2020年8月14日金曜日

2020 INDYCARレポート 第104回インディー500 Day2 プラクティス2:フェルナンド・アロンソがクラッシュ! 最速はスコット・ディクソン

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
暑い中、レース用セッティング出しに各車集中

 プラクティス2日目は、昨日より蒸し暑いコンディション。走行開始の午前11時の気温は26℃だったが、日中には30℃にまで上がった。明日はターボのブースト・アップがなされ、土曜、日曜の2日間に渡る予選に備えたセッティングを行う日。今日の走行、6時間半はレース用セッティングを向上させるために非常に重要な意味を持つ。


アロンソ、ターン4で単独クラッシュ!
マシンは大破するも本人は無事
 

レッカーされるアロンソのマシン Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大
 走行初日はアクシデントがなかったが、今日の夕方4時41分に2020年インディー500プラクティスでの最初のアクシデントが発生した。ターン4で単独クラッシュしたのはフェルナンド・アロンソ(アロウ・マクラーレンSP)だった。精力的に、そして快調に120周以上もこなしてきていた彼は、6番手のスピードもマークしていたが、自身の127周目、ターン4でのライン採りを僅かに乱してしまった。白線を超えるラインは誰もが走っているが、このラップのアロンソはインに寄せすぎたと感じたのかアクセルを僅かに緩めた。しかし、縁石的な部分に左前輪が乗った直後にバランスを崩し、外側のウォールまで滑って行った。壁とマシン側面が並行に近い状態でヒットしたため、サイド・ポッドと右フロント・サスペンションは大破。それでもマシン左側とリヤ・ウィングにはダメージなし。フロント・ノーズはピット・ロードに滑り込んだ後にイン側の壁にぶつかって壊した。アロンソに怪我はなく、メディカル・センターで検査を受け、ドライヴ続行の許可が降りた。

好走中のクラッシュを悔やむアロンソ
「エンジンが無事であるといいんだが……」


Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大
 「残念なことに、またミスを冒してしまった。このコースではマシンのコントロールを失うとすぐに壁が近づいてくる」とアロンソ。去年に続いてのアクシデントをF1チャンピオンは悔やんでいた。同じことを二度やらないようにしないと。明日また再スタートだ。バックアップ・カーに変える必要があるかは、まだわからない。エンジンが無事であるといいんだが」ともアロンソはコメントした。

佐藤琢磨、セッション大半でトップタイムをキープ
ディクソン、夕方になってクルマがよくなり逆転

 

初日、2日目とディクソンは順調にプラクティスを進めている Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 今日の最速ラップはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の226.102mphだった。走行時間が残り30分を切ってから彼がトップに躍り出た。「今日はとにかくマシンのバランス採りに終始した。日中一度、あまり良くない感じになったこともあったが、夕方になって良い状態になった。明日はブースト・アップでスピードも大きく上がるはずだから、エキサイティングな1日になる。楽しみだ」とディクソンは話していた。

「まだ前を行くマシンを思うように抜けない」と語る佐藤琢磨
「決勝用セッティングの完成度は90パーセントぐらい」
 
セッションの大半で首位をキープしていた佐藤琢磨。まだ決勝用セッティングは100%ではないというが、順調にプログラムをこなしている Photo:INDYCAR (Matt Fraver) クリックして拡大

  午後1時半頃から225.693mphでずっとトップにいたのは佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。しかし、彼はディクソンに抜かれて今日の2番手となった。122周の走り込みを行ない、マシンの仕上がり具合は上々の様子だった。

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 「スピードが出せたとおり、マシンは良くなっている。でも、まだ前を行くマシンを抜くことが思うようにできなかった。相手がミスするとかじゃないとパスはほとんどできなかった。タイヤの持ちが良いのは、コース表面のトリートメントによるものかもしれない。タイヤのグリップが周回を重ねても落ち込まないので、ニュー・タイヤで出て行ってもなかなか抜けない。まだ決勝用セッティングは100パーセントじゃない。でも、90パーセントぐらいは行っていると思う。明日は予選用のセッティングを行う日。今年のマシンで空力をどれだけトリムできるかはわからないが、メカニカル・グリップを高める必要があるから、そのセッティングを試す中で決勝用セッティングに応用できるヒントを何か掴めたらいいと思う」と語っていた。

走行初日からホンダ勢が2日連続でトップ4独占
ペンスキーはトラフィックの中での動きは良い……

 
 3番手はコナー・デイリー(エド・カーペンター・レーシング)の225.106mphで、4番手にはルーキーのアレックス・パロウ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チーム・ゴー)が224.947mphで食い込んだ。
 走行初日にトップ4を独占したホンダは、走行2日目も1-2だった。今年はパワーで優位にあるのか?
 琢磨は、「2012年からシヴォレーは予選日直前まで力をすべて見せない戦い方をして来ているので、今年も明日になってみないと本当のところはわからない」と語っている。


Photo:INDYCAR (Karl Zemlin)クリックして拡大
 シヴォレーのトップ・チームはもちろんチーム・ペンスキーだが、今日の彼らはエリオ・カストロネヴェスの16番手=223.633mphが最上位で、ジョセフ・ニューガーデンは223.617mphで18番手。ウィル・パワーは222.978mphで23番手で、昨年度ウィナーのシモン・パジェノーは222.216mphのベストで27番手だった。
 
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  彼らのマシンはトラフィックの中での動きが良く、前のマシンにも近づいて走れている様子だったが、トップ・スピードは遅い。ダウンフォースの多いセッティングになっているようで、それが今年のレースでは有利に繋がると彼らは読んでいるようだ。決勝日のコンディションが暑くなることも想定してのことだろうか。

ノー・トウでの最速はハーヴィー
アンドレッティ・オートスポーツ陣営が1-2-3

 

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 ドラフティングの助けを借りない”ノー・トウ”での周回スピードでは、ジャック・ハーヴィー(メイヤー・シャンク・レーシング)が今日のトップだった。2番手はコルトン・ハータ((アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー・オートスポート)、3番手はライアン・ハンター-レイだった。ハーヴィーはアンドレッティ・オートスポートと技術提携しているチームからのエントリーだから、アンドレッティ・オートスポート勢の1−2−3ということ。昨日のノー・トウ・スピードでも、トップがアレクサンダー・ロッシ、2番手がハンター-レイ、3番手がジェイムズ・ヒンチクリフで、4番手はハータ、5番手はハーヴィーとアンドレッティ・オートスポート勢がトップ5独占。予選での彼らは速そうだ。
 しかし、レース用セッティングは今ひとつなのか、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・マルコ・アンドレッティ・アンド・カーブ・アガジェニアン)が225.249mphで3番手につけ、ハータが6番手につけたものの、その他のドライヴァーたちはトップ10に入って来ていない。
以上

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