2019年5月17日金曜日

2019 INDYCARレポート 第103回インディアナポリス500 Day3 プラクティス3:プラクティス3日目、最速はエド・ジョーンズ

3日目のプラクティスは天候悪化で1時間15分切り上げられることに Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大
天候が崩れて午後5時前に走行は終了に

 プラクティス3日目もインディは好天。昨日より風がやや強かったが、走行開始時の気温は21℃、路面温度31℃だった。今日も過ごし易いコンディションでの走行が続いたが、午後2時頃から空は曇り始め、気温も路面温度もダウン。4時半を前に大きな雷雲が近づいて来てイエロー・フラッグが出され、午後4時45分には”今日の走行終了”とアナウンスが流れた。午後5時頃に雨は振り出し、5時半には強い風を伴う豪雨となった。


この日トップタイムをマークしたのはエド・ジョーンズ Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大
佐藤琢磨、2番手タイムをマーク!
今日はホンダ勢がトップ5に

 最速ラップはエド・ジョーンズ(エド・カーペンター・レーシング)の227.843mph。昨日、一昨日よりトップのスピードが低かったのは、今日は予選シミュレーションを行うチームが多かったから。予選向けの走行でスピードが遅いというのは奇妙に聞こえるかもしれないが、グループ・ランが少なく、トウ利用でハイ・スピードを出すケースが減っていたのだ。予選モードでの走行が多かったことと、1時間15分早めにセッション終了となったことから、各ドライヴァーの走行周回数は前の2日間に比べて少なくなっていた。

佐藤琢磨、47周走行し2番手タイムをマーク Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 2番手につけたのは佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。4回の予選シミュレーションを行い、レース・トリムも少しだがトライした彼の周回数は47周だった。赤/白/黄のマイ・ジャック・カラーもようやく見慣れて来た。赤いレーシンス・スーツは、まだ眩しいぐらいに感ずるが……。
 3番手はザック・ヴィーチ(アンドレッティ・オートスポート)で、4番手はセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)。そして、5番手はコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)。トップは3日連続シヴォレーとなったが、今日のトップ5の4人をホンダ勢が占めた。
 6~10番手は、セイジ・カラム(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)、カイル・カイザー(フンコス・レーシング)、スペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。3日続けてトップ10入りしているのはジョーンズ、ヴィーチ、ブルデイの3人だ。

ジミー・ジョンソンがパワー、ニューガーデンを来訪 Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大
 昨年のインディー500ウィナーで、プラクティス初日に最速だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、49周を走ってベストが224.858mphで14番手。昨日最速だったジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は21番手=224.343mph。
パト・オーワードがターン2でクラッシュ
昨日クラッシュのアロンソはマシンが間に合わず走行なし


 今日はルーキーのパト・オーワード(カーリン)がクラッシュした。昨日のフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)とほとんど同じ状況。エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)の後ろを走っていて、ターン2でリヤが急激に流れた。ローゼンクヴィストより壁に突っ込むアングルが悪く、ノーズからセイファー・ウォールに突っ込んだオーワードは宙に舞い上がり、裏返りこそしなかったが、マシン全体に大きなダメージを負った。モノコック・タブにも損傷があったようで、カーリンのクルーたちはマックス・チルトンのスペア・カーをスピードウェイ用にコンヴァートする作業に取り掛かった。
 昨日アクシデントを越したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は、夕方の走行が1時間半削られたこともあって、今日は丸一日走れなかった。しかし、ローゼンクヴィストはスペア・カーで今日走行を再開している。マクラーレンにはスペアのモノコックはありペイントも終わっていたが、クラッシュしたのはローセンクヴィストより4時間も前だったのに、もう1台を走れる状態にするには遥かに長い時間が必要になっている。
以上

0 件のコメント:

コメントを投稿