2017年8月20日日曜日

2017 INDYCARレポート 第14戦ABCサプライ500 Day1 プラクティス1:ポコノのプラクティス1最速はライアン・ハンター-レイ

プラクティス終盤にチームメイトのアンドレッティを逆転し、ハンター-レイがトップタイム! Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
快晴の下、プラクティスがスタート
  ABCサプライ500。三角形をしたポコノ・レースウェイでのレースは2デイ・イべントで、プラクティスは予選前に1回こっきり。予選の後にもプラクティス1回で明日の決勝を迎える。
 快晴。風やや強め。気温が21~22℃というコンディションでの走行は75分間。ギャビー・シャヴェス(ハーディング・レーシング)が出場してるんで、今回のエントリーは22台。シュミット・ピーターソン・モータースポーツの7号車にはトロントに続いてセバスチャン・サーヴェドラが搭乗している。彼はプラクティスで最多の43周をこなし、19番手だった。ロシアのミカイル・アレシンは、クラッシュ多過ぎで、今年は乗れないことになったようだ。ポコノは去年彼が勝ちかけたレースなのに乗せてもらえないんだから、状況はかなり深刻なんだろう。


 ワトキンス・グレンとソノマのロードコース2戦で7号車に乗るのは?? メルセデス-AMGからDTMに出場中のロバート・ウィッケンスとの噂アリ(ビザ・トラブルでロード・アメリカの金曜日にアレシンが間に合わず、プラクティス1、2で7号車で走らせた)。いよいよジェイムズ・ヒンチクリフとのカナディアン・コンビが決勝でも誕生となるか。プレイヤーズ/フォーサイス・レーシングが思い出される。シュミット・ピーターソン・モータースポーツのピーターソンはカナダの人だし、アリ得る話か、と。
 イエローは3回。1=タイヤ・カットがあって安全確認(誰かは不明)、2=エド・カーペンターのクラッシュ(去年からなんかピリッとしてないんですよねぇ…………と心配中)、3=エド・ジョーンズのスピン。

プラクティスをリードするマルコをハンター-レイが終盤に逆転
 最速はセッション序盤からずっとマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート/今週はUFDカラー=水色&白)で、みんな地元のドライバーに気ぃ使ってんのかと思ったが、チームメイトのライアン・ハンター-レイがセッションも終盤になってからサラッと上回ってトップに。彼は39周を走行。最後のイエローが出る前の33周目にベストをマークした。
 2番手にはチェッカード・フラッグ直前にシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が食い込んだ。こちらは29周を走行。3番手はトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ/またカラーリング・デザイン変更でディクソンとほぼ同じになっている)=28周で、38周と走行多めだったマルコは4番手に落ち着き、「一度もトウなしでは走れなかった。だから、いいラップを途中でやめた時もあった。自分たちのマシンはとても速い。トリム・アウトした状態で誰かの後ろを走っても安定している。予選が楽しみだ。しかし、それ以上にレースで勝つことを自分としては強く望んでいる」とマルコは話していた。ホームタウンのナザレスはポコノの南30マイル。

佐藤琢磨、このセッション6番手に
トップ10はホンダ7台、シボレー3台

夏っぽい?カラーリングでポコノに登場したディクソン。プラクティスは5番手 Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 お次の5番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)=31周。そして、6、7番手は佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート/マルコと似た水色&白=ルーオフ・ホーム・モーゲージの系列=エクペダイト・ホーム・ローンズが今回のみスポンサーについて、スーツも水色になってます)とアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート/星条旗カラー=チームがミリタリー・トゥ・モータースポーツという軍人雇用プロジェクト発足)だった。


ポコノ戦の琢磨のカラースキーム。Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
 スピードはトップのRHRが219.268mph。パジェノーは219.211mphで、タイムで比べるとRHRとは僅かに0.0107秒差。カナーンは219.160mph(パジェノーと0.0095秒差)。マルコ=218.836mph。ディクソン=218.444mph。琢磨=218.384mph(トップと0.1662mph)。ロッシ=218.306mph。
 8番手以下にはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/今週は赤いマシンでメイン・スポンサー不在)=217.737mph、エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー/今週はHITACHIカラー)=217.645mph。そして、10番手にシャヴェス=217.282mph。トップ10を見るとホンダが7台、シヴォレーが3台…………だが、例えば、昨年度ウィナーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は216.402mphで18番手で、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)に至っては214.778mphで20番手。彼らは予選シミュレーションはパジェノーに任せ、レース・セッティングに集中していたということらしい。
 「調子はそこそこ良いんじゃないかな? プログラムはトラフィックやイエローで中途半端なところで終わっちゃってたけど。予選シミュレーションもできてません。でも、チームメイトがみんな速いし、いいカンジでクルマは仕上がっていると思います」と32周をこなした琢磨は語り、「風がトリッキーでターン3でマシンが曲がらない。だから、まだトリム・アウトもフルにはしていない」とも。予選では上位グリッドが狙えそうだ。

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