2012年4月16日月曜日

2012 INDYCAR インサイド情報&ニュース:R3 トヨタ・グランプリ・オブ・ロングビーチ:決勝スタート装着タイヤ 佐藤琢磨はチームミスでブラックに

スタートタイヤチョイスは第2戦以上の分裂ぶりに

 予選で上位の成績を出しても、シボレー勢はグリッド降格のペナルティを受ける。そこで重要になってくるのがタイヤマネジメントを含めた作戦だ。第2戦バーバーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)のように、ピットタイミングを巧みにズラし、自分より遅いマシンのペースに付き合わされるのを避けるのだ。
 「2種類のタイヤを双方とも最低2周以上は使うこと」というルールを満足させながら、できる限り高いパフォーマンスを引き出す。それは今回の場合も、第2戦と同じくブラックタイヤでの走行周回数をできる限り少なくするということなのかもしれない。
 決勝日のウォームアップ後に各エントラントが決定したタイヤチョイスは以下のとおり。ソフト・コンパウンドのオルタネートを選んだのがトップ5をはじめとする12人で、ハードコンパウンドのプライマリーを履くのは6番手スタートの佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)を筆頭に14人という分布になった。第2戦バーバーではプライマリーが11台でオルタネートが15台だったが、今回はそれ以上の分裂ぶりとなったのである。
  昨日の予選でマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)はブラックを装着。レッド2セットを新品のまま完全に温存する作戦に出た。彼のスタート時のチョイスは……プライマリーとなった。


1  フランキッティ  オルタネート
2  ニューガーデン  オルタネート
3  ウィルソン    オルタネート
4  パジェノー    オルタネート
5  ディクソン    オルタネート
6  佐藤       プライマリー
7  コンウェイ    オルタネート
8  レイホール    オルタネート
9  キンボール    オルタネート
10 タグリーニ    オルタネート
11 ブリスコー    プライマリー
12 パワー      プライマリー
13 ハンター−レイ   プライマリー
14 ジェイクス    オルタネート
15 ビソ       プライマリー
16 ヒンチクリフ   プライマリー
17 で・シルベストロ プライマリー
18 カストロネベス  プライマリー
19 カナーン     プライマリー
20 ヒルデブランド  オルタネート
21 アンドレッティ  プライマリー
22 バリケロ     プライマリー
23 セルビア     プライマリー
24 カーペンター   プライマリー
25 ブルデイ     プライマリー
26 レッグ      オルタネート


 なお、琢磨陣営がトップ10の中で只一人プライマリーとなっているのは、彼らがそれを選んだからではなく、ウォームアップ終了後1時間という期限内にチームがタイヤチョイスをインディーカーに提出しなかったため。そうした場合にはインディーカーが装着タイヤを選ぶ権利を有することとなり、今回は上記2台にプライマリー装着でのスタートが義務づけられることになった。
 

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