2015年4月26日日曜日

2015 INDYCARレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Dat1 予選その2:今ひとつノリ切れないウィル・パワーは予選2位!ホンダ勢は8位がベスト

ランキング6位に啞難じているチャンピオンン・パワー。速さを結果に結びつけることができるか? Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
チャンピオンのパワー、カストロネベスの後塵を拝す
 予選ファイナルで1分7秒1925をマークし、ポール・ポジションを獲得したのはベテランのエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)だった。39歳……というより40歳を目前にして2戦連続のPP! 今シーズン2個目のポール獲得には、ただただ拍手を贈りたい。
 ポール候補の筆頭だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は予選2位に甘んじた。1分7秒3833が彼のベストで、エリオ先輩に0.1908秒もの差をつけられた。ちょっとショックだったのでは?


 しかも、ポールを逃し、ボーナス・ポイントの1点を稼ぎ損ねた。開幕戦でファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)に優勝をさらわれたパワー。その後のJPMは何やら“らしくない”ベテランぶりを発揮し続けてポイント・トップを守っており、ランキング2位はカストロネヴェスのものとなっている。対するパワーは、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、ジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)の後ろのランキング6位。焦る気持ちはよくわかる。モントーヤに39点、エリオに37点もの差をつけられているのだ。

 パワーの問題点は、波に乗れないこと。持ち前の速さに衰えなど一切ない。しかし、流れを自らの側につけることができていない。元々そういうタイプのドライバー……とも言える。そんな彼がタイトルを防衛を果たすためには、明日のレースを冷静沈着に戦い、チャンスが巡って来たら着実にモノにする戦い方をすることだ。チャンスは自ら作り出すことも可能だが、それよりも大きいのは自ら壊してしまうケースだ。パワーは自信を持っていい。今日の予選の第2セグメントで今週末の最速となる1分6秒8050を出したのは彼なのだから。今週も一番速いのはパワーなのだ。あとはその事実を結果に結びつけるだけでいい。

予選4位からぺンスキー勢への逆襲を狙うディクソン

 プラクティス1で最速たったディクソンは予選4位となった。明日、ペンスキー3人を相手に戦い、バーバー初優勝を達成することはできるだろうか? 
 その可能性は充分にある。ロングビーチでの初優勝を記録したばかりのディクシーには、パワーが持たない勢いもある。すでにマシン・セッティングのレベルはペンスキー勢に肩を並べるものを手にしている。ピット・タイミング、イン&アウト・ラップの切れ味でペンスキー勢の前に出ることさえ実現すれば、ロング・ビーチと同じように逃げ切ることが可能だろう。作戦力でガナッシがペンスキーより優れているのは間違いない。

 予選3位はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。ディクソンを上回ったことでペンスキーの1-2-3がなった。早くペンスキーでの初勝利を挙げたいパジェノー。今回はそのチャンス大と見える。

つづく

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