2022年5月14日土曜日

2022 INDYCARレポート R5 GMR グランプリ Day1 プラクティス2:プラクティス2のトップはパト・オーワード

前戦バーバーで鮮やかな勝利を遂げたオーワードがプラクティス2でトップタイム! Photo:Penske Entertainment
気温、路面温度ともに急上昇したプラクティス2
まずブラックタイヤではハータがトップタイム


 午後12時45分に始まったGMRグラン・プリのプラクティス2は蒸し暑いコンディションとなった。気温はプラクティス1終了時より4度上がった28℃。路面温度は12℃も高い48℃になっていた。セッション中にの最高気温は29℃。路面は51℃になった。
 ブラック・タイヤでのベストはコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)による1分10秒7720。セッションが後半に入ってからレッド・タイヤでこれを上回る者が出始めた。その最初がインディーのロードコースを大の得意としているジャック・ハーヴィー(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の1分10秒0971。
 その後、フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)が1分10秒0545でトップに躍り出、リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)が1分09秒9265で上回った。



全車レッド装着となったセッション後半をパロウがリード
その直後にオーワードが逆転してトップに


 セッション後半にはコース・オフによる赤旗もなく、全車がレッドで周回。アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)が1分09秒8137でプラクティス1に続くトップ・タイムかと思われた……その直後にパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)が1分09秒7839でトップの座を奪った。

 プラクティス2の最終的な順位、タイムは以下の通り。
1 パト・オーワード 1'09"7839
  (アロウ・マクラーレンSP)
2 アレックス・パロウ  1'09"8137
  (チップ・ガナッシ・レーシング)
3 コルトン・ハータ  1'09"8423
  (アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)
4 リナス・ヴィーケイ  1'09"9265
  (エド・カーペンター・レーシング)
5 クリスチャン・ルンドガールド  1'10"0002
  (レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)
6 ロマイン・グロジャン  1'10"0161
  (アンドレッティ・オートスポート)
7 コナー・デイリー  1'10"0395
  (エド・カーペンター・レーシング)
8 フェリックス・ローゼンクヴィスト  1'10"0562
  (アロウ・マクラーレンSP)
9 シモン・パジェノー  1'10"0632
  (メイヤー・シャンク・レーシング)
10 ウィル・パワー  1'10"0794
  (チーム・ペンスキー)

 イキのいい若手がトップ5。グロジャンが6番手につけ、パジェノーやパワーといったヴェテラン勢も奮闘中。


佐藤琢磨はマシンを向上させて14番手に
「最後はもうちょっとタイムを出したかったですね」


 佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)は14番手だった。ブラックでは1分10秒9897をマーク。その時点では6番手につけた。終盤にレッドにスイッチすると、1分10秒2685の自己ベストを出して17番手につけ、最終ラップとなった18周目に1分10秒2080とベストを更新したのだった。
 「マシンのセッティングは良くなりました。このセッションではマシンが曲がって行くようになっていました。しかし、リヤを押さえつけるのが結構大変でした。少しセッティングの変更が行き過ぎていた感じです。最後のレッド・タイヤでの走行では、もうちょっと良いタイムを出したかったですね。タイヤ・プレッシャーとかの設定が難しい。予選では合わせ込んで行きたいと思います」と琢磨はコメントした。

アイロット、レッドタイヤでタイムを出せず
ニューガーデン、ディクソンは苦戦中
久々のインディーカー出走のモントーヤも24番手

 プラクティス1で好パフォーマンスを見せていたカルーム・アイロット(フンコス・ホリンジャー・レーシング)ははベストが1分10秒4747で19番手とレッド・タイヤの性能を引き出し切れなかったようだ。
 2017、2019年インディーカー・チャンピオンのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)はプラクティス1、2ともに16番手と厳しい状況。
 2003、2008、2013、2015、2018、2020年と6回インディーカーのチャンピオンになっているスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)もプラクティス1が13番手で、プラクティス2も1分10秒5045のベストで20番手と大苦戦中だ。
 昨年のインディー500以来と久々の登場を果たしている1999年インディーカー・チャンピオンのファン・パブロ・モントーヤ(アロウ・マクラーレンSP)はプラクティス1がトップから1秒5519遅れの25番手。プラクティス2ではトップとの差を1秒2334遅れまで縮め、順位もひとつ上の24番手だった。
以上


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