2013年3月25日月曜日

2013 INDYCAR レポート:開幕戦にみる今シーズンのサポート・イベントの焦点は?

インディーライツはエントリーが9台だけ
けれどかなりインターナショナル
開幕戦優勝はイギリス出身のホウクスワース Photo:INDYCAR



 「2013年からシャシーもエンジンも新しくします!」と去年発表をしながら、最近になって、「やっぱりヤメます」となったファイアストン・インディーライツ(プロジェクト・リーダーはトニー・ジョージJr.)は、エントリーが激減した。このところずーっと、少なくとも一人の卒業生がインディーカーでレギュラー・シートをゲットしてきているインディーライツだってのに。

 インディーカーと同じくセント・ピーターズバーグで開幕したインディーライツだけれど、エントリー・リストにアメリカ人が3人しかいないところも寂しい。で、インディーカーと同じ傾向で、中南米勢が増殖中。ヴェネズエラx1、コロンビアx2、メキシコx1という具合で。その他はアイルランドx1、イングランドx1とインディーライツは出場が少ないワリにインターナショナル。去年は確か、インドとイスラエルとか出身のドライバーがいたなー。
 チャンピオン・チームのサム・シュミット・モータースポーツは、今年はシュミット・ピーターソン・モータースポーツとして、カーブ-アガジェニアンとのジョイント体制を敷いて3台を走らせる。そのドライバーはコロンビアx1、アメリカx1、イングランドx1。で、打倒シュミットの筆頭候補、アンドレッティ・オートスポートはアメリカx1、コロンビアx1の2台体制。
 開幕戦で勝ったのは、ジャック・ホウクスワース。イギリス出身。去年のプロ・マツダ・チャンピオン。マツダ・ロード・トゥ・インディーという奨学制度を利用してのステップ・アップ中で、シュミット・ピーターソン・モータースポーツからのエントリーと、体制も望み得るベストだ。

プロ・マツダ、注目はやっぱりマシュー・ブラバムか?
 

 インディーライツの下に位置するプロ・マツダ=当然マツダ・ロード・トゥ・インディーに入っているシリーズ。こちらもエントリーは12台と少なかった。まだまだアメリカも不景気ってコトなんでしょう。
 そんな中、F1ワールド・チャンピオン、ジャック・ブラバムの孫で、ジェフ・ブラバムの息子のマシューが今年はプロ・マツダに挑戦する。彼を走らせるのはアンドレッティ・オートスポート。F1ワールド・チャンピオン、マリオ・アンドレッティの息子、マイケルがオーナーを務めるチームで。この話、去年だか、今年の始めに一度レポートしてますね。
 

こちらがマシュー・ブラバム。なかなかのイケメンだ Photo:INDYCAR
  マシューは去年、マツダ・ロード・トゥ・インディーのスタート・カテゴリーであるUSF2000にエントリー。ルーキーイヤーにしてシリーズチャンピオンになった。それでマツダからの奨学金を手に入れ、今年はプロ・マツダに出場する。もう完全にインディーカー・デビューに狙いを絞り込んでるってこと。F1が頂点のヨーロッパを目指す気ゼロってか?
 昨年のセント・ピーターズバーグ、マシューはUSF2000のレースで優勝していた。今年の彼は週末2レースのスケジュールで、第1レースを8位スタートで優勝! やるもんだ。
 プロ・マツダもエントリーはかなりインターナショナル。12人がフィンランド、コロンビア、ヴェネズエラ、カナダ、ウェールズなんて国々から集まっている。マシューは父ブラバムがIMSA GTPで活躍していた頃にアメリカで生まれたので、ブラバム家といえばオーストラリア出身なんだけれど、アメリカでのレースではフロリダ州ボカ・ラトン出身、つまりはアメリカ人としてリストされている。

USF2000には31台がエントリー


 プロレーサーを目指す第一段階。USF2000を説明するとしたら、そんなものか。こっちにはデイビッド・ホッブスの孫、アンドリューが今年から出場してる……とエントリー・リストを見て発見! 世襲が多いな、アメリカのレース界。……と、ホッブスはイギリス人だけど、ミルウーキーでホンダのディーラーをやってる。デイビッドと同じくアメリカのレースでTVコメンテーターをやってたのが下の息子のガイで、アンドリューの親父さんは長男のグレッグの方。どちらもアメリカで頑張ってきて、ついに孫がアメリカン・オープンホイールに挑戦開始となった。
 ホッブス三世は18歳。セント・ピーターズバーグではプラクティス中にクラッシュ! 手を負傷しちゃったためにレースを走ることができなかった。残念。次戦からの活躍に期待してみます。

以上

0 件のコメント:

コメントを投稿