2019年4月14日日曜日

2019 INDYCAR レポート R4 アキュラ・グランプリ・オヴ・ロングビーチ Day2 プラクティス3:最速はアレクサンダー・ロッシ

ロッシ、セッション終了直前に逆転でトップタイム! Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大
路面が向上し、涼しいコンディションの中で走行開始

 予選直前のプラクティス3はとてもエキサイティングだった。朝9時スタートで気温は17℃と低く、路面温度も昨日の午後の摂氏40度台半ばに比べると明らかに低い23~27℃だった。走行2日目とあって路面にラバーも乗っている上に涼しいコンディション、マシンのファイン・チューニングも進んで……となれば、当然ラップ・タイムは速くなる。
 先週の第3戦でポール・ポジションだった佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)は1番ピットをあてがわれているので、グリーン・フラッグが振られるや、真っ先にコースに飛び出して行ける。すぐ後ろの2番ピットは第2戦で予選2位だったチームメイトのグレアム・レイホール。2台体制で先頭から二つのピット・ボックス使用というのは、チームとしても仕事はやり易い環境だ。


チームメイトのセッティングを参照して2日目の走行に臨んだ佐藤琢磨。コースインから積極的な走行でタイムアップを果たす Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大
佐藤琢磨、コースインから積極的に走行し5周目に首位!
ここから激しいタイムアップ合戦に突入
 プラクティスが始まると、琢磨は早い段階から積極的にラップを重ねた。昨日の遅れを取り戻そうという意気込みからだろう。2周目に1分09秒を切り、5周目には昨日のレッド・タイヤ装着での自己ベストをコンマ5秒も上回る1分08秒1072をマークしてトップに立った。これは昨日のプラクティス2で7番手につけられるタイムだ。
 この後にラップ・タイムはグングン縮められて行く。


土曜も好調を維持するハンター-レイ、佐藤琢磨を上回るタイムを出して暫定首位に。ホンダ勢による激しいトップタイム争いが展開された Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)が1分07秒9595でトップを奪ったのを皮切りに、ロッシが1分07秒6181で、更にはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)が1分7秒2551でトップ……というようにトップを含めて順位変動は目まぐるしかった。

安定のディクソンを残り3分でレイホールが逆転
しかし最後の最後に地元ロッシが大逆転でトップタイム


安定のディクソン! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 セッション半ばにトップに躍り出たディクソンは、1分07秒2台のラップを3周続けて記録し、仕上がりの良さを見せた。彼がトップのままセッション終了まで残り5分を切り、残り3分となってからレイホールが1分07秒1866でトップへ。

ロングビーチ初日から好調のレイホール Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 それをチェッカード・フラッグが提示後、コース上を最後のドライバーとして走っていたアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)が、1分07秒0588で大逆転。昨年のロング・ビーチでポール・トゥ・ウィンを飾った地元カリフォルニアのドライバーが今週初めてセッション・トップを獲った。2番手はレイホール=0.1278秒差、3番手はディクソン=トップと0.1669秒差だった。ディクソンはプラクティス3セッションすべてでトップ3入りという安定感を誇っている。4番手はハンター-レイ。ホンダはトップ4を占めた。

パジェノー、ニューガーデンが5,6位
ハータ、ローゼンクヴィスト、オーワードが7,8,9番手に


NBCSNのロビン・ミラーのインタビューを受けるパジェノー。このセッションでペンスキー勢3台のトップに Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 
 5番手でシヴォレー・トップになったのはシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)。そろそろペンスキー勢3人の中で常に3番目という状況を脱出したいが、今週それはなるか。ベスト・ラップは1分07秒4032でトップとは0.3896秒と差は小さくなかった。そして、彼のすぐ後ろの6番手がチームメイトのジョセフ・ニューガーデンで、彼はパジェノーより0.0452秒遅いだけだった。ウィル・パワーは10番手と目立たない位置。
ルーキー勢はロングビーチでも元気。その中心となるのはハータ。このセッションでも7番手につける Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大
 7、8、9番手にはコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング・ホンダ)、フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)、パト・オーワード(カーリン/シヴォレー)と3人のルーキーが並んだ。元チャンピオンのパワーが”各セッションでのタイム差の小ささにはいつものことながら驚かされる”とトゥイートするインディーカー・シリーズで、参戦初年度の序盤戦にしてこれだけのパフォーマンスをコンスタントに見せているのだから、彼らの実力は非常に高い。

予選での挽回を目指す佐藤琢磨
「今回のレッドタイヤはグリップが高い」


Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大
 琢磨は最終的に16番手。「セッション序盤のマシンは良かったけれど、最後はアタックもトラフィックによってできなかった。マシンとしても、上まで行ける状態にはいかなかった」と彼は話した。「セッティングはバランス・シフトが少なくなるようにトライしているんですが、なかなかうまく行ってない。セッティングはチームメイトのグレアムのものに近づけたものに今日はなっています。今回のレッド・タイヤはグリップ感も高いし、リヤのスタビリティも高まるので、そこら辺を見据えたセッティングにして予選に臨みたいと思います」。
 レイホールが2番手のタイムを出した通り、RLLのマシン・セッティングは良好。予選では2台ともほぼ同じセッティングとして戦い、2台揃って、2戦連続で上位グリッド獲得……としたいところだが、どうなるか?
以上

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