2011年4月18日月曜日

2011 INDYCAR レースプレビュー 第3戦ロングビーチ決勝直前プレビュー:レースでのタイヤチョイス考察

バーバー以上にオーバーテイクが難しいロングビーチ

 第2戦ホンダ・インディ・グランプリ・オブ・アラバマでトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)はブラックタイヤ(ハードタイプ)で24位スタートし、6位まで順位を上げてフィニッシュした。ロングビーチではブラックでスタートするドライバーが結構いるかもしれない。ここはアラバマ以上にオーバーテイクが難しいし、アクシデント発生の可能性が高いとなれば、3ストップが功を奏する可能性が高いんじゃないだろうか?

セオリーはレッド→ブラック→中古レッドだが

 今、ドライバーやチームの間に定着しつつあるセオリーは、新品のレッド(ソフトタイプ)でスタートし、中盤をブラックで凌いで、終盤を中古のレッドで戦うというもの。レースが進むにつれて路面ができあがってくるので、中古であるためにライフが少し短く、グリップも少し低くなっているレッドでも大きな問題にはならないという考え方だ。
 しかし! 本当にレッドでのスタートが正解なのだろうか? もうひとつ疑問。スタート時のレッドは本当に新品を投入するべきなのか?
 オーバーテイクが難しいロングビーチのようなコースであれば、ブラックでスタートすることが効果を発揮する可能性が高いんじゃなかろうか? せめて、ブラックを選ばないならレッドは中古にするのがいいのでは?? 

3ストップ作戦が功を奏す予感も

 スタート直後は確かに順位を上げるチャンスだ。レッドの新品で最大のパフォーマンスを手に入れたいとドライバーたちが考えるのも理解できる。しかし、序盤はフルコースコーションが出る可能性が高い。そして、レース中盤はロングランになるケースが多いのではないか。だったら、新品のレッド、そっちにとっておいた方が良いんじゃないですか?
 ブラックでスタートして、レッドを続けて2セット投入する2ストップ作戦にするか、バーバーでのカナーンのように、ブラックスタートでの3ストップ作戦にして、3セットのレッドを次々と注ぎ込む。予選の第1ラウンド敗退でレッドが2セット残っているなら、ロングビーチでもこの作戦、トライしてみる価値があると思う。3ストップにするなら、スタート時の搭載燃料は少なめにできるので、ブラックの不利を少しは減らすことができるだろうし。
 

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