2021年9月19日日曜日

2021 INDYCARレポート R15 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Day2プラクティス2:スコット・マクロクリンがトップ・タイム

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ペンスキー勢、一夜にしてパフォーマンス向上

 昨日のプラクティス1ではジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がトップだった。そして今日、土曜日/午前中のプラクティス2での最速ラップはルーキーのスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)が記録した。レッド・タイヤでの最終ラップで彼は1分10秒8755をマークした。昨日のペンスキー勢はニューガーデンしかトップ10入りしていなかったが、一夜明けると彼らのパフォーマンスが上がっており、ブラック・タイヤでは4人が全員上位に顔を出していた。レッドでの走行はリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)がアクシデントを起こしたためにアタックが中断されたり、まだ一度もレッドで走っていなかったためにレッドでの走行時間が大幅に減ってしまった者など、大きな影響があった。それでもペンスキー勢はマクロクリンがトップでシモン・パジェノーが4番手、ウィル・パワーが5番手につけた。



ポイントリーダー、パロウは3番手
ニューガーデンはかろうじてトップ10


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  コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)は2セッション続けて2番手につけるタイム=1分11秒0224を出した。そして、昨日3番時計だったポイント・リーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)も1分11秒0312をレッド装着でマークし、2セッション続けて3番手のポジションにつけた。ハータとパロウはヴィーケイのアクシデント発生時にまだレッドをトライしておらず、残り4分弱しかないタイミングでグリーンになった後にベスト・ラップをキッチリと出して来た。
 昨日のトップ、そしてポイント・スタンディング3番手につけているジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は、ヴィーケイのアクシデント前にレッドでの走行を始めていた。しかし、彼のベストはセッション終了間際、自身の最終ラップとなった14周目の1分11秒6116で、順位は10番手とペンスキー勢では一番悪かった。
 ポイント4番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は、ヴィーケイのアクシデント後にレッドで走行。ベストは1分12秒0952で18番手だった。ふたつ前のピット・ボックスから彼と同じように新品のレッドでコース・インしたディクソンだったが、彼はアタック2ラップで思うようにタイムを縮められなかった。もう1周あったら話は大きく違っていたのかもしれないが……。

ローゼンクヴィスト6位も、オーワードは20位に

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 6番手はフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)、7番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)、8番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)と、アンドレッティ勢がトップ10に3人食い込んできた。9、10番手はエディー・ジョーンズ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァンとニューガーデンだった。
 ポイント・ランキングで2番手にいるパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)は20番手と昨日のプラクティス1以上にポジションは悪かった。救いはチームメイトのローセンクヴィストが6番手につけるタイムをマークしているところ。

佐藤琢磨、ブラック装着時のタイムで26番手
レッドで予定していたラップを走れず大苦境

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)はブラック・タイヤ装着時にターン5で一度コース・オフ。小さなミスがあったり、トラフィックに遭遇してクリア・ラップとできなかったり、があって26番手となる1分12秒8677を出すにとどまった。ブラック装着でのタイムだ。レッドでのアタックはヴィーケイのアクシデント後となり、タイヤのパフォーマンスを知るところまでの周回をこなすこともできなかった。

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 「大変なセッションになっていました。一度コースから飛び出したし、他でもクリア・ラップが一度もありませんでした。レッド・タイヤは赤旗が長かったことで予定していた周回を走れず、走ったラップでも縁石に乗り上げたりがあって、1周もまともなラップをこなせていません。レッドに対する評価も十分できていないので、予選はぶつけ本番的なセッティングとなるかもしれません」とセッション後の琢磨は話していた。チームメイトたちは、グレアム・レイホールが14番手、オリヴァー・アスキューが16番手。チームにとって厳しいプラクティス2となっていた。
以上




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