2018年9月7日金曜日

2018 INDYCARレポート R17 インディーカー・グランプリ・オブ・ソノマ:ハーディングがオーワードとハータのインディー・ライツ1-2コンビを来年起用だとすると……

ハーディング・レーシング、2カー体制に移行か!?

 今年からフル・シーズン・エントリーをしているハーディング・レーシング。インディアナポリスのビジネスマンが興したチームは、スポット参戦だった昨年からドライバーにはギャビー・シャヴェスを起用して来たが、今シーズン途中のトロントから3レースでコナー・デイリーをトライ。ゲートウェイ、ポートランドではシャヴェスをまた乗せていた。最終戦は誰になるのか?

インディー・ライツの1-2コンビをそのまま起用の可能性
 そのハーディングが来年は2カーへ拡大するという噂がある。そして、そのドライバー候補に2018年インディー・ライツ・チャンピオンのパトリシコ(パト)・オーワードと、同2位のコルトン・ハータが挙がっている。
 彼らはアンドレッティ・オートスポートのインディー・ライツ・プロジェクトで走っていたコンビ。そして、インディー・ライツでのチームメイト2人が揃って同じチームにステップ・アップするというのは、なかなか無い話だ。しかも、2人がインディー・ライツで走っていたアンドレッティにインディーカーのチームがあるというのに、彼らはチーム内ステップ・アップではなく、揃って別チームへ……というところが尚更珍しい。

気になるマイケル・アンドレッティの動き

 シャヴェスとデイリーで結果を出せて来ていないチームが、フル・シーズン2年目には2カーに拡大する。しかも、インディーカー経験なしのドライバー二人というライン・ナップ……とは、まるでロジックと正反対の気がする。
 しかし、ここにもしマイケル・アンドレッティが絡んでいるとしたら、ガラリと話は変わる。飽くまでも推測だけれど、ハーディングはアンドレッティ・オートスポートのファーム・チーム的存在になろうとしているのかもしれない。シャシー&エアロのノウハウをアンドレッティ・オートスポートと共有できたら、ハーディングは一気に強力チームになれる可能性がある。しかし、ここには大きなハードルがある。ハーディングがシボレー・ユーザーであるところ。ホンダ・ユーザーであるマイケルのチームは情報のシェアは許されないはずだ。

アロンソのフル・シーズン・エントリーとの絡みも

 パトもコルトンも走らせたいマイケルだが、最も実現させたいのはフェルナンド・アロンソ&マクラーレンのフル・シーズン・エントリー。ホンダが3エントリーへのエンジン供給増ができるなら、ハーディングをホンダ陣営に迎えれば、この話は何の問題もなくなる。
 マイケルが二人を手放したくないのは、コルトンの父親はマルコ・アンドレッティの面倒を見ているブライアン・ハータだから切りにくい上に、コルトンの後ろにスタインブレナーIVがついているから。元ニュー・ヨーク・ヤンキースの名物オーナーの孫には資金力がある。そして、コルトン以上の大器と見えているパトには、バックにメキシコの富豪が控えているのだから、そちらだって人手に渡したくないのだ。
以上

0 件のコメント:

コメントを投稿