2018年7月14日土曜日

2018 INDYCARレポート R12 ホンダ・インディー・トロント Day1 プラクティス1:トロントのプラクティス1最速はスコット・ディクソン

2013年のダブル・ヘダーをスゥイープした経験のあるディクソンが、ユニバーサルエアロ初のトロントで好発進! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
ディクソン、走り始めからセットアップ良好!
 午前10時40分から45分間行われたトロントでのプラクティス1は、セッションと通して気温は26℃で変わらなかったものの、照りつける日差しがとても強く、日向では立っているだけで少し汗ばむほどだった。
 このセッションで最速ラップをマークしたのはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。マシン・セッティングが最初から良かったのは明らかで、2番手に0.19秒以上の差をつける幸先良い週末のスタートを切った。


路面コンディションへの対応にも成功

 ディクソンはセッション序盤に1分01秒2044のベストをマークしてトップに立ち、9周目にトップを保ったまま1分00秒9730にベストを更新。次の10周目には1分00秒8381までラップ・タイムを縮めてみせた。路面は刻々と変わって行ったはずだが、それへの対応が見事だったということだ。
 セッション終盤、トップの座を保ち続けていたディクソンは、自身の13周目に1分00秒7474を出した。この後、チェッカード・フラッグ直後の路面に最もラバーが載っているコンディションをアドバンテージとしてグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が自己ベストを大幅更新する1分00秒9385を出して2番手までジャンプ・アップして来たが、その彼をもってしてもディクソンには0.1911秒届かなかった。

佐藤琢磨はこのセッション4番手と好発進
プラクティス1トップ6にペンスキーの姿なし!


アイオワ戦後のコメント通り、佐藤琢磨も順調な走りだしを見せる。レイホールも2番手タイムと好調! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
  2番手はレイホール。3番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)の1分00秒9786で、4番手は佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の1分01秒0050だった。RLLがトップ4に2台。5、6番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン9とセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)で、トロントでのプラクティス1はトップ6にチーム・ペンスキーが一人もいなかった。明日の予選で彼ら3人がどんなスターティング・ポジションを手にするか楽しみだ。明日の予選を待つまでもなく一気にトップへと挽回して来る可能性もあるが……。

今週末はスペシャルカラーリングにも注目

 
暑苦しい?シールマスターのカラーリングから一転、夏に生えるマウザー/モレックスカラーとなったブルデイ。新しいカラースキームでの走りはじめは6番手 Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 国境を越えてカナダにきていることもあって、今週末のインディーカーは特別カラーリングがそこそこいる。個人的な好みで言うと、ブルデイのマウザー/モレックス・カラーがかなりいい(マウザーはエレクトロニクス・メーカーで、モレックスは商品名)。マシンの中心が黒で前後にブルーのグラデーション。工事現場の看板みたいなシールマスターのはそろそろ変えて欲しい。

オベルトーはワシントン州にあるジャーキーやスナックのメーカーだ Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 
 マルコ・アンドレッティのオベルトー・カラー=イタリア国旗の3色もいい。アンドレッティのルーツもイタリア方面だし。スペンサー・ピゴットは今回はプリファード・フリーザー・サーヴィスがメイン・スポンサーなので、明る目のネイビー・ブルー。

ハーディング・レーシングがコナー・デイリーを起用


デイリーはインディー500以来の今シーズン2レース目を迎える Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 トロントではハーディング・レーシングの88号車にギャビー・シャヴェスではなく、コナー・デイリーが乗っている。ここ2戦の成績不振はシーズン半ばでのエンジニアリング体制変更が失敗しただけで、ギャビーのせいじゃなかったと映っているが……。しかも、彼らには今後更に若いドライバーにチャンスを与えるとの噂まである。ハーディング・レーシングは近々にインディーカー・シリーズに出場した実績あるドライバーを乗せ、先ずはマシンのセッティングがまともなのかをチェックすべき。それはフンコス・レーシングにも当てはまる。経験のない若手を次々投入しても問題の根本的解決は期待しにくいし、乗る若手にも百害あって一利なしと思う。ベテラン起用にはそれなりに資金もいるし、彼らを走らせるだけで解決しない問題も少なからずあるのだろうが。
以上

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