2014年8月18日月曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント59 第16戦ミルウォーキー Race Day 決勝:「本当に残念でしたね、今日のレースは。今年の終盤戦はこのレースに自分としては懸けてたところがあったのですごく残念です」

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ABCサプライ・ウィスコンシン200 
8月17日 Race Day 決勝
15位 248周(2周遅れ) 1時間44分57秒2095

「イエローが出なかったので、何もできないまま周回遅れに」

Jack Amano(以下――):スタートで大きくリヤが流れましたね?
佐藤琢磨:スロットル・オンとバンプがちょうど重なったのか一気にリヤ・タイヤが空転しました。なかなかないんですけどね、2速だったし。今までに経験したことのないことだったんだけど、それによって順位を大きく落としてしまった。それでトラック・ポジションがすごく悪くなってしまいましたね。
――今日はそれに尽きる感じですか?
佐藤琢磨:そうですね。去年までの感じだったらそこから追い上げることができたと思うんですけど、今日は本当にオーバーテイクができなかったですね。で、タイヤが摩耗して行くと、ラップ・タイムもグリップもどんどん落ちてしまって、スタートからだとみんな同じように落ちて行くワケですよね。本当に抜けない。ピット・ストップのタイミング如何によっては、シークエンスが変わって抜けるようになるんですけど、同じ(ぐらいの周回数の)タイヤだと全然抜けない。ポジションを上げられなかった。そこですごく苦労しましたね。単独走行だったり、レースの中盤以降の路面ができてからでは、そこそこ好いペースで走れていました。リーダーたちと変わらないペースでした。それが残念ですね。

――コーションが今日は1回しか出ませんでした。
佐藤琢磨:序盤にコーションが入っていれば、色々とストラテジーを変えたりして良くすることもできたと思うんですけど、それもできないまま序盤に周回遅れになってしまった。そして、あのコーションでラップダウンから抜け出せなかったのが大きかったですね。あれがすごい残念でしたね。

――ウィル・パワーがステイ・アウトしちゃったのが残念でしたよね?
佐藤琢磨:そうでしたね。

――今日は巡り合わせが悪かった。
佐藤琢磨:非常に悪かったですよね。ギリギリ目の前にいたアレシンなんかはラップ・バックできたんだけど、ウィルがステイ・アウトしちゃったことによって僕らは何もできなくなっちゃった。アレはすごく残念でした。

Photo:INDYCAR (Chris Owens)
 ――終盤の方がクルマは非常に良くなっていたようでしたが?
佐藤琢磨:はい。序盤はクルマが滑っちゃって、滑っちゃって、もうどうしようもなかったですね。

――終盤にはトニー・カナーンと同ペースでした。速さを実現できていただけにフラストレーションが溜まるというか……。

佐藤琢磨:はい、残念です。イエローが入らなさ過ぎましたね。もちろん、最初からうまくスタートできていればよかったのかもしれないけど、それでも結局は抜けないっていうのは同じだったと思う。すごい難しいレースでした。

――ピット・ストップはどうでしたか? 一度チャーリー・キンボールをパスしていましたが?
佐藤琢磨:悪くなかったと思いますね。非常に好いピット・ストップができたと思います。それだけに、あまり動きのないレースとなったのが残念です。前の方も順位は動かず?

――そうでしたね。ハンター-レイは序盤に大きく順位を上げていましたが。

佐藤琢磨:なるほど。

「今日のレースは燃費よりもタイヤの消耗でした」
――燃費はどうでしたか?

佐藤琢磨:今日の場合は燃費よりタイヤの消耗でしたね。燃料が残っていても結局早め、早めにピットに入るようになっていました。タイヤを換えた人たちの方が速かったから。普通はストレッチさせた方がいいんだけど、今日は先に入った人にすごく先に行かれちゃう。それを見てコチラも慌ててピットに入ったって感じでした。そういう意味では、なんだか全部が後手に回っている感じでもありました。

――ストレッチすればいいワケではない。去年までとまったく違う戦い方が求められたレースになっていたのですね?

佐藤琢磨:今日はもうリード・ラップを保てている限り、ひとつのスティントを短くして、フレッシュ・タイヤで走ってた方がよかったですね。もちろんピット・ストップの回数が増えちゃったら問題になるんだと思うんだけど、そのあたり最後に帳尻合わせをうまくできた人は今日は良い成績を残せたんだと思います。ニューガーデンなんかは、トニーの前にいて、ピットに入って順位が大きく落ちていたでしょ?

――その後にフレッシュ・タイヤの力でリード・ラップに戻り、更に2台をパスして5位でした。

佐藤琢磨:フレッシュ・タイヤだったからね。タイヤの差がすごかったでしょ。圧倒的でしたよね。このところのインディカーのオーバル用タイヤはどうなんだ……と思います。アイオワもそうでしたが……。フレッシュ同士だとグリップしてコーナーを回れてっちゃうから、全然抜けない。僕も何度もトライしたけど、レイホールとか全然抜けなかった。ウィングを寝かせてストレートを速くしても、その状態では最初の路面がまだできていないグリーンなコンディションだと全然グリップしない。逆に今日は、みんな驚くぐらい去年と比べてダウンフォースを増やしてました。僕らもすごい増やしたんですけど、結構軽い方でした。全然去年と違う。タイヤが去年と同じって言うんだけど、おかしいと思う。違ってると思う。絶対に同じなわけがない。

――路面がひと冬越して変わったというのは?

佐藤琢磨:ないです。

――後輪の減りが去年より断然多いというのは、誰もが言っていました。

佐藤琢磨:そうでした。

――クルマのバランスなどが去年と変わっているということですか?
佐藤琢磨:それはあるのかもしれないけど……本当に残念でしたね、今日のレースは。今年の終盤戦はこのレースに自分としては懸けてたところがあったのです。残念。
以上

1 件のコメント:

  1. AJフォイトのマシンカラーリング格好いい、キャプテン・アメリカみたいでトップチームを思わせるカラーリングだよな、まぁスポンサーカラーなんだろうけど・・・成績が良くなるともっと格好良く見えるだろうな。キャプテン琢磨期待してます。そういえば似たようなカラーリングが増えた感じがするな。

    返信削除