2020年8月19日水曜日

2020 INDYCAR佐藤琢磨コメント 第104回インディー500 Day5 プラクティス5:決勝セッティングにも手応え!「予選前よりもだいぶレベルアップすることができました」

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
「トラフィックの中でのマシンの動きは
だいぶ手応えが掴める状態になりました」


――予選後のプラクティスは、予選前のプラクティスと基本的に同じセッティングだったんですか?

佐藤琢磨:いや、予選前よりも大分レベルアップしてます。予選を走ることでメカニカルグリップを活かすセッティングが見つかるので、木曜日のプラクティスに比べたら二段ぐらいクルマのレベルは上がっていると思います。もちろん、集団の中でのスピードは26番手で、優勝した2017年のように、走ればトップ5みたいな感じではないですけど。純粋なスピードがもうちょっと欲しい。ただ、トラフィックの中でのマシンの動きは大分手応えを掴める状態になりました。
Photo:INDYCAR(Karl Zemlin) クリックして拡大

「クルマが速くて3位になったという感じではないです
本当のところはもうちょっと頑張りたい」

――雨が降ったら走行時間が大幅に減る。そういう心配もされた今年のインディ500ですが、ここまでずっと快晴です。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング陣営としては、順調に、計画したとおりの仕事を進めてこれていますか?
佐藤琢磨:そうですね。フロントローにグリッドを取ったし、これで順調じゃないって言ったらパンチされそうですよ。自分たちとしては、いいんじゃないかなって感じています。なんか、作戦勝ちと入念な準備をした結果といった感じで、クルマが速くて3位になったって感じではないですよね。もうちょっと頑張りたい、本当のところは。でも、ここから先、速さを狙うとウィングを寝かせるしかなくて、それをやっちゃうとトラフィックで前のクルマについて行けなくなる。難しいですよね。ここからはスピードを求められないので。

「マルコとディクソンなら仮にポジションキープだとしても安心」
 
Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大

――フロント・ロウからのスタートだと、クリーンエアで走れます。

佐藤琢磨:それはすごい楽ですね。最悪ポジションキープだとしても、前に2台しかいない空気というのはフューエルセーブもできるし、タイヤも温存できる。マルコとディクソンなら安心してついていける。後ろにちょっと……リナス・ヴィーケイとか危なっかしいのがいる。あのクルマは速い。ピットストップも6回、7回あるし、ノーミステイクで行きたいですね。

――集団の中で順位を上げていくのは相変わらず難しかったですか?
佐藤琢磨:難しかった。特にタイヤが新しいうちは、みんなペースが速いので、先頭から10番手とかだと全然上がれない。5番手でも、何周もかけてタイミングを合わせないと抜けない。集団の2番手まで上がれば、先頭は空気の壁を切り裂いているので抵抗が大きく、抜けますね。逆に僕もリードをしてみて。何人にも抜かれましたね。だけど、抜かれてもついて行けた。また抜き返すところまでは時間切れでできなかったけれど、レースに向けたいいシミュレーションができました。

「ハイレベルなファスト9の中でいいレースができるかなと期待しています」
 
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――準備の整い具合は11回目のインディで史上最良ですか?

佐藤琢磨:いやいや、やっぱり2017年には叶わない。あの年は本当にキッチリ、キッチリ積み上げて行ったし、クルマにスピードがあった。自分たちのチーム6人にはアドバンテージがあったと思います。でも今はみんながどんぐりの背比べ。

――1回優勝しているので、どうなった時にはどうなる……みたいなことがわかっている。そうした点から考えると、今の状態はかなり自信を持てる?
佐藤琢磨:はい。そうですね。やっぱり経験値が助けてくれているところはあると思います。同じエクィップメントのチームメイトが最初は速かった。そういう場面が多かった。それが、最終的に自分たちがマシンをまとめ上げることができたのは、多くの経験があったからだと思います。レースがスタートした時、自分の周りはマルコとヴィーケイ以外、みんな優勝経験者じゃない? ディクソン、ハンター-レイ、ロッシと。非常にハイレベルなファスト9になっているので、その中でいいレースができるかなって期待しています。

――今後の予定は?
佐藤琢磨:レースまでには、今年はあまりたくさんの人に会うこともできません。色々あるみたいですけど。火曜日はカーナンバー30のクルーとそのご家族をラーメンショップに招待しています。彼らをねぎらうものです。
以上

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