2019年12月30日月曜日

2019 INDYCAR ニュース :12月のニュース ECRとDCRのセカンドドライバー確定! ヒンチクリフのレギュラーシートはどうなる?

2019年が終わろうとしています。今シーズンもエキサイティングでしたね。
 では、年末のニュースをお届けします。

エド・カーペンター・レーシング
ロードコース要員はコナー・デイリーに決定


 決まっていなかったエド・カーペンター・レーシングのロードコース要員が発表された。オーナー兼ドライバーのエド・カーペンターがオーバルで乗る20号車をロードコースで走らせることになったのは、コナー・デイリー(インディアナ州出身/28歳)だ。2017年に20号車のロードコース要員としてECR入りし、2018年から2シーズンに渡って21号車のドライバーとしてフル出場をして来たスペンサー・ピゴット(フロリダ州出身/26歳)はリリースされ、代わりにルーキーのライナス・ヴィーケイ(オランダ出身/19歳)がフル・シーズン起用されることになった。



 彼のバックにはオランダのスーパーマーケット・チェーンという大型スポンサーがいる。 そしてECRは、20号車のロードコース要員にも持参金付きドライバーを選んだ。ファジーズ・ウォッカが撤退した後の彼らは財政的にかなり厳しいということのようだ。しかし、その資金持ち込みドライバーがデイリーというのは意外に聞こえる。アイルランド出身の元F1ドライバー=デレックを父に持つコナーだが、2013年にインディー500でインディーカー・デビューをして以来、ずっと資金難がトレードマークだったからだ。ライドが無くともヘルメットとスーツ持参でサーキットを追いかけ、幾つものチームで走って来た努力が報われた形だ。
 アメリカ空軍というスポンサーがインディー500でのスポットから活動を少しずつ拡大、昨年は最終戦ラグナ・セカにも出場。2020年は年間13戦に資金を出してくれることとなった。その中にはインディー500もオーバルだが含まれる。ECRはスピードウェイでのパフォーマンスが高いので、コナーとしても意気込んでいることだろう。ECRのオーナー、エド・カーペンターはアメリカ大好き、地元も大好き。インディアナポリス郊外の出身であるデイリーの起用、しかもエア・フォースがスポンサーというのは嬉しい限りだろう。

DCRのセカンド・ドライバーはアレックス・パロウに
しかも、チーム郷とのジョイント参戦!


 デイル・コイン・レーシングでサンティーノ・フェルッチのチームメイトとなるのはアレックス・パロウ(22歳)。2019年は日本のスーパー・フォーミュラにナカジマ・レーシングからエントリー、1勝してランキング3位に食い込み、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたスペイン出身ドライバーだ。
 しかも、彼のインディーカー参戦はチーム郷とDCRのジョイントで実現するとのことで、Dale Coyne Racing with Team Goh(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チーム・ゴウ)にエントリー名になるという。パロウはスーパーGTのGT300クラスにチーム郷のマクラーレンに乗って出場してもいた。
 2004年のル・マン24時間レースで総合優勝(アウディR8で)という輝かしい実績を持つチーム郷だが、実はインディーカー挑戦は初めてではない。1990年のインディー500にディーン・ホールのスポンサーとなって挑戦した過去があり、その時もエントリーはDCRとのジョイントだった。
 2020年シーズンに向けて空席になっていたホンダ・エンジン・ユーザー・チーム最後のシートが埋まった。ジェイムズ・ヒンチクリフには乗るものがなくなってしまったということなのか?
インディー500のみへの出場になる? はたまたホンダ・チームの中にエントリーを1台増やすとことが今から出る(かなり遅い)のか?

ドラゴンスピードは6レースへの出場を予定

 今シーズンはセント・ピーターズバーグ、バーバー・モータースポーツ・パーク、インディー500の3戦に出場したドラゴンスピード。来年はフル・シーズン・エントリーをする計画だったが、6レースへの出場にとどまることになった。ドライバーは今年と同じくベン・ハンリーで行くという。

ということで、
2020年のライン・アップで決定、発表がなされているのは以下のとおり。
チーム・ペンスキー(シヴォレー)=ジョセフ・ニューガーデン、ウィル・パワー、シモン・パジェノー
アンドレッティ・オートスポート(ホンダ)=アレクサンダー・ロッシ、ライアン・ハンター-レイ、コルトン・ハータ、マルコ・アンドレッティ、ザック・ヴィーチ
チップ・ガナッシ・レーシング(ホンダ)=スコット・ディクソン、フェリックス・ローゼンクヴィスト、マーカス・エリクソン
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(ホンダ)=佐藤琢磨、グレアム・レイホール
デイル・コイン・レーシング(ホンダ)=サンティーノ・フェルッチ、アレックス・パロウ(R)
エド・カーペンター・レーシング(シヴォレー)=ライナス・ヴィーケイ(R)
メイヤー・シャンク・レーシング(ホンダ)=ジャック・ハーヴィー
AJ・フォイト・レーシング(シヴォレー)=TBA、TBA
カーリン(シヴォレー)=TBA、TBA
マクラーレンSP(シヴォレー)=パトリシオ・オーワード、オリヴァー・アスキュー
ドラゴンスピード(シヴォレー)=ベン・ハンリー
フンコス・レーシング(シヴォレー)=TBA


マクラーレンSPのチーフ・エンジニアにクレイグ・ハンプソン
 パロウがDCRからインディーカーへ……というニュースが出る少し前に、エンジニア移籍の話があった。セバスチャン・ブルデイに懇願されてDCR入りし、インディーカー・サーキットを一緒に回るようになっていたクレイグ・ハンプソンだが、ブルデイが来年もDCRで走れないことになったと判明した後、マクラーレンSPに雇われる話がまとまったようだ。ニューマン・ハース・レーシングでブルデイを4年連続チャンプカー・シリーズ・チャンピオンにつけたヴェテラン・エンジニアは、若手二人を起用して新たなスタートを切るチームのエンジニアリング部門で指揮を取る。

では、よいお年を。
2020年インディーカーが更に楽しく、エキサイティングなものとなりますように。
以上

2 件のコメント:

  1. 新年明けましておめでとうございます。

    今年2020年も琢磨選手にとって、昨年より更にビッグなシーズンとなりますように。

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  2. ブルデーが、いないのは本当にさみしいけど…レイホールの2人に期待してます‼️

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