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Photo:Penske Entertainment |
全車ブラックで走行、ハータがトップで2番手にはパロウ!
昨日のプラクティス1ではエンジン関連のマイナー・トラブルもあってトップ10入りできていなかったコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)だが、先週プライヴェイト・テストを行った成果が、今日のプラクティス2で現れた。気温が19〜21℃で、路面も28〜31℃という涼しいコンディション下で精力的に25周を走り込んだハータは、その16周目にセッション・ベストとなる58秒4238を叩き出した。今シーズンは未勝利のハータ。ランキングも本人としてはおおいに不本意な7番手だ。もう今年は3戦しか残されておらず、ロードコースは今回が最後とあって、今週末には是非ともシーズン1勝目を挙げたいと意気込んでいる。
このセッションでは全員がブラック・タイヤで走行。2番手にはポイント・リーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)が来た。実績十分の得意コースで、パロウはキャリア4回目のタイトルへ着々と歩みを進めている感じだ。彼は19周をこなし、その最後のラップでセッション中の自己ベストを更新する58秒4531を記録した。ハータとの差は0.0293秒という小ささだった。
ディクソン3番手とチップ・ガナッシのマシンは好調
シヴォレー最上位は4番手のパワー!
3番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)。24ラップと多めの周回をしたうちの21周目、ニュージーランド出身のヴェテランは58秒5023でトップ3入りを果たした。
4番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)。昨年のポートランド・ウィナーは、セッション最多に近い28周を走り、セッション終盤にベストの58秒5376をマーク。ひとつ上の3番手だったディクソンと揃ってヴェテランの存在感を示していた。
5番手は、時としてセンセーショナルな爆発力を見せるデヴリン・デフランチェスコ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)。1周のスピードで目覚ましいものを見せることのある小柄なカナダ人ドライヴァーは、58秒5441という好タイムを記録した。チームメイトたちは、ルーキーのルイ・フォスターも8番手につける奮闘を見せたが、ポートランドを得意としているグレアム・レイホールは、昨日のプラクティス1では4番手につける快調ぶりだったが、今朝のプラクティス2では23番手に沈んでいた。
6番手はリナス・ヴィーケイ(デイル・コイン・レーシング/ホンダ)=58秒5770。7番手は昨日トップだったクリスチャン・ルンドガールド(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)=58秒6313。8番手は前述のフォスターで、9番手はマーカス・エリクソン(アンドレッティ・グローバル/ホンダ)。2026年もハータのチームメイトであり続けることが決定したらしいスウェーデン出身の元F1ドライヴァーは、このセッション最多となる31周をこなし、58秒6835のベストをマークした。そして、トップ10最後のポジション=10番手は、まだ荒削りだが、コースのタイプを選ばずスピードを見せて来ている、まだ20歳のノーラン・シーゲル(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)=58秒6988だった。
オーワード、マクラーレン勢3人の中で最下位の11番手に
チャンピオンシップで打倒パロウの可能性を唯一残しているパト・オーワード(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)は、マクラーレンの3人の中で最下位の11番手で、トップのハータとのタイム差は0.2990秒もあった。今年も予選がウィーク・ポイントのオーワード。今日の午後に彼が獲得するのは何番手グリッドとなるのか。
セッション12番手は、移籍1年目の苦悩を味わいながら、去年から続く不運も振り払い切れていないアレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター・レーシング/シヴォレー)=トップと0.3103秒差。彼のチームメイトのデンマーク出身の25歳=2023年インディーNXTチャンピオンのクリスチャン・ラスムッセンもポートランドでは不発気味で、このセッションでは13番手だった。
マックス・チルトンかスコット・マクロクリンか……というギャラガー・カラー=水色と白=で今回走っているデイヴィッド・マルーカス(AJ・フォイト・エンタープライゼス/シヴォレー)は14番手で、彼のチームメイトで昨年のポートランド・ポール・ポジション・ウィナーのサンティーノ・フェルッチは27台出場中の24番手と苦闘している。
好調だったメイヤー・シャンク勢もこのセッションは失速
昨日は速かったメイヤー・シャンク・レーシング・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダだが、今日はフェリックス・ローゼンクヴィストが15番手、マーカス・アームストロングが18番手と、予選を前にパフォーマンスを下げていた。技術提携しているチップ・ガナッシ・レーシングは二人が上位につけていたので、予選ではスピードを取り戻して来る可能性アリ……だが。
パワーが4番手につけたペンスキー勢。このセッション中にはジョセフ・ニューガーデンもスコット・マクロクリンもトップに立った時間帯があった。しかし、最終的にマクロクリンは16番手で、ニューガーデンは25番手(!)と置かれている状況は厳しい。
以上
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