2016年7月30日土曜日

2016 INDYCARレポート 第13戦ホンダ・インディー200 アット・ミッド-オハイオ:プラクティス1最速はスコット・ディクソン 

10周目に早くも昨年自らがマークしたコース・レコードを更新したディクソン Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
ディクソン、先週のテスト以来の好調を維持
 先週行われたテストでも最速だった、ミッド・オハイオを大の得意とするスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)は、1時間15分間のプラクティス1で最速ラップ=1分4秒4491を記録した。
 走行開始から35分を過ぎたところでファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)が自身の14周目に1分4秒9657でトップに立ち、この頃から一気にラップ・タイムが縮まって行った。
 チャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)が1分4秒9208で上回ったかと思うと、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が1分4秒6992でトップを奪った。


 ここでディクソンが2番手に顔を出した。ライバルたちが走行を重ね、路面コンディションが良くなったのを見計らってコース・インした彼は、10周目に1分4秒8193をマークしたのだ。そして次の11周目、ディクソンは1分4秒5109という、昨年の予選で自ら記録したコース・レコード=1分4秒5814を敗るタイムを叩き出した。
 このディクソンのタイムを誰も上回ることができないままセッション終盤は進んだ。そして、もう残り時間が少なくなったところでディクソンが、自身の21周目に1分4秒7875を出し、22周目、チェッカード・フラッグが降られる直前に1分4秒4491へと自己ベストを更新した。

トップ5をシボレー勢二強が独占!ホンダ最上位はヒンチクリフ

 最終的な順位は、2番手がパワー=トップと0.1188秒差、3番手がモントーヤ(トップから0.1543秒)、4番手がトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)(トップと0.1896秒差)、5番手がエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)(トップと0.2726秒差)とトップ5はシボレーの二強が独占した。
 6番手はジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)。ホンダ勢最上位となった彼のラップ・タイムは1分4秒7559でトップとは0.3068秒差。

 ポイント・リーダーのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)は1分4秒7712のベストで7番手。その後ろにはジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)、セバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)が続いた。そして、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が1分4秒9054でホンダ勢2人目のトップ10入りを果たした。
 昨年度ミッド・オハイオ・ウィナーのグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は意外にも14番手と目立たないポジションだった。

14番手の佐藤琢磨「タイムは出ているがフィーリングがよくない」

 佐藤琢磨(AJ・フォイト・レーシング)も、1分5秒2977=トップと0.8486秒差の16番手と芳しくないポジションでプラクティス1を終えた。23周をこなした琢磨。ベストは20周目に記録された。「先週のテストとほぼ同じタイムは出ているけれど、フィーリングが良くない。先週のテストとは違っています。このコースはコンディションの変化が大きいので……。テストと今日のプラクティスでトライしたセッティングの良いところを組み合わせたい。次のプラクティス2で自分たちは良くなるものと考えています」と走行を終えた琢磨は話していた。
以上

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