2014年12月9日火曜日

2014 INDYCARレポート 12月7日:佐藤琢磨のファン・クラブ・ミーティング開催

「充実度の大きいシーズンとすることができました」
 12月7日、東京で佐藤琢磨のファン・クラブ・ミーティングが開催され、集まった300名ものファンの前で琢磨は2014年シーズンをフォーミュラE開幕戦への参戦も含めて振り返り、2015年シーズンへの抱負を熱く語った。

 琢磨はレースの映像を見ながら、「セッティング・フィロソフィを変えて奮闘を続けたシーズンだった。オーバルとロードのセットアップを別々にやって来ていたが、両者を交えて攻めたエンジニアリングをトライした」などと振り返りつつ、「2014年は翌年に向けて大きな収穫があった」、「内容の濃いシーズン」などとポジティブに自己評価していた。シーズン終盤に好成績を残せたのは、それらの頑張りが実った結果だったというのだ。「レース中にポジションを落としても、そこから上位まで順位を戻してフィニッシュを迎えるチーム力をつけていたと思う。充実度の大きなシーズンとできた。結果は望むものを出せなかったけれど、とても楽しい1年だった。このような体制を実現してくれたチームやスポンサーには深く感謝している」と琢磨は語った。

2カー体制で迎える2015年シーズンに期待大

 琢磨は2015年シーズンをAJ・フォイト・エンタープライゼスと共に戦う。この時期に翌年度の体制が決定していることは、彼にとって非常に珍しいことであるという。また、3シーズンを同じチームで戦うことは、琢磨にとってインディーカーでは初めてのことになる。チームが彼の実力を認め、琢磨自身もチームに高い可能性、将来性といったものを感じていることの現れだ。
 2015年のフォイトは既報のとおりに2カー体制へといよいよ拡大する。イギリス出身のジャック・ホウクスワースを琢磨のチームメイトとして走らせるのだ。「大きなチームは4台を走らせている。彼らはシーズンにもセッティングを向上させて行くことができるけれど、1台体制の自分たちはシーズン中のテストも少ないし、R&Dプログラムもないのでシーズン前に用意した状態を保つので精一杯。向上をさせるというのは難しい。2015年はジャックとの2カー体制になる。エアロキットも新たに導入されるので、1台ではやれることに限りがある。チームの安定にとっても2カー以上の体制が絶対に必要」と来シーズンにかける期待の大きさを語った。

「ブラジルから勝利を狙っていきます!」


 チームが取得したインディアナポリスのワークショップについては、「東海岸でのレースが多い期間にベースとする他、ミニ・ミュージアム、あるいはフォイト・ワインの飲めるバーなどとしても使用。クルーも雇ってフルに使えるショップにするのは2年ぐらい先では?」と琢磨は話していた。

 2015年シーズンの開幕は3月。最初のレースはブラジルの主都での初開催イヴェントだ。サン・パウロのストリート・レースでは二度表彰台に上っている琢磨だが、ブラジリアの常設ロードコースでは、ホウクスワースの先輩チームメイトとしてどんな走りを見せてくれるだろうか? 「2015年は2台体制で頑張る。ブラジルから勝利を狙って行きますよ!」という力強い宣言も最後には飛び出した。
以上


1 件のコメント:

  1. 天野さんにお会いできませんでしたー残念。

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