?

昨年の快走の再現を期待したい Photo:INDYCAR (John Cote)
  40年目を迎えるクラシックイベント! 今年は23台が出場
 トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチは、歴史でも人気でもアメリカでナンバー・ワンを誇るストリート・レースだ。1975年にF5000というカテゴリーで始まり、76~83年まではF1グランプリを開催。84~08年までがCARTシリーズ&チャンプカーのレースが行われ、09年からインディーカーになった。毎年の春に行われるレースイベントはすでにこの地域に完全に定着していて、毎年本当に大勢のファンが詰めかける。レースは海沿いのストリート・コース=1.968マイルを80周して争われる。
 今シーズンの開幕戦は22台(去年より3台減)。今年は第2戦としての開催となるロング・ビーチには1台増の23台が出場する。去年マイク・コンウェイをスポット参戦させたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングが、今年はオリオール・セルビアを起用して2台目(16号車:スポンサーは未発表)を走らせるからだ。
 シャシーは出場全員がダラーラDW12を使用。V6ターボ・エンジンはシボレーが10台、ホンダが13台。タイヤは全車がファイアストン製(プライマリーとオルタネートの二種類)を使う。


現役ドライバーで優勝経験があるのは7人
 ロング・ビーチの歴史を振り返ると、最多勝利はアル・アンサーJr.による6勝。マリオ・アンドレッティはF1での1回を含む4勝を挙げていて、セバスチャン・ブルデイとポール・トレイシーが3勝、マイケル・アンドレッティとアレックス・ザナルディとウィル・パワーが2回勝っている。
 上記以外で、現役ドライバーで優勝を経験しているのはファン・パブロ・モントーヤ、エリオ・カストロネベス、ライアン・ハンター-レイ、マイク・コンウェイ、そして佐藤琢磨だ。
 意外(?)にもスコット・ディクソンとトニー・カナーンはまだロング・ビーチでの優勝がない。
 チーム別優勝回数は、ニューマン/ハースによる6勝が最多。2番手はチーム・ペンスキーの5勝。今年、ペンスキーは最多勝利タイに並ぶ可能性アリ。そうなるとしたら、果たしてどのドライバーによってだらろうか。ドライバー3人はいずれもロング・ビーチでの優勝経験者だ。

史上最多の4回目のPPを狙うパワー

 予選ではマリオ・アンドレッティ、マイケル・アンドレッティ、ジル・ド・フェラン、そしてウィル・パワーが3回ポールポジションを獲得している。パワーは今年、史上最多となる4回目のPP獲得を目指す。ポール・トゥ・ウィンはF1での4回を含む12回が記録されて来ている。
 現役ドライバーのPP獲得経験者は、上記以外だとブルデイが2回で、ライアン・ブリスコー、ジャスティン・ウィルソン、カストロネベス、カナーンがそれぞれ1回ずつ。
 去年のPPはダリオ・フランキッティ。タイムは1分7秒2379だった。コース・レコードは2008年のウィルソン(=チャンプカー)による1分6秒902。
2009年から6年で6人のウイナー 佐藤琢磨、連覇なるか?
 今年のロング・ビーチでは、“琢磨の2連勝がなるのか”が我々としては大きな注目点。そこで過去に連勝がどれだけなされているかを見てみると、アンサーJr.は89年から4連勝を記録していて、彼は94&95年にも2連勝。ブルデイはチャンプカー時代に3連勝。その他はマリオ・アンドレッティ、ザナルディ、トレイシーが2連勝をしている。しかし、09年から5年は毎年異なるウィナーが誕生して来ている。
以上


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