2011年10月2日日曜日

2011 INDYCAR レースプレビュー R16 ケンタッキー インディ300:シーズン終盤に来てさらに活況、インディーカー。ケンタッキーのエントリーは29台! もてぎで活躍のタグリアーニはウェルドンにシートを譲り今回欠場。最終戦はインディー500のウェルドンと体制を交換して参戦へ

今回登場のパンサー・レーシングの44号車は、新たなカモフラージュパターン
かと思いきや、スポンサーのスリクソンのゴルフボールをモチーフとした
ユニークなもの。はたしてこのマシンのドライバーは??
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
 人気です、ケンタッキーが。なんと29台もがエントリーして来てる。テキサスの30台には惜しくも届かなかったものの、ソノマとボルティモアの28台を抜いて今シーズン3番目のエントリー数に。あ、一番はもちろんインディー500です、33台が決勝に出場。今回のノンレギュラーは以下の通り。



1.5マイルオーバルのケンタッキーで久々のインディーカー出場となるカニンガム。
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
1 ウェイド・カニンガム。サム・シュミット・モータースポーツの17号車での出場。テキサスに次ぐ今季2戦目の出場(あの時は99号車だったけど)で、ホンダが冠スポンサーを勤めることになった最終戦ラス・ヴェガスでも走る予定。ケンタッキーでのインディライツ優勝経験アリ。今回も十分に好パフォーマンスが期待できるルーキーだ。

今回はブルーのカラーリングで登場のタウンゼント・ベル。
Photo:INDYCAR(Bred Kelly)
2 タウンゼント・ベル。インディー500はサム・シュミット・モータースポーツからだったけれど、今回はドレイヤー&レインボールド・レーシングで不調欠場中のジャスティン・ウィルソンの代役を務める。ヴェガスも同様。

3  ピッパ・マン。ニュー・ハンプシャー戦にレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからエントリーしたが、プラクティス中のクラッシュで負傷欠場。今回は決勝進出を果たすはず。彼女もヴェガスには今回と同じ体制で臨む。ピッパの参加で女性ドライバーは4人! しかも、みんなちゃんと速い。


ディロン・バティスティーニ。なかなかの面構えだ。
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
4 ディロン・バティスティーニ。コンクエスト・レーシング。イギリス出身のルーキー……だけど年齢は33歳。インディーライツで4勝の実績があって、ケンタッキーでも1回勝っている。ヴェガスも彼かは未定。

バティスティーニのマシンのカラーリングスキームは、サーベドラ時代を継承。
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
5 バディ・ライス。2004年のインディー500チャンピオンがパンサー・レーシングから今年2度目の出場。ヴェガスも走る。

バディ・ライスも久々にエントリー。
Photo:INDYCAR(Bred Kelly)

6 エド・カーペンター。サラ・フィッシャー・レーシングから今年10戦目のエントリー。ケンタッキー・スピードウェイはチームオーナーのサラ・フィッシャーにとっては地元。州境を北に越えて2時間ちょっとのオハイオ州コロンバス出身。ケンタッキーの1.5マイルオーバルは、彼女が2002年に女性ドライバーとして初めてインディーカー・シリーズでのポールポジション獲得を記録した(ダニカ・パトリックよりも前に)コースでもある。

7 ダン・ウェルドン。2005年のシリーズチャンピオンで、05年と今年のインディー500ウイナーが今年2レース目を戦うことに。サム・シュミット・モータースポーツからの出場。彼の場合、最終戦ラス・ヴェガスで優勝すると500万ドルをシリーズから贈られることになっている。「インディーカー以外のカテゴリーからチャレンジして来て優勝したら500万ドル」って企画で用意したお金が宙に浮いたんで、今年のインディー500ウイナーにチャンスを与えちゃおうという、なぜだかウェルドンには超有利なオファーが実現することになった。で、彼はサム・シュミット・モータースポーツで走ることになった。

77号車での出場となった今年のインディ500ウィナー、ダン・ウェルドン。
Photo:INDYCAR(Bred Kelly)
 このビッグ・ボーナスを狙って、シュミットはレギュラーのアレックス・タグリアーニを降ろすことにしちゃったんだから、これまたスゴ。でも、タグリアーニ・ファンの人たち、大丈夫だから。彼はモテギが最後でクビってワケではないので。ヴェガスでも77号車に乗るのはウェルドンだけれど、タグは最終戦に98号車に乗って出場することになってます。98号車はサム・シュミット・モータースポーツからのエントリーになるようだけれど、陣容はブライアン・ハータ・オートスポート。

 今年のインディー500の裏返しって感じか? つまり、インディー500ウイナーはインディー500ポールウイナーのマシンに乗り、ポールウイナーのクルーたちとこの2レースを戦う。で、インディー500ポールウイナーはケンタッキーは残念ながら走れないけれど、ヴェガスではインディー500ウィニング・クルーたちと戦うことになる。なぜにこんな複雑な話になったのか? それは、ウェルドンが乗る77号車の方がシーズンをフルに戦っているのでピットクルーなどの仕事が確かなはずなので、77号車で戦った方が500万ドル獲得のチャンスが大きくなるってことらしい。まぁ、ここには来年のサム・シュミット・モータースポーツがウェルドンを走らせたいって意向もあるのでは? タグとウェルドンのコンビってのも悪くないのでは? 

8 ジェイムス・ヒンチクリフ。ニューマン・ハース・レーシング。正式にはレギュラーじゃないんデス、この人は開幕戦走ってないので。

 デイル・コイン・レーシングは、今回はオーバルなのでアレックス・ロイドが19号車に搭乗。最終戦も同様。

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