2014年6月10日火曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント39 第8戦テキサス ファイナル・プラクティス:「このままじゃまだレースはできないですね。もう少し良くしないと」

Jack Amano(以下――):30分間のファイナル・プラクティス、47周を走りましたが、まだ苦しそうなマシンだと見えていました。
佐藤琢磨:うん、あまりポジションを上げて行けるというより、とりあえず、少し抜かれて、その後は現状維持……みたいな走りになっていましたね。上がって行けないですね、今のマシンでは。
――ピットでセットアップ変更を少し行ったようでしたが。

佐藤琢磨:はい。最初のランよりも、後の走行の方が良かったと思う。トライしたいと考えていたことをやってみていました。方向としては少しポジティヴな方へと行ってたので、良かったと思います。でも、このままじゃまだレースはできないですね。もう少し良くしないと。

――あとひと捻りって感じるですか。

佐藤琢磨:はい。あと少し。

――でも、何か良いものの見えたセッションだったんですね?
佐藤琢磨:多少ですけどね。速い連中は上ラインを走っても全然安定していますね。踏んで行けてますね。僕らは踏めない。結局、このコースはコーナリングが終る前にバンクが終っちゃうんですよ。特に2コーナーの出口ですけど。マシンに対するサポートがバンクを出て無くなった時、まだ横Gが残っているのでリヤが滑ってっちゃうんですよ。同時にバンクが無くなるので、垂直荷重が抜けちゃう。車高が上がってリヤのダウンフォースが減っちゃう。それのジレンマなんですよね。だから、コーナーでオーバーステアを出さないようにするには、高いところから、ミドル・レーンとかからアプローチをすればいい。でも、ミドル・レーンに入るとものすごくグリップがなくて、クルマが暴れちゃう。そこに行けないから下のラインに行くと、出口でオーバーステアになる。だから、どっちに行っても駄目っていうのが今の自分たちですね。

――もうちょっと走りたかったですね。

佐藤琢磨:うーん、そうですね。走れば走っただけ色んなことを学べますからね。でも、持ってるツールでできる範囲のことはもう終っちゃってたので、クルマをある程度大きく変えないと駄目になってました。そのためにはマシンをガレージに戻していじらなければならない。そういうテストじゃないと、たくさん走っても意味はないですね。

――タイヤについてはどうですか? 去年は摩耗が激しくて大変でしたが?
佐藤琢磨:今年はダウンフォースがものすごく大きくなっているので、ウィングの傾角をつけられるようになったので。それによってタイヤの持ちは去年と比べて多少は良いですね。
以上

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