2015年3月29日日曜日

2015 INDYCAR レポート R1セント・ピーターズバーグ Day2予選:ウィル・パワーがポール・ポジションを獲得!佐藤琢磨は予選5位

Photo:INDYCAR (Chris Jones)
ペンスキー、4カー体制の初戦で予選1-4位を独占!

 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が13年間も保持されて来たセント・ピーターズバーグのコース・レコード(1分0秒6509)を予選の第1セグメントで打ち破り、それを更に上回るラップをセグメント2で記録。そして、最終ステージでも最速ラップを叩き出し、2015年シーズン開幕戦のポール・ポジションを獲得した。予選2位はペンスキーに加入したばかりのシモン・パジェノー。3位はエリオ・カストロネヴェスで4位はファン・パブロ・モントーヤと、ペンスキーによる予選トップ4独占が達成された。ロジャー・ペンスキー率いるチームが4カー体制を敷くのは今年がチーム史上で初めてだが、いきなりの予選1-2-3-4をやってのけた。

ウィル・パワー、セント・ピーターズバーグ5回目、通算37回目のPP

 パワーにとってセント・ピーターズバーグのポール獲得は5回目。ストリート・コースでのキャリア15回目。そして、キャリア・トータルでは37回目で、インディカー史上でも6番目にランクされる。
 「厳しい予選だった。最終ステージでは最後にコース・インすることに決めていた。もう1周アタックできると思っていたが、チェッカード・フラッグが出された。ポール・ポジション獲得がなって嬉しい」とパワーは語った。「チーム・ペンスキーが予選で1-2-3-4! この冬に僕らがどれだけ頑張って来たかがわかる結果だ。明日はチームメイト4人で優勝を争う。いったい誰が勝つだろう?」。
 予選2位で長年のライバルであるパワーの隣りのグリッドを獲得したのはパジェノーだった。「予選でのマシンはとても速いものに仕上がっていた。チーム・ペンスキーでの初めてのシーズンをこのように素晴らしいカタチでスタートされることができて嬉しい。今日の予選は本当に楽しかった」と彼は語った。
 
佐藤琢磨、ファスト6で好調ブルディを破り5位!

 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は予選直前のプラクティスで4番手のタイムをマークしていた。そして、予選でも順調にトップ6で争われる最終ステージへと進んだ。ホンダ勢では唯一のファイアストン・ファスト6進出だった。そして、ペンスキー・ドライヴァー4人と、セバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)とポール・ポジションを目指したバトルを展開。ペンスキー勢の一角を崩す事はできなかったが、ブルデイを凌ぎ、予選5位となった。
 「5位は嬉しい結果です。新しいシーズンは新しいエアロキットでの戦いで、ファンにとっても見た目の違うマシンでのバトルは楽しみだと思います。今シーズン初めての予選、僕らは当然、マシンから最大限の力を引き出す必要がありました。そして、それはほぼ達成できていたと思います。チームが素晴らしい仕事をしてくれているからこその好結果です。とても誇りに感じています。今年の私たちは2カー体制に拡大もしています。チームワークがあったからこそ、プラクティス1回目から予選まででマシンを大きく進歩させることができたんだと思います。明日も引き続き、さらにマシンの性能を引き出して行けるよう頑張ります」と琢磨は語った。
 
 琢磨のチームメイトのジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、今朝のプラクティスからマシンに何かトラブルが出ていたのかハンドリングに異常が発生。予選でも好タイムを記録することができず、21番グリッドしか確保できなかった。


ホンダ・ドライバーはトップ10に2人。シモーナは11位と大健闘!

 7位はトニー・カナーン。プラクティスまででは苦戦気味に見えていたTKがチップ・ガナッシ・レーシング4人の最上位だった。
 8位はライアン・ハンター-レイで、彼がアンドレッティ・オートスポートの4台のトップ。ホンダ・ドライバーでトップ10入りしたのは2人だった。
 9位はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)で、10位はジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)だった。
 インディーカーに復帰して来たシモーナ・デ・シルヴェストロ(アンドレッティ・オートスポート)が11位と大奮闘を見せた。マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)も予選で第2セグメントまで進出。ホンダ勢は4人が第2セグメントで戦っていた。
 5人いるルーキーの中での最速はステファノ・コレッティ(KVレーシング・テクノロジー)による予選17位だった。
以上

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