2012年9月3日月曜日

2012 INDYCAR レポート:R14 グランプリ・オブ・ボルティモア 決勝 ライアン・ハンター-レイが勝負強さを見せつけて今季4勝目

今季4勝目を挙げたハンター‐レイ Photo:INDYCAR LAT USA
予選第1セグメント敗退のハンター‐レイ
グリッド10番手から挽回を期する

 ミド‐オハイオではシボレー・エンジンが壊れ、ソノマでは3位を走っていたレース終盤大詰めで後続にヒットされて18位フィニッシュ。ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)も運のないドライバーだが、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)も不運さでは負けていない。
 ボルティモアではパワーがポールポジションを獲得。対するポイント2位のハンター-レイは、予選第1セグメントでアタックを行う前に赤旗が出され、そのまま走行タイム終了。不運は続いているようだった。
 しかし、ハンター-レイは自分自身に言い聞かせるように、「まだチャンスはある。この状況は覆せる」と繰り返しコメントしていた。グリッドは10番手と、絶望的に後方ではない位置に決まった。


雨の中、マイケル・アンドレッティから
スリックでステイアウトする指示が

 レース序盤の雨は、ハンター-レイに大きく味方した。路面が濡れて行く中、スリックのままステイアウトする作戦を決断したのはチーム・オーナーのマイケル・アンドレッティだったという。「タイトルを獲る。そのためにはパワーと同じ作戦を選んでいたんじゃダメだ。チャンピオンになるために、ここはスリックで行く」と彼は無線で告げたという。ハンター-レイは多少無謀な作戦の気もしながら、マイケルの考えに賭けることとした。
 「あのマイケルの判断が正解だった」とレース後にハンター-レイは振り返った。「雨のレースは好きだけど、それはレインタイヤを履いた場合。今日は濡れてる路面で、それもストリートコースでスリックを使い続けた。マシンをコントロールし続けるのは本当に大変だった」と彼は笑った。


69周目のリスタートで巧みにトップを奪取

 小さな接触は幾つもありながら、ハンター-レイはマシンを前へ前へと進め続けた。そして、勝負を決定づけたのが終盤69周目のリスタートだった。トップを走っていたのはライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)だったが、彼が加速を躊躇している間に鋭いダッシュを決めてハンター-レイはトップに立ち、もう一度あったリスタートでもその座を守り、チェッカードフラッグを受けた。
 「2列で切るリスタートだというのに、ハンター-レイは僕の真横に並ぶ努力をせず、シケイン脱出後に一気に加速して行った。隊列が整っていなかったのにリスタートが切られたのは、少々アンフェアだったと思う」とブリスコーは優勝ドライバーとオフィシャルの両方に不満を述べた。
 今日のレースでは、フラッグタワーのスタート担当オフィシャルが、先頭マシンが加速区間に到達する前にグリーンフラッグを振ることを何度も繰り返していた。その事実を踏まえ、早いタイミングでの加速に対する準備を整えていたのがハンター-レイで、ブリスコーは少々真正直に過ぎた。
 これでハンター-レイは今季4勝目だ。パワーと並んでいた勝利数=3から一歩抜け出て最多勝利ドライバーとなった。ポイント争いでは依然としてパワーがトップだが、ハンター-レイとの差は36点から17点にまで縮まった。
 「今日のレースで勝てるなんてすごいことだ! 」とハンター-レイは大興奮だった。「チーム全体がタイトル獲得を強く望んでいる。この勢いで最終戦も戦い、チャンピオンシップを手に入れたい。僕らにはプレッシャーなんて一切ない」とハンター-レイはフォンタナへの意気込みを語った。

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント74:R14 グランプリ・オブ・ボルティモア Race Day ウォームアップ「朝のセッションでトラブルが出切ってしまったと祈るしかないですね。多分、大丈夫だと思います」

R14 ボルティモア・グランプリ
ボルティモア市街地コース
2.04マイル(=約3.282㎞)×75周

Race Day ウォームアップ
13位 1分19秒9059 11周走行


100マイルをすでに走行したエンジンに載せ替え

昨日の予選の後、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングはエンジンの積み替えを行なった。今週末から投入したフレッシュエンジンがトラブルを起こしたからだ。詳細な事情は不明だが、それで新たに供給されたエンジンは新品ではないとのことだった。インディーカーにはホンダのフレッシュエンジンがまたプールされているはずだが、今週末の15号車用へとデリバリーされた2基目は、新品ではなく、何100マイルかをすでに走っているエンジンとなった。
 ところが、この新たに積んだエンジンがまたしてもトラブルを出した。セッション開始からエンジンは完調ではなかったようだ。走行終了後、HPDとRLLは問題の原因を発見したようで、ガレージではエンジンはシャシーに搭載したまま、補器類の交換作業が行われていた。


「バランスは一応チェックできたけど、また変えたいってことで
スプリングパッケージも見直して、変更をしてもらってます」


――セッション後半にエンジントラブルが出てしまったようでしたね?

佐藤琢磨:はい。そうでした。

――セッションの半分で赤旗が出て、前半はブラック、後半はレッドタイヤでの走行というカタチになっていたと思うんですが、エンジン以外のマシンの状況はどうでしたか?

佐藤琢磨:今日は最初からエンジンにトラブルが出ていました。ピットに入ってニュートラルにしたらエンジンが止まってしまった。でも、すぐにはどうしようもできなかったんです。レッドタイヤで出て行った時も最初にブレーキロックがあって。2台一緒に1コーナーの外側を回ったんですよ。そうしたらコースマーシャルは1台ずつ一時停止させてコースに戻さなくちゃいけなくて、そこでもクラッチを引いて、走り出そうとしたらまた止まっちゃった。もう、どうしようもできない。直結したカートみたくずっと動いてなくちゃいけなくて、で、何とかエンジンをかけてもらって、リスタートしてレッドタイヤで3周ぐらいできたのかな? でもトラフィック待ったから事実上測れたラップは1周だけでしたね。最後は、ヘアピンを回ったところでエンジンが、ギヤがエンゲージした状態で完全に止まっちゃった。だから、このセッションはほとんど収穫がない。バランスは一応チェックできたけど、いい部分と悪い部分の両方があって、結構また変えたいなってことで、スプリングパッケージも見直しして、変更をしてもらってます。そういう意味では、順調なセッションとはできなかったですね。

――決勝に向けて、エンジンの問題が解決されればいいんですが。

佐藤琢磨:朝のセッションでトラブルが出切ってしまったと祈るしかないですね。多分、大丈夫だと思います。

――またエンジン交換をしたのではないですよね? 補器類を変更した、ということだったんですか?

佐藤琢磨:エンジンは今日のエンジンは昨日までのものとは違って、他チームがテストで使った中古になっているんですよ。

――何らかの事情で、特例的に新品ではないエンジンを使う状況になっているわけですね?

佐藤琢磨:まぁ、テストで走った実績があるので、問題なく走れるエンジンなんだとは思います。今朝の問題は補器類に出ていたようですし。

――中古といっても、すごいマイレージを重ねちゃってるエンジンてことはないですよね?

佐藤琢磨:ソノマのテストとレース、フォンタナでのテストを走ったのと同じぐらいの距離は出ているものみたいですよ。スペック的には、今週の最初から使っていたものと同じです。そして、このエンジンがスーパー・デューパー・エンジンでないことは、今朝のスピードトラップでの数字で証明されてます。時速5マイルでしたから。

――トラブルが解消されたエンジンで、上位へとのし上がって行くレースを期待しています。

佐藤琢磨:はい。見ていてください!

2012 INDYCAR レポート:R14 グランプリ・オブ・ボルティモア Race Day ウォームアップ 最速はシモン・パジェノー、2番手はスコット・ディクソン。佐藤琢磨はエンジン・トラブルで13番手

初日のシケインの様子 Photo:INDYCAR LAT USA
 再び、シケインにタイヤが積み上げられることに

 決勝日朝のウォーム・アップ・セッションは曇り空の下、27℃と低めの気温、路面温度というコンディション下で行われた。このセッションからメインストレート上のシケインは、左にターンする1個目のコーナー内側にタイヤが積まれていた。ひとつ目の縁石に絶対に乗り上げられないようにすることで、進入スピードを抑えようということだ。
 アメリカン・ル・マン・シリーズの決勝レースが行われ、一晩が経った路面は昨日の予選時とはコンディションが大きく異なっていた。このウォームアップの後にはUSF2000、スター・マツダ、インディライツのレースが行われるので、最後のレースとしてスタートの切られるインディーカーの決勝レースでは、また更にコンディションが違ったものへと変化していることだろう。マシンセッティングはどのようにすべきなのか、エンジニアたちが頭を悩ませるところだ。
 今朝の30分間の走行セッションで最速タイムを出したのは、ルーキー・オブ・ザ・イヤーのシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)だった。タイムは1分18秒7420。昨日の予選で12位だったパジェノーだったが、彼は3回のプラクティス総合で7番手につけていた。予選ではトップ6を十分狙える位置につけていたのだ。しかし、予選の第1セグメント終盤にシケイン出口外側の壁にヒット。リヤのウィッシュボーンを曲げ、その周辺部分にもダメージを与えてしまった。彼らはファイストン・ファスト6に進出すべくピットでマシンの修理に取りかかり、ブライアン・ハータ・オートスポートのアレックス・タグリアーニ車からパーツを移植することも行ったが、あと少し時間が足りず、第2セグメントでアタックを行うことはできなかった。
 今朝の2番手は1分18秒7495のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。彼の昨日のコメントの通り、マシンの仕上がり具合はかなり良いようだ。トップのパジェノーとの差は、もうないに等しい0.0075秒という小ささだった。


新品レッド2セット保有のハンター‐レイが3番手に

 今日の3番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)だった。ベストは1分19秒2639と、上の2人には少々劣るが、タイトル争いを行う彼はボルティモアでも速そうだ。予選第1ステージ敗退の彼には、予選をフルに3ステージ戦ったライバルたちとは違い、新品のレッドタイヤが2セットある。それを活かした戦いぶりを実現すれば優勝争いは十分に可能だ。
 ポールシッターのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は1分19秒5709で6番手と、何やら彼らしくない今ひとつのデキだった。
 このセッションではJR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング)=予選25位=が4番手、ジェイムズ・ジェイクス(デイル・コイン・レーシング)=予選22位=が5番手につけた。後方グリッドからスタートする彼らだが、どんなレースを見せることになるのだろうか?
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は13番手だった。ベストは11周のうちの10周目で、タイムは1分19秒9059だった。パジェノーやディクソンが17周を走ったのに対し、琢磨が5周も少ない11周を記録するにとどまったのは、彼がコース上にストップしてしまったためだった。先週のソノマでの決勝に続いて、エンジンが止まってしまったのだ。
 レースのスタートは午後2時45分と、幸いにも時間的余裕は十分。RLLとホンダはトラブルの原因究明を行い、対策をキッチリ施して決勝のスタートを迎えたいところだ。

2012 INDYCAR ニュース:R14 グランプリ・オブ・ボルティモア カラーリングガイド & 周辺情報


マルコ・アンドレッティのドクター・ペッパーカラー Photo:INDYCAR LAT USA
 マルコ・アンドレッティの斬新なカラーリングに注目!

 今回はフレッシュなカラーリングがあります! その1はマルコ・アンドレッティ、その2はオリオール・セルビア。残念ながらどちらのドライバーも予選までのパフォーマンスはマイチでしたが、去年のレースではトニー・カナーン(27番グリッド)とセルビア(14番グリッド)が後方スタートから表彰台に到達していたし、今年はよりエキサイティングなレースになることが期待できる状況にもなっています=走行時間の少なさとか、新設シケインの難しさとか、プッシュ・トゥ・パスのディレイ廃止とか……。
 ところでこのカラーリングガイドって企画ですが、シーズンを通して同じカラーリングを使い続けた場合、チームメイトとの比較でもない限り紹介されなくなっちゃってます。そこで、今回は通年カラーリングの面々についても何人かだけですが、少しずつアレコレ書くことにしてみました。

2 ライアン・ブリスコー 

2010年以来の勝利を挙げた日立カラーではなく、今回はPPGカラーでの登場。白/青/青のトリコロールは一番ブリスコーっぽいし、ウィル・パワー号との差も明確だからいいと思うんだけど、どうでしょう? 先週の勝利でチーム残留なんて話も聞こえて来てますけど、一度決まった(と思われる)契約終了が更新に覆ることなんてこち、常識的には考えられませんよね? ベツに、私がブリスコーのペンスキー離脱を歓迎しているワケじゃないんですけど。ただ、パワーと同じチームで戦って、彼に勝ち続けるのは難しいかもな、とは思います。他チームで、総合力で強敵を敗るってアプローチ、挑戦の価値アリと思います。G2がそうなる実力を秘めてるかは別の話です。ブリスコーの現在のランキングは8位。ただし、ランキング5位のシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)とは21点の差しかない。

3 エリオ・カストロネベス 

 ペンスキー・トラック・レンタルの白/青/黄パターン。去年は勝利なしだったのに、今季は2勝を挙げてるんですから、37歳のドライバーとしちゃ素晴らしいパフォーマンスです。ダリオ・フランキッティ様でも1勝ですよ、今年は。チームメイトのパワーが、「エリオは素晴らしい能力を持ったドライバー」と賞賛してました。お世辞じゃなく、マジメに。彼にとっちゃ、ロング・ビーチで弾き飛ばされたり(去年)、結構迷惑もかけてくれたセンパイですけど、「新しいダラーラは2ペダル。彼はもうベテランだというのに、それに合わせてドライビング・スタイルを変えた。長年ブレーキを右足で踏んで来たのに」と、いつだったか話してました。41点差を逆転してのタイトル獲得、あるでしょうか、ね?

10 ダリオ・フランキッティ

  メモリーカードなどのブランド=レクサーがメインスポンサーとなって、マシン全体が黒に。ブラジルと同じパターンで、ウィング類は一部が薄茶色。今年はインディー500での1勝のみ。そのレースは健気にもターゲットカラーで記録してましたね。それも、創業50周年のカーナンバー50で。今回は真っ赤なマシンではないですけど、2勝目を挙げる大きなチャンス。作戦も絡めてスマートに戦い、運も味方につけられれば打倒パワーは可能なはず。でも、彼としては僚友ディクシーの逆転タイトル獲得に少しでも役立ちたいって考えてるんじゃないでしょうか。現在ランキング9位で、もうタイトルの目はなし。

11 トニー・カナーン

  保険会社のガイコがメインスポンサーで、白/青/緑のシンプル&クリーンな、TKらしくないカラーリング。現在ランキング6位。ひとつ上のパジェノーとの差は10点しかありません。当然トップ5狙い。

14 マイク・コンウェイ 

 建設会社のABCカンパニーがメインスポンサー。赤/青/白の星条旗カラー。白い部分が多いとはいえ、同パターンが多過ぎ(グレアム・レイホール、ジェイムズ・ジェイクス)。自国ダイスキのアメリカンとしては仕方がないのかな、これも。ホンダがガナッシの次に契約したのがこのチーム。生きる伝説=AJ・フォイトのチームで、将来性を期待される若手の一人=コンウェイを抜擢。インディーカーのシャシーデザインをした経験も持つベテランエンジ二アのドン・ハリデーを起用したのは、AJからチームを受け継いで切り盛り=近代化を推し進めている元ドライバーのラリー・フォイト。来シーズンはもっとパフォーマンスが上がるはず。今年のベスト・リザルトはトロントでの3位で、ランキングは現在19位。

15 佐藤琢磨 

 サイド・ポッドのロゴはソノマでのBigge(ビギー)が1戦だけで消え、もとのMI-JACK(マイジャック)へと戻されている。琢磨のランキングは2戦を残して15位。ひとつ上のルーベンス・バリケロ(KVレーシング・テクノロジー)とは4点差、ランク11位につけるJR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング)とでも14点しか差はない。10位のグレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)との間だと差は43点と少々あるけれど……。どこまでランキングを上げられるか。

22 オリオール・セルビア 

Photo:INDYCAR LAT USA
  オイルフィルターのウィックスがメイン・スポンサー。ブラジルもそうだった? そんな記憶が。ただ、アノ時はロータス・ワークスっぽく黒メインだった。今回は白ベースで金色を配したカラーリングで、なかなか良い。他にないパターンだからか、コース上で実に目立つ。思い起こせばブラジルは彼らにとって暗黒の時代でしたね、ロータス・エンジン使用での最後のレースだったワケだけど。今年はこれまでのところ、インディー500とミルウォーキーというシブイところで4位フィニッシュ。デトロイトとトロントでは5位。ランキング13位。

26 マルコ・アンドレッティ

  ドクター・ペッパーがメイン・スポンサー。しかし、カナダ連戦とはカラーリングが違う。マットなグレー、ワインレッドというかエンジ色というか、と白のコンビネーション。目新しさはある。RCコーラなんぞのアリキタリな青/白/赤よりは全然イイ。マルコのランキングは16位。チームメイトふたりはトップ10にいて、そのうちの一人はタイトルを争ってる。来年は奮起しないと。

27 ジェイムズ・ヒンチクリフ

  ニューマン-ハース・レーシングからデビューしたが、名門チームが閉鎖に。キャリア継続の危機に陥っているところを、元ニューマン-ハースのエース=マイケル・アンドレッティが救った。インターネットドメイン会社であるゴーダディ・ドット・コムはダニカ・パトリック(すでに懐かしい)のスポンサーだったが、”ヒンチタウンの市長”というウェブサイトを運営してスポンサー獲得に努めて来ていた”ヒンチ”の方がよりピッタリのスポンサーと言える。ヒンチはコース上でのパフォーマンスでダニカを軽々と上回る上(まだ勝利はないが)、明るく人なつこい人柄でメディアやファンの間での人気も着実に上昇している。開幕から5戦連続トップ10フィニッシュ、その後にさらに3回トップ0入り。表彰台2回は2シーズン目としたは素晴らしい成績。で、現在ランキング7位。

36 グレアム・レイホール 

 今回はサイド・ポッドにNTBのロゴ。これはサーヴィス・セントラル(SC)の系列。マイダス、ビッグ・オー・タイヤズ、NTB、SCとSC系列だけで4パターンがあったということ。今日は幾人かのドライバーに予選第1セグメント・第1グループで迷惑をかけてしまったグレアムだが、同時に2人のドライバーに初の予選第2セグメント進出をもたらした。この二世代目、チャンプカーからインディーカーにスイッチした最初のレースで優勝(多分にラッキーだった)しているが、アンドレッティの三代目と同様、レースに賭ける本気度が低い気がしてならない。ハングリーさがヤッパリ足りないということか。マルコよりコメントはスマートだが……。今年のベストリザルトはテキサスでの2位。ランキングは10位。トップ10を保てるか?

67 ブルーノ・ジュンケイラ

  青/黒に白の細ストライプ、ウィングなどに蛍光イエローのアクセント。ジャンキーはソノマで負傷したジョセフ・ニューガーデンの代役。この1戦のみの予定。ソノマでのアクシデントでは、ぶつかって来たセバスチャン・ブルデイ号ともどもシャシー・タブが破壊されてしまった。ダラーラ製の新型シャシー=DW12は安全性が高く、ドライバーたちは大怪我をせずに済んだ。しかし、よりによって規模の小さい2チームのシャシーがお払い箱の憂き目に遭った。サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングは青く塗ったシャシーでのボルティモア登場となった。今回もSFHRのマシンにはスポンサーロゴが少なく、どれもが小さい。新生チームとしてはかなり良いパフォーマンス、若く才能がありルックスも良いドライバー、元レーサーの女性オーナー=サラ・フィッシャーとセールスポイントは少なくない。来年はより強力な体制での参戦を期待したい。