2025 INDYCAR レポート R13 オンタリオ・ディーラーズ・ホンダ・インディ・トロント Day 2 プラクティス2:ハータ、2位以下に0.1秒つける驚速ラップをマーク
<昨夜のうちにバンプを削り路面改修、一気にタイム向上!>
昨日のプラクティス1では気温が22〜24℃。路面温度は48℃だった。土曜日午前中のプラクティス2では、気温は22~23℃。路面は36〜39℃だった。そこまでの違いはなかった2セッションだが、今朝は多くのチームが明確なタイム短縮に成功していた。各チームともマシン・セッティングを調整し、向上させている上に、昨晩のうちにインディーカーのオフィシャルがバンピーになり過ぎている部分を削って走り易くしたことが効果を発揮したようだ。
<ハータ、驚速ラップを完成!>
昨日の最速は、レッド・タイヤ装着のカイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル/ホンダ)による1分01秒2054だったが、今日はブラック・タイヤのみの走行で14人(カークウッド含む)がそれを上回り、12人が1分00秒台に入った。
そして、その頂点に立ったのが昨年のトロントでポール・トゥ・ウィンを飾ったコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)だった。昨日のグループ・セッションでの彼はレッド・タイヤでのアタックが少々限界を越えたものなっていたようで、1ラップも完成させられずに最下位に甘んじた。そこから見事一転、1分00秒05878という2番手にきっかり0.1秒、3番手には0.5秒以上の差を突きつける驚速ラップを刻み、予選を目前にしてPP候補に完全復活してみせた。
<カークウッド、安定の2番手タイム>
2番手はカイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル/ホンダ)=1分00秒1578。昨日トップだった彼は、去年は予選2位からハータの背後にピタリとつけたままゴールしての2位。今年は予選でまずはチームメイトに先行し、シーズン4勝目を飾りたいところだ。ミスを冒さず好結果を掴むという点でハータを上回っている感さえあるカークウッドは、キャリア4勝が証明する通りにストリートでのレースが得意。ハータとしては予選の段階から優位を築いておきたいところだろう。今季は未勝利で来ているため、ハータは何としても相性の良いトロントで望む結果を得たい。狙うは去年のリピート=ポール・トゥ・ウィンだ。予選から彼らのチームメイト・バトルは熾烈なものになる。
<ペンスキー勢も好調!マクロクリン、ニューガーデンが3、4番手>
打倒アンドレッティ/ホンダ軍団の筆頭はチーム・ペンスキー/シヴォレー。プラクティス2での彼らはジョセフ・ニューガーデン、スコット・マクロクリンが3、4番手につけ、ウィル・パワーも8番手だった。それぞれのベスト・ラップは、ニューガーデンが1分00秒5885、マクロクリンが1分00秒6278、パワーが1分00秒7343だった。ハータとの間には、ニューガーデンでも0.5307秒と結構大きな差があった。もちろん、これはブラック・タイヤでのものなので、予選がどうなるかは見極めにくい。予選をブラックで戦うチームが現れる可能性もある。
ペンスキーに続くのがアロウ・マクラーレン/シヴォレー。昨日の全車セッションで4番手、グループ2で6番手だったパト・オーワードが、プラクティス2でも5番手の好位置につけた。チームメイトたちは、クリスチャン・ルンドガールドが12番手、ノーラン・シーゲルが20番手とブラック・タイヤでのパフォーマンスは今ひとつだった。彼らは昨日もブラックで走った全車セッションでは22、23番手と後方に埋もれていた。レッドで走ったグループ・セッションではルンドガールドがグループ1で2番手につけて見せたが。シーゲルはグループ2で12番手だった。
<チップ・ガナッシ勢はディクソン6番手、パロウは7番手>
チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ勢もプラクティス2でふたりがトップ10入りした。スコット・ディクソンが6番手、アレックス・パロウが7番手だった。ディクソンのベストは1分00秒7300。パロウは先輩チームメイトより1万分の1秒遅い1分00秒7301だった。昨日のレッドでの走行では、ディクソンがグループ1の4番手、パロウがグループ2の3番手だったから、今年の彼らのトロント対策はこれまでのところ成功している。去年の予選順位はディクソンが15位、パロウが18位と悪かった。
<ヴィーケイ、健闘の11番手タイム>
セッション9番手はデイヴィッド・マルーカス(AJ・フォイト・エンタープライゼス/シヴォレー)=1分00秒7976。10番手はフェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク・レーシング・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)=1分00秒7994。トップ10はアンドレッティ、ペンスキー、マクラーレン、ガナッシ、シャンクの5チームがシェア。トップ10はギリギリ逃したが、デイル・コイン・レーシング/ホンダのリナス・ヴィーケイが1分00秒8159を出し、マクラーレンとシャンクのドライヴァーたち=ルンドガールドとマーカス・アームストロングを抑えて11番手に食い込む奮闘を見せている。
1周のラップ・タイムでは18番手となる1分01秒3052がベストだったが、ルーキーのルイ・フォスター(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)は1分01秒台を連発しており、マシンの仕上がりは良さそう。グレアム・レイホールは14番手につけた。
プラクティス2までを終えて、エド・カーペンター・レーシング/シヴォレー、フンコス・ホリンジャー・レーシング/シヴォレー、プレマ・レーシング/シヴォレーの苦戦ぶりが明らかになっている。
以上
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