2019年10月30日水曜日

2019 INDYCARレポート 10月29日:マクラーレンSPは若手二人をレギュラーに起用か?


オーワードとオリヴァー・アスキュー!平均年齢21歳コンビ誕生か!?

 マクラーレンSPのドライバー・ライン・アップがいよいよ明らかになりそうだ。アメリカで、パトリシオ・オーワード(2018年インディー・ライツ・チャンピオン/メキシコ生まれ、アメリカ育ちの20歳)と、オリヴァー・アスキュー(2019インディー・ライツ・チャンピオン/フロリダ州出身の22歳)の二人が起用されるはず!との報道がなされた。これが本当なら、平均年齢21歳という大変若いコンビが誕生する。ただし、インディーカーで8レースを戦っただけのドライバーと、インディーカーはテストで1日乗ったことがあるだけのドライバーのコンビでフル参戦1シーズン目を戦うというのは、非常に難しいタスクを自ら背負い込むものでもある。

一転、シート喪失の苦境に陥ったヒンチクリフ

 ジェイムズ・ヒンチクリフは、突如としてシートを失い、それは彼の将来にも大きな影を落とすこととなった。ヒンチとアロウ・シュミット・ピーターソン・モータースポーツの契約はあと1年残っていたが、マクラーレンがイニシアティヴを取るチーム体制に変わり、彼は構想から外れたということだ。すでにチームは彼に契約を継続しないことを伝えているという。
 来月早々にフロリダ州セブリング・インターナショナル・レースウェイで来年度用のウィンドウ・スクリーンのテストをする予定になっていたマクラーレンSPとヒンチクリフだったが、それも実現しないこととなるのだろう。シボレー・エンジン搭載マシンでのテストだけに、来シーズン乗せるつもりのないドライバー、それも、今後もホンダで戦う可能性の高いヒンチクリフにその役を委ねることはできない、という話になっていると思われる。テストは他のシボレー・チームに代わってもらうことになるのか?
経験豊富なドライバーたちからのフィード・バックが期待されるテストだが、まだ8戦のインディーカー・レース出場経験しかないオーワードに任せることになるのだろうか?


一縷の望みは3カー体制を検討中のRLL!?

 ヒンチクリフはアメリカでホンダのTVコマーシャルに出演して来ており、カナダ・ホンダも強力にサポートしている。それだけに、シボレーにエンジンが替わるマクラーレン陣営に残る可能性は低いと見られていた。しかし、この時期になってのシート喪失は厳しい。ホンダのプッシュがあっても、どこかのチームが受け入れてくれる………というのはかなり難しいだろう。大型スポンサーでも見つからない限り。チップ・ガナッシ・レーシングはマーカス・エリクソンを獲得して3カーに拡大したところで、更に4台に増やすことはなさそう。アンドレッティ・オートスポート(AA)5台に増やしたばかり。レギュラーを6台にすることに興味はない様子だ。AAで実現する話があったとして、インディー500へのスポット参戦ぐらいでは?
 ヒンチクリフとすればトロントにも出場したいところだろうが。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)は3カーへの拡大をずっと検討して来ている。しかし、それに踏み切るには十分な資金が確保されることが絶対条件。ヒンチクリフにそこまでの額を用意できるスポンサー体制はなさそうだ。こちらも、あってインディー500へのスポット参戦プラス・トロントぐらいだろう。デイル・コイン・レーシングならニューマン・ハース・レーシング時代にコンビを組んだエンジニア=クレイグ・ハンプソンがいるが、彼らはサンティーノ・フェルッチと再契約をする可能性が高い。フェルッチをRLL入りさせて、DCRにヒンチクリフという線………も難しいだろうなぁ。
以上


1 件のコメント:

  1. ヒンチのシート喪失情報からRLLが3台体制いけるならヒンチ獲得はあるのでは?と思いながら仕事してました。天野さんも同じように考えられた様ですね(笑)

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