2015年3月30日月曜日

2015 INDYCAR レポート R1セント・ピーターズバーグ:ファイアストン・タイヤ情報

プライマリー、オルタネートともに昨年のセント・ピーターズバーグと同スペック

 2015年開幕戦セント・ピーターズバーグの冠スポンサーでもあるファイアストン、エントリーは24台あり、フロリダ州のストリート・コースに彼らは1,500本プラスのレーシング・タイヤを持ち込んでいる。
 

・各エントリーに供給されるプライマリー・タイヤは8セット。
 (ルーキー、あるいはランキング・トップ10圏外エントリーにプラス1セットというルールは今回のレースでは適用されない)
・オルタネート・タイヤは各エントラントに3セットずつ。
・レイン・タイヤは各エントリーに5セットが行き渡るだけ用意。


  プライマリー・タイヤの通称はブラック・タイヤ。サイド・ウォールが普通のタイヤと同じで黒い。コンパウンドはもう1種用意されるタイヤと比べるとハードに設定されている。
 オルタネート・タイヤの通称はレッド・タイヤ。ファンやライバルたちが外から見て、どちらのタイヤを装着しているのかがすぐわかるように、サイド・ウォールを赤くしてある。こちらのコンパウンドはプライマリーに比べるとソフト。高いグリップを見込める代わりに、耐久性ではプライマリーに劣る。
 
 今年はエアロキットが導入され、マシンが生み出すダウンフォースが増えている。しかし、その増大量はインディーカーによって抑制がされた。両マニュファクチャラーが開発したエアロキットはダラーラIR12(DW12)と比べて遥かに大きなダウンフォースを発生させるものとなっていたが、インディーカーはアンダー・フロアのルールを変更し、ダウンフォースを大幅に減少させることとした。スピードの上がり過ぎ、あるいは、サスペンション関連の強度不足などを心配してのことだ。

 ダウンフォースの急増を防いだことにより、ファイアストンは新設計のタイヤを2015年シーズンに用意しないで済んだ。セント・ピーターズバーグで今週使われているタイヤは、1年前にここで行われたレースで使われたものとまったく同じスペックで、今年の他のストリート・レースすべてで使われる予定だ。
 レッド・タイヤも去年のセント・ピーターズバーグ用と同一仕様が持ち込まれている。

 去年のウィナー=ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)はユーズド・レッドでスタートし、レース半ばはブラックで繋ぎ、最後のスティントにフレッシュ・レッドを投入した。ダウンフォース増のマシンでのタイヤ・ストラテジーはどう変わるのか、変わらないのか、注目だ。
 因みに、今日の天気予報は終日快晴で、レース時の気温は21℃と、昨日の予選時とほぼ同じになりそう。路面は朝からずっと陽が照り続けるのと、風も昨日より穏やかそうなので、昨日より少し高めになると見られる。
以上

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