2018年3月10日土曜日

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R1 セント・ピーターズ・バーグ Day1 プラクティス1:「ライドハイトの調整が上手くいってませんでした」

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 「合わせこみにすごく時間がかかってしまいました」

Jack Amano(以下――)シーズン初プラクティスでしたが?
佐藤琢磨:バーバーとセブリング、ロードコースとストリート向けの両方のテストをやって来たんだけれど、ビックリしするぐらいダウンフォースを失っている影響が強くて、クルマはすごく滑るし、ちょっとライド・ハイトの調整がうまく行ってませんでした。それで何度もピット・ストップを繰り返して、あんまりちゃんと走れてなかった感じですね。まともに走るまでの合わせ込みにすごい時間がかかって……。最後に数周走れたけれど、トラフィックもあってまともなラップになってませんでした。

――すでに去年の1セッション目よりタイムが速くなっているが?

佐藤琢磨:去年は大きなバンプがあってターン3に縁石を追加し、それがシケインになっちゃってたけど、今年は元に戻している。だから、ラップ・タイムは2年前と比べてなきゃダメです。

――ロー・ダウンフォースのマシン、構造が僅かながら新しくされたタイヤなどによって、ドライビングは難しくなっていますか?

佐藤琢磨:難しいね。まぁ、難しいって言葉が正しいかどうかわからない。ダウンフォースがあっても難しいのは変わらないから。だけど、今までよりも確かにクルマは滑るし、飛び跳ねるし、コーナーじゃなかったところが凄いコーナーになって来てるので、かなりチャレンジングであることは間違いないですね。
――新しいブレーキはストリート・コースでどうですか?

佐藤琢磨:ブレーキ自体のフィーリングは悪くないです。ただ、ブレーキング・ポイントはかなり手前になってますね、ダウンフォースが少なくなったことで。あと、ターン1への到達スピードとか、ストレート・エンドは去年より全然速いので。だから、ブレーキの制動距離はすごく伸びていて、ブレーキのフォーリングというかモジュレーションて言うんですけど、使い勝手みたいのはそんなに悪くない。そんなに思い切り踏めてないですけどね、まだ車ができ上がってないないから。

「レス・ダウンフォースで走っている感じ
コクピットの中はより忙しくなっています」


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――去年までとは走り方が結構違ってますか?

佐藤琢磨:うーん、走り方はそんなに変わらないです。要するに、去年のレス・ダウンフォース仕様で走っているような感じです。例えば……わからないけど……ロード・アメリカぐらいのダウンフォースでセント・ピーターズバーグを走ってるようなもの。ドライビング・スタイルは変わるワケじゃないから。ただ、コクピットの中はより忙しくなってます。

――まだチェックできてないでしょうが、タイヤの持ちも悪くなっているんでしょうか?

佐藤琢磨:そうですね。スライド量が大きくなってるので、タイヤの劣化は早くなります。やっぱり、去年に比べてダウンフォースでクルマを地面に押さえつける力が少ないので、タイヤを使い切れていない感じです。本当はコンパウンドをもっと柔らかくしなくちゃいけないんだろうど、すごく硬く感じた。特に今日は、太陽は出て気温はそこそこかもしれないけど、気温が低いので、あったまりが凄く悪いと感じたし、食いついて行く感じがなかった。サラサラ滑っちゃってましたね。

「ロングスティントでは後半ラップタイムが落ちがおおきくなりそう」

――スティントの最初と最後で結構タイムは差が出ますか?

佐藤琢磨:うん。コースによりますけどね。コンパウンドによる。だけど、そうなる可能性は大きいです。


――燃料の減り具合という要素を足しても、ラップ・タイムはスティント後半に落ちそうだと?

佐藤琢磨:そうですね。タイヤは表面を滑らせてしまうとささくれも出ちゃうし、傷んでしまうので。

――ロング・スティントになれば、その後半でタイム差が生まれ、バトルが生まれると?

佐藤琢磨:はい。この間のショート・オーバルでのテストでその傾向が既に出ていましたよね。ロード・コースの場合も基本的には同じです。ここ(セント・ピーターズバーグ)でまだロング・ランをやってないし、今のセッションで一番多く走った人でも20周ぐらいなのかな? だから、まだ性能劣化の割合は見えてないです。

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 ――2セッション目のテーマと目標は?

佐藤琢磨:まずはまともに走れる状態まで持っていかなくちゃいけない。今のセッションは予想外に苦戦しましたから。我々のチームの2台は基本的にセッティングは大きくかけ離れてはいないのだけれど、ライド・ハイトは全く違う方向で試してました。それで僕の方はすごく上げなきゃいけなかったし、グレアムの方はちょっと下げていました。次のセッションは多分、もっともっと良くなると思います。まずはハンドリングをチェックして、セッティングを速く走るために踏み込むところまで次のセッションで持って行かないとダメですね。今は少し待ち過ぎたっていうのもあった。もうちょっと早く出てもよかったね。あのタイヤはどうせセッション終了後にファイアストンに戻さなきゃいけないので、もうちょっと走ってよかった。持って来たライド・ハイトとコーストが予想以上に合っていなかった。
以上


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