2018年7月30日月曜日

2018 INDYCARレポート R13 ホンダ・インディー200・アット・ミッド・オハイオ Race Day 決勝:アレクサンダー・ロッシが圧勝

ポール・ポジションスタートからの2ストップ作戦を選択したロッシ。燃費走行でも十分な速さを見せつけての勝利だった Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大

2ストップ作戦でポール・トゥ・フィニッシュ!

 ポール・スタートだったアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は、ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースを90周するレースを2回のピット・ストップで走り切り、今季2勝目、キャリア4勝目を挙げた。
 予選2位だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)はとうとう一度もロッシにアタックできず、作戦でアドバンテージをつかむことも叶わず3位でゴールした。
 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は予選3位から3ストップ作戦で戦ったが、2ストップの若いチームメイトに大差をつけられ、7位フィニッシュだった。


スタート直後ターン6でのポジション争い。上位陣の中ではハンター-レイが14周目、ウィッケンズが15周目と、一足早いピットシークエンスをチョイス Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
ピットタイミングが裏目に出てしまったウィッケンズ

 スタートからレッド、レッドと繋ぐ作戦で5番手スタートから2番手まで浮上したロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)はキャリア初優勝のチャンスを掴んだかに見えた。しかし、2回目のピット・ストップのタイミングが悪く、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の真後ろにピット・アウト。ブラック・タイヤ同士での走行で琢磨をパスするだけのスピードがウィッケンズにはなく、セカンド・スティントで築き上げたアドバンテージは消えてなくなった。

レッドでもブラックでも、燃費走行でも速かったロッシ

燃費走行をしているのか、プッシュしているのかわからないようなハイペースで走行をつづけたロッシ。プッシュ・トゥ・パスを2分以上残しての優勝は圧巻だ Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 
 攻めの走りが身上のロッシは、90周に渡ってプッシュし続けた。レッドでもブラックでも彼のラップ・タイムは速く、しかも安定していた。その上、燃費セーブもできていた。レースを完全に支配下に置いていた。それが2位に12秒以上の大差をつけての圧勝に繋がった。彼はプッシュ・トゥ・パスを126秒も残してゴールしたのだった。金曜、土曜とスピンやアクシンデントが多く、レースでもイエローが出るのは当然と考えられていた。しかし、こういう時に限ってイエローは出ない。そのレース展開もロッシに味方した。

初優勝の可能性も見えたウィッケンズだったが、3ストップ作戦ではロッシに抗することはできず Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 「残念なのは第3スティントでバックマーカーの後ろにピットアウトし、自分のペースで走れなかったこと。クリーン・エアを浴び続けての走行とできていたら勝機はあった。早く勝ちたい。しかし、それがプレッシャーにはなっていない。これからも自分のできるベストの走りを続けるだけだ」とウィッケンズは話した。
 ロッシ、ウィッケンズでホンダは1-2フィニッシュ。アイオワ、トロントに続く3連勝で今シーズン早くも8勝目だ。
 

30周目、最初のピットを終えたロッシがコースインしたラップでオーバーテイクするチャンスがあったディクソンだが逆に抑えられてしまう。この後もピットアウト時にトラフィックに引っかかるなど今回は巡り合わせが悪く5位にとどまる Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 ポイント・リーダーのディクソンは5位を得た。ポイント2番手だったニューガーデンのひとつ後ろのポジションでのゴールだった。9番手スタートだったことを考えれば、悪くない結果で、被害を最小限に抑えたと言えるのではないだろうか。

オープニングラップで6位まで浮上した佐藤琢磨
チルトンに接触されて悔しいポジションダウン


スタート後、アグレッシブにポジションアップを果たしていった佐藤琢磨だったが、その矢先、2周目のターン4でチルトンに接触されて大きくポジションを下げてしまう Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は17位。レース・スタートでグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、マックス・チルトン(カーリン)をパスし6番手に浮上。しかし、2周目にチルトンに追突されてスピン。17番手までダウンし、そこから抜け出せずにレースを終えた。
「スタートは狙っていたし、うまくポジションを上げることができた。グレアムを少し押し出す形になってしまったのは申し訳なかったけれど、反対側にもマシンがいたので……。レッド・タイヤでのスタート直後の感触では上位を保って戦って行けると思っていたけれど、2ラップ目にチルトンに追突されてスピン。それでブラック・タイヤへのスイッチを早目に行なう作戦にしたのだけれど、ブラックでのマシンはグリップ感が全然なかった。金曜、土曜とブラックでのマシンが良かった。レースに向けては、更にマシンを良くできると考えてセッティングを色々変えて行った。しかし、結果的に苦しいレースになった。このところ上位で戦うマシンが作れていたが、今回そうできなかった。それが何故だったのか調べ、問題を解明しないと」と琢磨は話した。
以上

1 件のコメント:

  1. 天野さん、取材おつかれさまです。日本に上陸した台風は、大きな被害がなく猛暑復活です。ミドオハイオは、ブルデーがすごかったですね‼最高峰スタートで不安でしたが…ガンガン抜こうぜ‼ガンガンブルデーでしたね。ファンもですが、マシンを次々抜いてくブルデーも気持ちよかったはず‼すごくかっこよかったです‼あの活躍ぶりは、ロッシより上だと思っています。ミドオハイオは、スタートからレースがエキサイトしてよかったです。天野さん、来年の契約が気になりますね。ウィッケンズとディクソン、琢磨選手も気になります。アロンソも、フル参戦するのかも気になりますし。琢磨選手は、残念な結果になりました。次のポコノ、頑張ってほしいです。とにかく、今日はブルデーが解説にも褒められていたのでうれしかったです。天野さん、暑いので熱中症に気をつけて取材してくださいね。ありがとうございました。

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