2017年3月7日火曜日

2017 INDYCARレポート 3月6日:パジェノー、タイトル防衛に向けて

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)
「同じメンバーで戦えることをとてもうれしく感じている」
 2017年、シモン・パジェノーの乗るチーム・ペンスキー/シボレーはカー・ナンバー「1」を纏う。ディフェンディング・チャンピオンとして。開幕戦は今週末、3月12日にフロリダ州セント・ピーターズバーグで決勝レースが行われる。
 「レースを始めて以来、インディーカーのようなオープンホイールのトップ・カテゴリーでチャンピオンになることが目標だった。アスリートとはトップを目指すものだ」とパジェノーは語っている。チャンピオンとして新シーズンを迎えることに関しては、「去年とチームのクルーなど、メンバーはまったく同じ。レースの世界では継続が成功のための大きな鍵になるから、同じメンバーで戦えることをボクはとてもうれしく、素晴らしいことだと感じている」とコメントしている。

「昨年は自分の置かれている環境をしっかり理解できた」

 2016年のパジェノーのパフォーマンスは目覚しかった。出場者中で最多となる5勝を挙げ、ポール・ポジションも7回でシリーズ最多。12のレースでトップを走り、406周のリード・ラップをマークし、トップ5フィニッシュは10回を数えた。これらも昨年パジェノーが記録したシーズン最多だ。
 チーム・ペンスキー移籍後の1シーズン目には1勝もできなかった彼が、2シーズン目に圧倒的とも言える成績で初タイトルを獲得した。「2シーズン目には、自分の置かれている環境をキッチリと理解できていた。一緒に働いてくれる人々に対する信頼、自信がまったく違うレベルになっていた。それらが自分にもより大きな自信を与えていた。去年の開幕戦セント・ピーターズバーグでは、クルーたちがチームとして一緒に働くことにとても満足していることが強く感じられたし、僕自身のドライビングも良かったので、素晴らしいシーズンになると確信ができていた」。
 開幕戦で2位だったパジェノーは、続くフェニックスの1マイル・オーバルでも2位フィニッシュ。その後の3レース=ロング・ビーチ、バーミンガム、インディアナポリスGPで彼は3連勝! チャンピオンシップで大きなリードを手に入れた。しかし、続く4レースでは3回トップ10圏外で、ポイント・リードが縮まった。厳しい状況を抜け出したのは、ミッド・オハイオでの勝利によってで、その後には2回のトップ5フィニッシュを記録。最終戦ソノマではポール・ポジションから優勝して念願の初タイトル獲得に花を添えた。チーム・ペンスキー創立50年という記念すべき年に、彼は名門チームに14回目のトップ・オープンホイール・チャンピオンシップをもたらした。

「タイトル防衛は十分に可能。2016年を上回る成績だって不可能じゃない」
 空力ルールが凍結される2017年シーズンを迎えるにあたり、チーム・ペンスキーはドライバーひとりひとり、あるいはチーム全体の不足している部分を見つけ出すことを先ず行った。各セッション、各レースでマシンに施されたセット・アップ、それぞれの状況でドライバーたちの行ったフィードバックを振り返り、マシンをさらに進歩させるために何が必要なのかを突き詰めて行った。競争の激化によってより重要性を増して行くピット・ストップのパフォーマンス・アップに向けた練習もクルーたちは繰り返した。
 「すべてのレースを検証し、進歩ができそうな部分を見つけることができた。チームとして対策を行なうこともできたから、今からレースが待ち遠しい。自分の中に残されている進歩可能なエリア、更に伸ばせる部分がわかったのは大きい。ドライバーの仕事に終着点はない。常に進歩の余地がある。そこが魅力的だと僕は感じているワケだけど、進歩させるべきところや、進歩できる方法を見つけるのが楽しいんだ」と、パジェノーは新シーズンに対する意気込みを語り、「タイトル防衛は十分に可能。2016年を上回る成績だって不可能じゃないと思う。もちろん、去年と同じような力強い開幕ダッシュは実現が難しいだろうけれど、去年のシーズン中盤のような苦しい時間帯がないようにすることで、シーズン終盤をより強力に戦い抜くのは可能だと思う」との予測も披露した。

「2017年用に進化して来るシボレーエンジンが楽しみ」
 「インディー500も次なるゴール」とパジェノーは言っている。これまでに5回挑戦して来ている彼のベスト・リザルトは2013年の8位だ。
「自分の夢のひとつを達成した今、インディー500での優勝は一番の夢だ。タイトル防衛が達成すべき目標の中でも優先順位は高いが、インディー500は僕にとって世界最大のレース。インディーカー・ドライバーとして成功したと言うためには、インディー500で勝たなくてはならない。特に、チーム・ペンスキーで走るドライバーとしては。1年に1回だけのレースだから、勝つのは難しい。何が起こるかは予測不能だ。空力パッケージが強力である必要もある。2017年用に進化して来るシボレー・エンジンが楽しみ。オーバル・コースにおけるシボレーのエアロ・キットは昨シーズン走った印象としては、とても安定していたから、勝つチャンスは十分にあると思う」。
 こう語るパジェノーの2017年シーズンに注目しよう。

以上

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