ロー・ライン・プラクティスのあと続けて60分のファイナル・プラクティス
予選終了後、3時45分からロー・ライン・プラクティスが2グループに分かれて行われ、その後すぐ、午後4時半から60分間のファイナル・プラクティスがミルウォーキーのフラットな1マイル・オーヴァルで行われた。
気温は少し下がって、スタート時が摂氏24度で、終了時は23度。路面は39度で始まって37度まで下がった。風は予選時より強くなり、方向もメイン・ストレートに対してほぼ直角に西から吹いていたのに対して、ターン3からターン2方向へ、コースを斜めに横断するように吹き、半袖では寒いと感ずるほどだった。
多くのチームがロング・ランでタイヤの状況などをチェック
ファイナル・プラクティスでは、多くのチームがかなりのロング・ランを敢行し、タイヤのデグラデイション確認に努めていた。アロウ・マクラーレン/シヴォレーのクリスチャン・ルンドガールドは50周の連続走行を2回行っていたほど。セッション最多の106周を走ったのが彼。ちなみに、彼の予選順位は17位だった。
予選は8位だったが、過去の実績からして優勝候補に数えるべきジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)も53周もの連続走行をこなし、トータル100周の走り込みを行っていた。
セッション上位に来たドライヴァーたちの多くは、ラップ・タイムはステンと前半が24秒台で中盤からは25秒台。トラフィックで26秒台に時折入る……というものになっていた。
予選は13位だったが、マシンの仕上がり具合の良さそうなアレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター・レーシング/シヴォレー)も50周弱の連続ラップを行っていた。
パロウ、99周を走行、ディクソンは107周!
ポール・シッターのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)は、まずは40周の連続ラップを行い、その後半でも24秒台を出し、26秒台に入ることがほとんどなかった。99周を走り、レース用セッティングも順調なようだ。先輩チームメイトのスコット・ディクソンも積極的に107周を走っており、今回の彼らの意気込み=ランキング・トップ2独占を目指す=が強く感じられた。
マルーカス、パワーのペンスキー・アライアンスも好調
予選2位だったデイヴィッド・マルーカス(AJ・フォイト・エンタープライゼス/シヴォレー)は、連続ラップが20周を超えても25秒台の前半にラップ・タイムを綺麗に並べ、レースに向けた準備がかなり良いものにできていることを示していた。彼は88週を走行。ウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)も同様で、20周を超えても24秒台を連発し、その後も25秒台の前半で周回。30周を超えて25秒台後半にラップ・タイムは少し落ちした後、40周過ぎに再び25秒台前半のラップを重ねて見せての50周のスティントとしていた。
セッション終了間際、スティング・レイ・ロブ(フンコス・ホリンジャー・レーシング/シヴォレー)がターン2でクラッシュ。全車の走行がそこで終了となった。
トップタイムはディクソン、2番手はマルーカス、3番手はシーゲル
1周のスピードではディクソンが23秒3167でトップ。2番手はマルーカスの23秒5938。3番手はノーラン・シーゲル(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)=予選18位の23秒6484。
4番手はニューガーデン=23秒6527で、5番手は予選16位だったマーカス・アームストロング(メイヤー・シャンク・レーシング・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)の23秒6638。
ポールシッターのパロウは6番手!オーワード、ヴィーケイ、レイホールの走りも注目
PPウィナーのパロウのベストは23秒6932で6番手にランクされ、7番手は予選9位だったコナー・デイリー(フンコス・ホリンジャー・レーシング/シヴォレー)の23秒7041。
予選3位のパト・オーワード(アロウ・マクラーレン/シヴォレー)は23秒7458のベストで8番手。チームメイトのルンドガールドがもたらすロング・ラン・データを活かし、レースでどんな戦いぶりを見せるのか、楽しみだ。
ダーク・ホースのリヌス・ヴィーケイ(デイル・コイン・レーシング/ホンダ)=予選12位が23秒7952で9番手。そして、トップ10最後のスポットを手にしたのは、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)の23秒7966だった。予選11位の彼のレースぶりにも期待したい。
以上
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