2021年9月20日月曜日

2021 INDYCARレポート R15 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Race Day ウォームアップ:トップ3はアレクサンダー・ロッシ、コルトン・ハータ、そして佐藤琢磨

Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

レースデイの朝は曇り。路面温度は19℃!

 朝から空は雲で覆われ、午前9時になっても気温は16℃と低いまま。その上、非常に弱いものだが霧雨も降ってきた中で30分間のウォーム・アップが行われた。コークスクリュー方面には霧が出ていて、セッション開始が遅れる心配もあったが、予定通りに9時にグリーン・フラッグが振り下ろさた。路面の温度は19℃しかなく、それはセッションを通して変わらなかった。
 走行開始から5分が経過しても、まだ多くのドライヴァーたちは本気モードでラップを重ねてはいなかった。この時点でのトップはルーキーのスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)の1分16秒3で、2番手のマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は1分26秒6と10秒以上も離れていた。

パロウ、ニューガーデンらがトップタイム更新

 10分が経過する頃からスピードが上がり、ロマイン・グロジャン(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)が1分13秒7363でトップに立った。ポイント・リーダーで予選4位のアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)が1分13秒7181でトップに立ち、それを予選は17位と大失敗に終わってしまったポイント・ランキング3番手のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が1分13秒6180で上回ってトップに出ることもあった。AJ・フォイト・エンタープライゼスの2人、セバスチャン・ブルデイとダルトン・ケレット以外はブラック・タイヤでの走行に終始。セッションが終盤に入ってから、今年限りでアンドレッティ・オートスポートを離れることが決まっているヴェテラン、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が1分13秒4673でトップに躍り出た。
 ここでインディーカー出場2戦目のカルーム・アイロット(フンコス・ホリンジャー・レーシング)がコース・オフして赤旗が出された。彼のマシンをグラヴェルから引き出すのには長い時間がかかり、ウォーム・アップは残り3分プラスでようやく再開された。

セッション終盤にレッド装着のロッシがトップに
PPのハータが2番手タイム

 短い残りセッションでレッドを履いたドライヴァーがおり、その中から予選2位のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が1分12秒8632をマークしてトップ。ポール・シッターのコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)が1分12秒9651で2番手となった。予選順位の1、2位が入れ替わった形だ。ハンター-レイは最終的に4番手でセッションを終え、5番手はエリクソンのものとなった。ホンダ勢によるトップ5独占だ。

佐藤琢磨、45号車のセッティングを移植して3番手に

 3番手には予選23位だった佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がきた。セッション最後の3分間で彼は1分13秒3539をマークした。「45号車のマシン・セッティングを移植しました」と琢磨。「違うセッティングのマシンに慣れる必要もありました。マシンはとても良いものに変わっています。ローテイションも速いし、トラクションもあります。このセッションは霧も出ていたし、雨もあったし、滑り易いコンディションで、リスクは負いたくなかったんです。でも、幾つか試したいこともありました。セッションの最後は、1周しか計測できない時間しか残さされていなくて、ユーズド・タイヤの中でも少し走行距離の少ないタイヤで走りました。タイヤが十分に温まり切る前にセッションが終わりましたが、P3のタイムが出せました」。ギリギリで間に合った、という感じだ。琢磨陣営は、レースを前に戦闘力を一気に高めることに成功した。

最終的にパロウ9位、オーワードは21位

 チャンピオンシップ・コンテンダーたちを見渡すと、前述の通りエリクソンが5番手で最上位。ニューガーデンが6番手。パロウは9番手。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は1分14秒1460が自己ベストで15番手と振るわず、パト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)は1分1分14秒4486で21番手とさらに厳しい状況だった。
以上

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