2021年12月10日金曜日

2021 INDYCAR ニュース 12月10日:佐藤琢磨、2022年はデイル・コイン・レーシング・ウィズRWRからフル参戦

Photo:INDYCAR

  12月9日、佐藤琢磨が来年度のインディーカー参戦体制を発表した。
 以下はチーム発のリリース。

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佐藤琢磨、2022年はデイル・コイン・レーシング・ウィズRWRより
インディカー・シリーズに参戦
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 2021年12月3日、イリノイ州プレインフィールド発。デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシングは、インディ500を2度制した佐藤琢磨と契約を交わし、彼がホンダ・エンジンを搭載したNo.51を駆って2022年NTTインディカー・シリーズに参戦することを正式に決定しました。

「デイルとリックを始めとするデイル・コイン・レーシングの皆さんとともにレースを戦えることが決まり、言葉では言い表せないほどの喜びを感じています」
 琢磨はいまの心境をそう語りました。
「デイル・コイン・レーシングはチームにとって不可欠な存在であるホンダとも深く結ばれており、どのタイプのサーキットでも彼らがコンペティティブであることは、過去何年もの結果によって証明されています」

「とりわけ、ここ数年のインディ500でチームが示したスピードはとても印象的です。新しい環境でレースを戦うことをとても楽しみにしていますし、いまはシーズンが始まるのが待ちきれない思いです」

Photo:INDYCAR

 過去12年間にわたってNTTインディカー・シリーズで戦ってきた経験を、琢磨はチームにもたらすことになります。琢磨は通算198回出走し、表彰台を14回獲得し、優勝を6度果たしています。この6勝にはインディ500で挙げた2勝が含まれています。44歳の日本人ドライバーはポールポジションを10回獲得し、通算896ラップを首位として走り、70回のトップ10フィニッシュを成し遂げています。

 チームの共同オーナーであるデイル・コインは次のように語りました。「NTTインディカー・シリーズを戦ったすべてのドライバーのなかでも、琢磨はベストのひとりに数え上げられるべき存在です。かの有名なインディ500を2度制した素晴らしいドライバーを、私たちの素晴らしいマシーンに迎え入れて来年のインディ500に挑むことが、いまは楽しみで仕方ありません。才能豊富な琢磨が2022年は私たちの一員になることを、チームの全員が歓迎しています」

 東京出身の琢磨は、F1で7シーズンを過ごした後、2010年にNTTインディカー・シリーズへの挑戦を開始しました。琢磨は昨年まで、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングで4シーズンを過ごしました。

同じくチームの共同オーナーであるリック・ウェアは以下のコメントを付け加えました。

「2022年シーズン、琢磨をデイル・コイン・レーシング・ウィズRWRファミリーの一員に迎え入れられることに深い喜びを感じています。琢磨はアメリカに限らず、世界中のモータースポーツで多くの経験を積んできました。彼の経験、そしてマシーンに関する膨大な知識によって、私たちのプログラムをさらに進化させるとともに、大きな成功を収められることを期待しています。きっと、彼の経歴には、インディアナポリス500での3勝目が付け加えられることでしょう」

(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシングのプレスリリースより)

 2022年は琢磨にとってインディーカー13シーズン目で、5つめのチームからの出場となる(KVレーシング・テクノロジー、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング、AJ・フォイト・エンタープライゼス、アンドレッティ・オートスポートから参戦してきた)。
 DCRはヒロ松下及び彼の経営していたシャシー・コンストラクターのスウィフト・エンジニアリングと活動し、黒澤琢弥を走らせ、チーム・ゴウとのジョイントでアレックス・パロウをエントリー……と日本との馴染みが浅くないチーム。琢磨もすんなりとチームに馴染むことができそうだ。

 なお、琢磨の乗るマシンのメイン・スポンサー、チームメイトなどについては、今回は発表なし。新年を迎えてからチーム側が発表を行う予定と琢磨は話していた。
以上

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