2015年4月27日月曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Day1 予選:「クルマのフィーリング自体は実はそんなに悪くなかったです。スタビリティも高かった。予選で感じたものが明日、役に立つと思います」

オートグラフセッションで Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 
「Q1突破のため、2セットのレッド・タイヤを投入する作戦を取りました」
Jack Amano(以下――):予選結果は20位。雨も考えられる状況で始まりましたが、チームトしてどんな戦い方となっていたんでしょうか?
佐藤琢磨:雨はギリギリで降らない、持ちそうなカンジだったのでフル・ドライ・セットアップで行きました。
――今回は最初からレッドでアタックに行きましたね? どうしてだったんですか?
佐藤琢磨:そこはもう捨て身で(笑)。ダメもとじゃないんですけど、ジャック・ホウクスワースも同じ作戦で行きました。予選前までのプラクティスを走った感じで、Q2への進出が非常に厳しそうだったので……。ここはドライ・レースだと追い抜くのがとても難しい。予選ポジションが本当に大事なんです。本来であれば、Q1、Q2でそれぞれフレッシュのレッドを使ってQ3を目指すんですけど、残念ながらそこまでのスピードがなかったので、とりあえずQ1突破を目指すために、物量作戦じゃないですけど、持ってるものを全て投入して、2セットのレッド・タイヤを使ってQ1を突破しようという作戦でした。

――第1セグメントだけで2セットを投入しちゃったのですね?
佐藤琢磨:はい、使いました。

「実際にコースに出てったら、ものすごいアンダーステアでどうしようもなかったです」
――予選開始直前になってセッティングを変えてましたが、どういうことだったんですか? それでアタック時間が減ってしまったところもありました。

佐藤琢磨:あれは大失敗でしたね。アタックの時間が減ったこともそうですけど、それよりもチームが混乱しちゃってました。エンジニアのドン(・ハリデイ)が持って来た情報が間違っていたんですよ。グループ1で先に走ったジャックのマシンは、実はアンダーステアだったらしいなんですけど、逆にオーバーステアだったって思ってドンは帰って来たので、半分パニックみたいなものでした。セッティングを大幅に変えて行かざるを得なかった。それに時間がかかっちゃったから、周りはグリーン・フラッグで予選が始まってるのに、ウチはまだピットにいた。で、実際にコースに出てったら、ものすごいアンダーステアになってた。だから、もうどうしようもなかったですね。余計なことしちゃった。

――予選でセッティングが前進し、フィーリングの良さを感ずるなどといったことは全くなかった……と。
佐藤琢磨:はい。実際には、クルマのフィーリング自体は実はそんなに悪くなかったんですよ。スタビリティも高かった。プラクティスまでではスタビリティを確保することに苦労をしてたから、スタビリティが上がって、結構良いかな? とも思ったぐらいでした。そして、それは決勝では良いかもしれない。でも、予選ではだるい感じになってしまっていたので、クルマが回り切らなくてスピードが乗らないというという状況でした。ピットに1回帰って来て、2セット目のタイヤでアタックに行く前もエンジンはつけっ放し……というぐらい時間がなかった。それでも、根本的にスピードが足りなかったですね、全然。だから2セット投入したけれどダメでしたね。

「日射しは少し見えています!」
――明日のファイナル・プラクティスですが、予選で感じたものが何か良い方向に役立つんでしょうか?

佐藤琢磨:はい、役立ちます。

――それは朗報ですね。
佐藤琢磨:少し戻して、ちょっと前に進むような、少し違う方向に進める感じです。

――真っ暗闇ではなくなってるんですね?
佐藤琢磨:真っ暗闇ではないです。日差しが少し見えてます。でも、そんなに明るいわけじゃない。

――では、レース展開を味方につけ、上位で戦えるといいですね。
佐藤琢磨:はい、頑張ります。
以上

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