2022年5月1日日曜日

2022 INDYCARレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Day2 予選:リナス・ヴィーケイがPP獲得

ファスト6でトップに立ったヴィーケイはオーワードにセッション終盤に逆転されるもラストラップで逆転し手応えあるポールポジション獲得となった Photo:Penske Entertainment (Joe Skibinski)クリックして拡大

ヴィーケイ、プラクティス2の勢いそのままに
ファスト6を制して今季初のPP獲得

 今朝のプラクティス2で最速だったリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)が予選でも着実に駒を進め、6人によるファイナルを制してキャリア2回目のポール・ポジション獲得を果たした。
 気温は昨日のプラクティス1と同じ26℃まで上がり、路面温度も昨日に近い43℃まで上昇。第4戦ホンダ・インディー・グラン・プリ・オヴ・アラバマの予選は日差しの照りつけるコンディション下での戦いになった。

ペンスキー勢の中でここまでマクロクリンが最も安定した走りを見せている Photo:Penske Entertainment (Chris Owens)クリックして拡大

Q1グループ1ではマクロクリンがトップタイム
ディクソン、パワー、そして佐藤琢磨がここで敗退

 2グループに分かれてのQ1、プラクティス2で大きなアクシデントを起こしたアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は先に走るグループに組み入れられていたが、マシン修復は無事に間に合った。このセッションではスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)がトップ・タイムとなる1分06秒0289をマークし、パト・オーワードとフェリックス・ローセンクビスト(ともにアロウ・マクラーレンSP)が2、3番手につけた。   

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 そして、修理したマシンで走ったロッシもQ2進出を果たした。その一方でスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)とウィル・パワー(チーム・ペンスキー)という強豪たちが、7、10番手のタイムしか出せずにQ1での敗退を喫した。ディクソンの予選順位は13位、パワーは予選19位となった。佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)もブラック・タイヤで走ったセッション前半には6番手につけていたが、レッド装着でのタイム短縮幅が十分ではなく、予選順位は17位と決まった。

グループ2はグロジャン、ハータのAA勢が1-2
ニューガーデンも3番手タイムをマーク

ニューガーデンとハータ。それぞれQ1グループ2で3位と2位につける Photo:Penske Entertainment (Chris Jones)クリックして拡大

 グループ2ではロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート)が1分06秒2000でトップで、2番手がコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)。2回のプラクティスで目立っていなかったジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がここで3番手に食い込んで来た。そして、ヴィーケイは4番手でQ2に進んだ。こちらのグループではエリオ・カストロネヴェスとシモン・パジェノー(ともにメイヤー・シャンク・レーシング)が敗退。ルーキーのカルーム・アイロット(フンコス・ホリンジャー・レーシング)が5番手でQ2進出を果たした。

Q2では赤旗のタイミングが悪くハータ、グロジャンが敗退

 12人で争われるQ2ではオーワードが1分06秒1054でトップ。2年連続PPの可能性が出て来た。2番手はマクロクリン、3番手はロッシだった。このセッションは終了間際にマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がコース・オフして赤旗が出されて終了。このタイミングでアタックをしていたハータ、グロジャンがファイナル進出のチャンスを阻まれた。ニューガーデンも7番手でのQ2敗退となった。

ヴィーケイ、ユーズドレッドで速さを発揮
オーワードを逆転してのポールポジション獲得


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  ファイナルに進んだメンバーはオーワード、マクロクリン、ロッシ、ローゼンクヴィスト、ヴィーケイ、パロウの6人だった。全員がQ1、Q2で新品のレッドを投入済み。ファイナルではユーズド・レッドでどこまでタイムを出せるかが勝負となるが、ここで力を発揮したのがヴィーケイだった。プラクティス2でレッド・タイヤを履いて最速ラップをマークした彼は、Q1はグループ2の4番手、Q2は5番手と今ひとつ波に乗れていなかったが、ファイナルではトップに立っていたオーワードのタイムを0.1496秒上回る1分06秒2507の最速ラップを記録し、PP獲得を果たした。インディーカーに参戦を始めて3年目になるオランダ出身の21歳はユーズド・レッドでマシンを速く走らせるコツをついに掴んだということだろうか。なお、エド・カーペンター・レーシングにとって今回のPPは通算6回目である。

シヴォレーが開幕戦に続いてフロントロウを独占
ホンダ勢最上位は予選3位のパロウ


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  予選2位は前述の通りオーワード。昨年はPPだったから2年連続のフロント・ロウ・スタートだ。シヴォレーは第4戦で早くも3回目のPP獲得。そして、開幕戦セイント・ピーターズバーグに続いて今シーズン2回目の予選1−2を達成した。
 予選3位はパロウ。彼がホンダ勢の最上位。去年、バーバーでキャリア初優勝を飾った時と同じスターティング・グリッドから彼は明日のレースを戦う。
 予選4位はマクロクリン。予選5位はロッシ。予選6位はエリクソン。

 三段階の予選が行われるストリートコース及びロードコースでのレースは今週末が今シーズン3戦目。それらの3戦すべての予選でファイナルに進むことのできたドライヴァーは最早いなくなっている。セイント・ピーターズバーグとロング・ビーチ、2戦連続でファイアスト・ファスト6となっていたハータとグロスジャンが今回はQ2まででの敗退を喫したためだ。ファイナルを2回戦っているのがヴィーケイ、マクロクリン、ハータ、パロウ、グロジャン、ロッシの6人で、1回のみの進出がパワー、シモン・パジェノー、ニューガーデン、ローゼンクヴィスト、エリクソン、オーワードだ。
 今週末のファイナル・プラクティス=ウォーム・アップ・セッションは今日の夕方4時20分から30分間行われる。
以上



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