2019年4月15日月曜日

2019 INDYCARレポート R4 アキュラ・グランプリ・オヴ・ロングビーチ Race Day 決勝:アレクサンダー・ロッシが今シーズン初勝利

ロッシ、ライバルを圧倒して2年連続のポール・トゥ・フィニッシュ Photo:INDYCAR (Chris Owens)
2位以下に20秒以上の大差をつけて2年連続ポール・トゥ・ウイン

 新しい”キング・オブ・ザ・ビーチ”の誕生か。アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)が第45回ACURAグラン・プリ・オヴ・ロング・ビーチで2年連続のポール・トゥ・ウインを飾った。ダウンタウン・ロング・ビーチに設定される全長1.968マイルのコースで、2018年の彼は2位に1.2413秒の差をつけて優勝したが、ほぼイエロー・フリーの戦いとなった今年は85周のうちの80周をリードした上に、2位以下に20.2359秒という大差をつけての圧勝を記録した。

スタート後の1ターンでディクソンを抑えてからロッシは後続を引き離して完全なる独走態勢に Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大

ロッシの勝利はアンドレッティ・オートスポートの通算200勝目!
「ここまでの圧勝ができるとは考えてもいなかった」


 ロング・ビーチで”キング”の称号を与えられていたのはアル・アンサーJr.だ。現在ハーディング・スタインブレナー・レーシングでエグセクティヴ・コンサルタントを務めている1992年と1994年のインディアナポリス500マイル・ウィナーは、1988年からロング・ビーチで4年連続優勝(!)し、1994、1995年にも2連勝してトータル6勝。ポール・ポジションは89年から2年連続での2回獲得し、2位2回、3位1回でのゴールも記録と、驚異的な強さを誇った。
 ロング・ビーチは2012年から2018年までの7年で7人のウィナーを生んで来ていたが、2018年ウィナーは、2005〜2007年に3連勝したセバスチャン・ブルデイ以来となる連勝を飾った。ブルデイの他にも現NBC解説者のポール・トレイシー、ロッシのチーム・オーナーのマイケル・アンドレッティが3勝、マイケルの父マリオも3勝を挙げている。


マイケルアンドレッティとともにポディウムに立つロッシ。記念すべき200勝目をアンドレッティ・オートスポートにもたらした Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大
 2019年シーズン初勝利がキャリア6勝目となったロッシ。去年もここでの勝利は彼にとってのシーズン初勝利で、それはキャリア3勝目だった。その後に更に2勝し、ロッシは初めてのチャンピオン争いを戦い、ランキング2位になった。今日、昨年を大きく上回る強さを見せた彼は、いよいよ初タイトルに手を届かせることになるだろうか。
 「ここまでの圧勝を飾ることができるとは考えていなかった。激しいバトルになると覚悟をしていた。マシンが本当に素晴らしかった。クルーたちのピット・ストップも良かった。彼らのパフォーマンスに感謝する」とロッシは語った。地元カリフォルニアでの2連勝も、「スタート前のパレードからファンからの声援の大きさに驚いていた。彼らの前でまた勝つことができて嬉しい」とロッシは語った。
 この勝利はアンドレッティ・オートスポートにとっての通算200勝目、NTTインディーカー・シリーズでの63勝目となった。

ニューガーデンが2位となりランキング首位をキープ
レイホールはブロッキングのペナルティで4位に
佐藤琢磨は予選通りの8位でフィニッシュ


マシンの戦闘力は必ずしもベストではないながら、手堅くニューガーデンは2位に Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大
 ロッシに次ぐ2位でゴールしたのは予選4位だったジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)。3位でゴールしたのは予選4位だったグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)だったが、彼はブロッキングのペナルティを課せられて4位に降格。3位は予選2位だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)のものとなった。
 
ロッシを追撃したディクソンだったが、ピットでの給油トラブルで大きくポジションをロス。終盤挽回して何とか表彰台獲得 Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大

 ポイント・スタンディングは開幕戦ウィナーのニューガーデンがトップをキープしている。2位フィニッシュは2回目で、4戦ともトップ4フィニッシュという安定ぶりでポイントは166点にもなっている。

佐藤琢磨は8位でフィニッシュ。ポイントスタンディングはトップと50ポイント差の4位に Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
 ポイント2位は今日のウィナー、ロッシ。トップと28点差の138点。ランキング3番手はディクソン。優勝はないが、4戦で3回目の表彰台と5タイム・チャンピオンもまた手堅い戦いぶりを見せて来ている。そして、ポイント4番手につけるのは佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)。今日のレース、琢磨は予選順位と同じ8位でのフィニッシュだった。

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