2012年6月24日日曜日

2012 INDYCARレポート:第9戦アイオワ 決勝 予選レースで苦い思いをしたハンター-レイが雨天のため開始が遅れたレースを制し2連勝

ライアン・ハンター-レイが2連勝
佐藤琢磨は12位フィニッシュ

レース前に降った雨により、コース乾燥処理が行われた後、決勝がスタートした。
Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati
スタートしないかと心配されたレースだったが、50分遅れで始まった。奇跡的だった。
ポールポジションのダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)は、フォーメイションラップ中にエンジントラブル。白煙が上げてグリーンフラッグを受ける前にレースから姿を消した。

彼の次にレースからリタイアしたのは、意外にもウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。68周目、第一スティントの終盤でタイヤがグリップダウンしていたとはいえ、ターン1でマシンを滑らせてEJ・ビソ(KVレーシングテクノロジー)を巻き込んだクラッシュ。テキサスでのトニー・カナーン(KVレーシングテクノロジーに続いて、「申し訳ないことをした」と謝った。
ミルウォーキーでポイント2位に浮上したジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポーツ)は、アイオワでも好調を維持。初優勝達成か? という走りを見せていた。しかし、ゴールが近づいた197周目、少々ポジションを落としたトップ集団の中でタービュランスを浴び、クラッシュした。
Photo:LAT/American Honda
レース終盤にトップを奪ったのはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。ピットタイミングの良さをアドバンテージに換えた、ガナッシ陣営の見事な戦いぶりだった。
しかし、彼はゴールまで15周を切ったところでバックマーカーをうまく処理できず、急激なスピードダウンを強いられた。勢いの落ちた隙をライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)は逃さすパス。彼に続いてマルコ・アンドレッティが2位に浮上した。

ディクソンは結局、4位でゴール。ゴールを目の前にしてトニー・カナーン(KVレーシングテクノロジー)にパスされた。そして、その直後にキャサリン・レッグ(ドラゴン・レーシング)が単独クラッシュ。再逆転のチャンスは与えられなかった。イエローのままゴールとなったからだ。
ミルウォーキーからの2連勝を飾ったハンター-レイは、「昨日の予選レースではペースが上げられなかった。マシンのハンドリングが良くなかったからだ。しかし、昨日それを試せたからこそ、今日の僕らのスピードがあった」と勝利を喜んでいた。これでハンター-レイはショート・オーバル3連勝(昨年のニュー・ハンプシャーから)だ。そして、アンドレッティ・オートスポーツはアイオワ2連勝を1-2フィニッシュで飾った。

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