2023年4月21日金曜日

2023 INDYCARレポート 4月20日 インディー500 オープンテスト Day1 プラクティス1:昨年度ウィナーのマーカス・エリクソンがインディー500用合同テストのセッション1で最速ラップをマーク

オープンテスト開始に先立って、インディー500優勝経験現役ドライバー9人がボーグ・ウォーナー・トロフィーを囲んで記念撮影 Photo:Penske Entertainment クリックして拡大

 曇り空の下、午前10時から走行がスタート

 今日は第107回インディアナポリス500マイルに向けた合同テストの1日目。少し雲のかかった天候の下、10~12時にプラクティス・セッション1が行われ、昨年度インディー500ウィナーのマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)が最速ラップをマークした。曇りがちだった空は、セッション終盤には晴れへと変わって行った。気温が19~24℃、路面温度は23~32℃。ターン1からターン4に向けて風が吹き続ける難しいコンディションでの走行だったが、エリクソンは平均時速224.330mphのラップ=40秒1194をマークした。

Photo:Penske Entertainment (Chris Jones)クリックして拡大

2番手にはカストロネヴェス、3番手にはパロウが入りホンダ勢1-2-3
マクロクリンが4番手につけ、シヴォレー勢最上位に

  2番手は史上最多タイの4勝を挙げているエリオ・カストロネヴェス(メイヤー・シャンク・レーシング/ホンダ)の224.280mph=40秒1284。3番手はアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)の224.088mph=40秒1628で、ホンダ・エンジン・ユーザーによる1-2-3となった。シヴォレー勢は4番手にスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)、5番手にエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング/シヴォレー)につけた。マクロクリンのベストは223.965mph=40秒1848で、カーペンターのベストは223.765mph=40秒2208だった。

佐藤琢磨 16番手タイムをマーク
チップ・ガナッシ勢は、トップタイムのエリクソンを筆頭に3,7,16位

 佐藤琢磨(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)はセッション終了間際に自己ベストを220.255mphから222.012mphへアップさせ、16番手につけた。ラップ・タイムは40秒5384。チップ・ガナッシ・レーシングの4台はトップだったエリクソンを筆頭に、アレックス・パロウが3番手、2008年ウィナーのスコット・ディクソンが7番手だった。今年のインディー500では新エアロ・パッケージが採用されている。目に見えるところだけでも、フロントノーズ上部やサイド、サイド・ポッドのコーナー部に小さなエアロ・パーツが装着されている。ボディ下やリヤ・ウィングにも新規採用パーツがあるのは、ダウンフォースを増やし、より接近してのバトル、より多くのオーヴァーテイクを目指してのことだ。そのエアロ・パッケージでの初走行が今日のこのセッションだった。

先週末初勝利のカークウッドはスロースタート

 ロング・ビーチでキャリア初優勝を挙げたばかりのカイル・カークウッド(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)は41秒0091=219.453mphで24番手で、ロング・ビーチで2位だったロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)は219.359mph=41秒0287で25番手だった。このセッションはルーキーと“リフレッシャー(久しぶりの高速オーヴァル・レースとなるエントリー)たち”は走れないルール。カークウッドとグロジャンは25台走行中の最下位とブービー賞だった。

正午からのルーキー&リフレッシャーズプラクティスでは
カナーン、ハンター₋レイのインディー500ウィナー2人と、マルコ・アンドレッティが登場

Photo:Penske Entertainment クリックして拡大

  正午にヴェテラン勢の最初の走行セッションが終了。同時にルーキー&リフレッシャーのプラクティスが始まった。ここで走った8人の中にはシリーズにフル参戦しているルーキーたち=ベンジャミン・ピーダーセン(AJ・フォイト・エンタープライゼス/シヴォレー)、スティング・レイ・ロブ(ドレイヤー&レインボールド・レーシング/シヴォレー)、アグスティン・カナピーノ(フンコス・ホリンジャー・レーシング/シヴォレー)と、インディー500優勝経験者2人=トニー・カナーン(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)と」ライアン・ハンター-レイ(ドレイヤー&レインボールド・レーシング/シヴォレー)、そして、インディー500ポール・ポジション獲得歴を持つマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)が含まれる。その他はインディー500のみの出場となるステファン・ウィルソン(ドレイヤー&レインボールド・レーシング/シヴォレー)と、唯一の女性ドライヴァーとなるキャサリン・レッグ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)だ。

Photo:Penske Entertainment (Joe Skibinski)クリックして拡大

 彼女たちのセッションは正午から午後2時までの予定だったが、小雨により1時32分で終了となった。それまでにヴェテラン勢5人はリフレッシャー・プログラムを終了。ピーダーセンとロブはフェイズ3まであるルーキー・オリエンテーション・プログラムを完了。カナピーノもフェイズ2までを終えた。
以上

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