2016年4月1日金曜日

2016 INDYCARレポート 3月30日:KVSHレーシングは灰から蘇ることができるか?

思わぬアクシデント 
KVSHレーシングのトランスポーターが第2戦フェニックスへと向う道すがら車両火災に見舞われた。目的地のフェニックス・インターナショナル・レースウェイまで、もうあと25マイルというところ、インディアナポリスからの1450マイルの長旅がようやく終わろうという時のことだった。

   一緒に走っていた他チームのトランスポーター・ドライヴァーによる助けなどもあり、リヤ・アクスル・エリアから発火したトラック自体へのダメージこそ相当なものとなってしまったが、セバスチャン・ブルデイ用の11号車をはじめとする搭載物に関しては被害を最小限に抑えらることができた。
 しかし、トランスポーターを大きく破損したことで、レース・ウィークエンドのレース場での活動には当然支障が生ずる。チームは通常通りの仕事ができるよう、様々な物品の手配などを懸命に行っている。今回のレースが連戦中でなかったのは幸いだった。
 黒澤琢弥を走らせていたデイル・コイン・レーシングのトレーラーが燃えたことや、ステファン・ヨハンソンのマシンを搭載していたベッテンハウゼン・モータースポーツのトレーラーが高速出口で横倒しになってしまったアクシデントを思い出す。メキシコへと遠征した時、フェルナンデス・レーシングがモーターホームで引っ張っていたキッチン・トレーラーのフレームが壊れてしまい、モーターホームから外れてフリーウェイを大混乱に陥れた・・・なんて事件もあった。移動距離がとてつもなく長いインディーカー・サーキットでは、時としてこういう事件が起こるのだ。
 今回はフェニックスでのレースだけに、KVSHレーシングは「灰から蘇るぞ!」なんてリリースを出して、ハプニングをPRツールに換えている。こうやって我々もニュースに載っけているのだから、その狙いはまんまと成功してるって事。ブルデイといえば、昨年のミルウォーキーで優勝しているドライヴァー。フェニックスは同じ1マイルのオーバルでもあるし、火災というトラブルを乗り越えて目覚しい走りを見せる・・・なんてことになるのかもしれない。

Jack Amano

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