2019年10月13日日曜日

2019 INDYCAR ニュース 10月12日:チップ・ガナッシ・レーシングが体制拡大


エリクソンが加入! ディクソン+スウェディッシュコンビの3台体制に

 チップ・ガナッシ・レーシングは2020年のNTTインディーカー・シリーズに3台をフル・エントリーする。五度のタイトル獲得歴を誇るスコット・ディクソン、2019年のルーキー・オブ・ザ・イヤーであるフェリックス・ローゼンクヴィストに加え、2019年にアロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツからインディーカー・デビューした元F1ドライバーのマーカス・エリクソンを走らせると発表したのだ。ディクソンももう39歳。ガナッシとしても将来を見据えた体制作りにとりかかった……ということなのだろう。それがスウェディッシュ・コンビになるとは思いもよらなかったが。

喜ぶエリクソン、果たしてインディーカーに踏みとどまる気はありや?


 
「チップ・ガナッシ・レーシング入りを嬉しく、そして誇りに思う。歴史が証明している通り、彼らは勝者たちの集まり。私の力を信頼してくれたチームに感謝し、2020年が成功の年となるよう、できることはすべてやる。スコットとフェリックスという素晴らしいドライバーたちとの仕事、そして、2019年に自分の学んだことをシリーズ2年目に活用できることを楽しみにしている」とエリクソンは意気込みを語ったが、果たして彼には、アメリカに腰を据え、キャリアを築き上げて行くコミットメントを期待できるのだろうか?

 チップ・ガナッシ・レーシングといえば、2019年のインディー・ライツ・チャンピオン、オリヴァー・アスキュー(アンドレッティ・オートスポートでのタイトル獲得だったが……)が奨学金を持ち込んでインディアナポリス500を含む3レースに出場するとの噂があったが、3台に体制拡大となってもそれは実現するのだろうか?



マクラーレンのドライバーは?

 アロウ・シュミット・ピーターソン・モータースポーツの使用エンジンをホンダからシボレーに換えさせてまで=結構な違約金を支払って)=マクラーレンは2020年、ASPMとのジョイント体制でNTTインディーカー・シリーズへとフル・エントリーする。彼らはインディアナポリス500に二度のF1タイトル獲得歴を持つフェルナンド・アロンソを出場させる計画でもある。
 F1でのパフォーマンスの悪さを、自らのシャシー性能の低さではなく、ホンダ・エンジンのせいだと喧伝し過ぎたマクラーレンとアロンソに対し、ホンダはインディーカー・シリーズにおいてもエンジンの供給を拒絶。その状況はしばらく続きそうだ。アロンソのインディー500優勝=トリプル・クラウン達成が大きな目標となっているマクラーレンは、今年の"500"で、ヨーロッパでは実績を残しているが、アメリカでは新興のカーリンと組んで予選落ちを喫した苦い経験から、アメリカでの実績を持つASPMと手を組むこととした。これが2020年、成功に繋がるのか否かは大いに注目される。


ASPMとマクラーレンの今後はどうなる?

 心配なのは、サム・シュミット、リック・ピーターソンという二人のチーム・オーナーたちが、近い将来にインディーカーの世界から姿を消してしまうこと。インディーカーに大きな情熱を注ぎ込んで来た彼らだが、時間をかけて育んで来たチームをザック・ブラウン率いるマクラーレンに乗っ取られ、レースの世界を離れることになるかもしれない。そうなったら、あまりにも悲しい。
 70年代までのアメリカで輝かしい実績を持つマクラーレンではあるが、今回の参戦はまずはアロンソのトリプル・クラウンありきで始まっている。その成功を例えば2020年に掴み損ねた場合(そうなる可能性はかなり低いが……)、その後も粘り強くアメリカのレースにフル・シーズン参戦をし続けて行くかがおおいに疑問だ。

試されるジル・ド・フェランのマネジメント能力
ドライバーもいまだ決まらず

 チームのオペレーションは、ジル・ド・フェランが採るという。インディーカー・タイトルもインディー500優勝経験も持つ彼は、この重要なポジションに対して適任だと映っている。しかし、2019年のインディー500で予選を落ちを喫したトップが、またプロジェクトを率いる体制で本当に大丈夫なのか?
しかも、2020年の彼らはフル・シーズン・エントリー。それも2カー体制だ。どれだけサポート・スタッフを配置できるのか?
も含めてド・フェラン体制に対する不安は大きい。
 そもそも、まだレギュラー・ドライバー2人も発表されていない。前述の通り、マーカス・エリクソンはチップ・ガナッシ・レーシングへ移籍する。契約が1年残っているジェイムズ・ヒンチクリフも2020年のマクラーレンで走ることはない……との見方も強くされている。エンジンがホンダではなくなったからだ。ヒンチはアメリカン・ホンダ、そしてカナダ・ホンダとの関係が密接なのだ。
 もしヒンチも残らないとなると、2人双方とも新規採用になる。インディーカー経験を持つドライバーが一人は欲しいところだが、なかなか目ぼしい人材は見当たらない。2019年に地味ながら安定したパフォーマンスを幾つかのレースで見せたコナー・デイリーは、彼らの候補に挙がっていたようだが、シート獲得の目は無くなったことを本人が認めている。
 インディーカー・レギュラーへの復帰を望んでいると伝えられていたエリオ・カストロネヴェスもアキュラ・チーム・ペンスキーでスポーツカー・レースに来シーズンも出場するようで、インディカーのレギュラーに戻ることはなさそう。彼は2020年もインディー500にチーム・ペンスキーから出場……というのが、やはりベストの選択だろう。
 若くて将来有望……という線で探すとサンティーノ・フェルッチも候補となるだろうが、彼はデイル・コイン・レーシングに残ってセバスチャン・ブルデイのチームメイトとして、馴染みあるエンジニアたちと戦った方が好成績を挙げられるものと見られる。
 F1GPへの出場経験があり、アメリカのスポーツカーでタイトルを獲得しているフェリペ・ナサール=ブラジル出身に2020年のインディーカー出場の噂があるが、彼がマクラーレンで走る可能性というのは、どれぐらいあるのだろう?
インディカー ・レース招聘への意欲を今も持っているブラジルとすれば、F1出場で名前も広く知られているナサールのインディーカー出場はありがたいニュースだが……・。
 2019年のシーズン途中から日本のスーパー・フォーミュラにレッド・ブル・ドライバーとして出場したパトリシオ・オーワード(アメリカ生まれのメキシコ人)がマクラーレンからインディーカー・シリーズに復帰……という線は?
2019
年のセンセーション=コルトン・ハータを、2018年に真っ向勝負の末に打ち破ってインディー・ライツ・チャンピオンとなったオーワード。彼は今シーズン序盤に出場したインディーカーのレースで目覚ましいパフォーマンスを見せており、将来有望。メキシコもインディーカー・レースのレギュラー開催に意欲的で、彼らも自国のドライバーにレギュラーして出場、活躍して欲しい状況にある。

0 件のコメント:

コメントを投稿