2013年4月9日火曜日

2013INDYCAR 佐藤琢磨コメント13 R2 アラバマ RACE DAY:「サードスティントは多分、コース上で僕がいちばん速かったし、クルマも非常に安定していて、前を追いかけて順位を上げることができた、そういうレースでした」


レース後、ラリー・フォイトと Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)
第3戦 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ
バーバー・モータースポーツ・パーク
アラバマ州バーミングハム
全長:2.30マイル(=約3.70㎞)×90周
4月7日 Race Day 決勝 14位 90周完走    1時間53分07秒6601


「2回目のピットストップで全くギヤが入らなくなってしまって
エマージェンシーモードにした途端、今度はストール」

Jack Amano(以下――):イエローがほとんど出ず、ハードファイトが延々と続きましたが、クルマはどうでしたか?

佐藤琢磨:最初のスタートでは思ったように順位を上げられなかった。前の方で飛び出したクルマが戻って来たりがあって1台しか抜けなかった。その後の再スタートでは順位を上げることができた。そういう意味では順調なスタートになっていましたね。レッドタイヤ(新品)を使ってたこともあるから、そういう意味では作戦どおりだったんですけど、あの後にレースが膠着状態になった時に、僕らの先頭にいたのがマルコ(・アンドレッティ)だったのかな? 彼はブラックタイヤで、その列の中にいたので動けなかった。僕の前後がレッドタイヤだったこともあってにっちもさっちもいかないっていう感じでした。あの時はウィル(・パワー)の後ろを走ってたんですけどね。それで早めにピットインして、ブラックタイヤに換えました。他のドライバーたちとピットシークェンスを変えたワケです。

ブラックで奮戦する琢磨 Photo:INDYCAR(Bret Kelley)

「ブラックでは結構苦労しました」

――ブラックとレッド、今日のレースではどんな感じになっていたんでしょう?

佐藤琢磨:ブラックでは結構苦労しましたね。他のドライバーたちもみんな苦しんでたんだろうけども、なかなか抜けなくて、厳しい戦いが続きました。それで2回目のピットに入ったらエンジンストールした。まず、今回もドリンクのシステムが使えなくなった。それはそれで大丈夫だったんだけど、あのストップではギヤがまったく入らなくなった。ずっと色々なことをやって、最終的にギヤボックスのエマージェンシーモードっていうのがあるんだけど、それにした瞬間にバンッ! とギヤがいきなりエンゲージしちゃって、ストール。そこで大きく順位を落としましたね(*23位まで)。

――今度はユーズドレッドを装着しての戦いでした。

佐藤琢磨:サードスティントは本当に一番良かったと思う。多分、コース上で僕が一番速かったし、クルマも非常に安定していて、前を追いかけることができて順位を上げることができて、ラストスティントに繋げました。後方からだったけれど、最後のスティントでも順位を少しずつ回復できた、そういうレースでしたね。

「スタートのレッド装着は間違っていなかった
前年だったのは僕らのグループの前にブラク装着車がいたこと」


――トラフィックのせいでペースが上げ切れない。トラックポジションによって苦しい展開になったということですね?

佐藤琢磨:そうですね。本当だったら(*ペナルティがなければ)スタートは悪くてもサードローからできていたはずでしたよね。そういう意味で悔しかったですね。いいペースで走れるマシンにできていたから、今日は結果も良かったかもしれない。まぁ、そうは言っても後方からの追い上げもできたのでレース内容としては良かったと思います。ただ、幾つかトラブルがあったし、抱えたままのトラブルもあるし、それを解決しないとリザルトには繋がらないですね。

――スタートを新品のレッドでいきましたが、どうでしたか?

佐藤琢磨:そうしていなかったらポジションを上げられなかっただろうし、逆に落としていたかもしれない。選択は間違ってなかったと思います。ひとつ残念だったのは、僕らのグループの前にブラック装着車がいたこと。それで後ろにみんなが連なっちゃった。

――今日は燃費があまりファクターになりませんでしたが、パワーはふたつのスティントで30周も走っていました。

佐藤琢磨:最初のスティントだけペースが上がらなかったので、フューエルセーブをして、みんながピットに入ってから2~3周アタックするって作戦になるかとも考えてたんですが、逆に僕らは先にピットに入る作戦にしました。ウィルは僕の前を走ってる時、明らかにフューエルセーブをしてました。だから何度か要所要所で抜きにいったんですけど、パワー・ベスト(*プッシュ・トゥ・パスの防御的利用)で逃げられちゃった。ちょっとどうにもできなかった。

「次のロングビーチもセント・ピーターズバーグと
同じような感じで走れる、そうできることを祈ってます」

――今日は巡り合わせ的なものがうまく行かない展開に苦しめられましたが、それらがうまく転がった場合にはかなり行けそう、という手応えを感じましたか?

レース後、ドン・ハリディと Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)
佐藤琢磨:そうですね。今年はロードコースでもこうして良いパフォーマンスを見せることができたっていうのは大きいです。

――開幕戦でストリートでの速さを見せて、今週は常設ロードコース用のマシンセッティングも良くできましたからね。

佐藤琢磨:はい。バーバーでのマシンに関してはオープンテストの時から結構苦労をしてて、今週末もプラクティス3まで色々なことを試していたぐらいだったのが、最後にギリギリで何とか帳尻を合わせることができました。チームにとっても自信に繋がるレースになっていたと思います。

――次戦ロングビーチは、またストリートですが、いい戦いができそうですね?

佐藤琢磨:セント・ピーターズバーグと同じような感じで走れる。そうできることを願ってます。この2戦で非常に多くのことが得られたので、もう一度ストリートで頑張りたいです。

以上

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