2011年4月18日月曜日

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント19 R3 ロングビーチ Race Day ウォームアップ 「レースに向けて安定したクルマを作るという課題は、かなり達成できたと思います。ただ、今日のウォーウアップ気温が決勝ともまったく異なるでしょうから、そこは気をつけないといけないですね」

第3戦 トヨタ・グランプリ・オブ・ロングビーチ
Round3 Toyota Grand Prix of Long Beach
Streets of Long Beach

ロングビーチ市街地コース
カリフォルニア州ロングビーチ
全長:1.968マイル(=約3.167㎞)×85周
コースタイプ:ストリート

Race Day  4月17日
ウォームアップ  1分11秒3091  12位  18周走行

天候:曇り
気温:17℃
路面温度:24℃
朝もやがかかった決勝日のロングビーチ。ウォームアップは曇天のまま終了。
Photo: Jack Amano
曇天下のウォームアップ、気温も低いコンディションに

 金曜日、土曜日と朝から快晴だったロングビーチだが、決勝日の朝はコースもダウンタウン・ロングビーチも朝靄に包まれた。曇が空を覆ったままで、肌寒さを感じるコンディションでウォームアップは始まった。曇り空の下、昨日の予選時と比べると気温は14℃低く、路面温度は24℃低いまま30分間のセッションは終了した。
 佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)は、新しいブラックタイヤ(ハードタイプ)で走り出て1周。次に新品のレッドタイヤ(ソフトタイプ)を装着して1周。その後に昨日のプラクティス3回目で最後に使ったブラックで走り、最後に昨日の予選で6周を走ったレッドを投入。両タイヤでのセッティングのチェックを行っていた。
 全部で18周を走った琢磨は、17周目にベストとなる1分10秒3091をマークした。27台出走中の12番手のタイムだった。トップはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の1分10秒3019だった。
 今週のKVレーシング・テクノロジー・ロータスはマシンを思うようにスムーズに仕上げてこられなかったが、決勝日に向けてのセッティング変更は成功だったようだ。昨日までのセッティングからさらに変更を施したマシンは、フィーリングが向上。予選では不本意なパフォーマンスしか見せることができなかったが、決勝を前に彼らはは再び勢いを取り戻した印象だ。


決勝ブラックスタートの可能性も

 琢磨のウォームアップは、いつもレースに備えたタイヤのスクラビングで始まる。今回はブラックとレッドを1セットずつスクラブ。レッドの皮むきをするのは今回が初めてのことだった。また、ブラックは1セットしかスクラブしなかったので、チームとしてはレースをレッド主体で戦うことをすでに決めていると見られる。そして、琢磨がブラックでスタートと切ることも十分に考えられる。

ウォームアップを終えてエンジニア、バッサーとマシンフィールを説明する琢磨。
Photo:Jack Amano
「レッドとブラック、両方のチェックが出来ました」

――ウォームアップは良い成果を得られましたか?

佐藤琢磨:はい。昨日から前進することができました。レースに向けて安定したクルマを作るというのが課題でしたが、そこは結構うまくいったと思います。

――昨日よりもマシンに安定感が出たのですか?

琢磨:そうですね。アグレッシブに攻めて走る方向性から、このコースはものすごくバンピーな上に路面のコンディションも変わっていくので、どんな状況でも安定したクルマとなるような方向性にマシンを変えようと考えて、それが今のウォームアップでは達成できていたと思います。

――今回もウォームアップではブラックとレッドの両方をトライしていましたが、どちらのタイヤでも良いフィーリングを得られたのですか?

琢磨:昨日の予選から得た感覚っていうのかな? そのままで、ロングランとまでは行かないまでも、セミロングランぐらいはできたので、両方のタイヤのチェックは一応できて、フィードバックをしました。でも、昨日も話した通り、今のウォームアップは昨日とは気温が全然違っていて、多分決勝とも全く違うものとなるはずだから、そこらへんはレース用のセッティングを決める際に十分に気をつけないといけないですね。

――ウォームアップでもチームメイトたちは琢磨選手と違うことをトライしているんでしょうか?

琢磨:はい。違うことをやっています……というか、それぞれが自分のレースカーになっていますね。
――決勝用のマシンセッティングには、今のセッションでのチームメイトからの情報もさらに盛り込んで行くことになりますか?

琢磨:はい。そうなると思います。

――今日は22番グリッドからのスタートですが?

琢磨:スタートは特に気をつけて、できる限りポジションアップをしていきたいですね。

Photo:Jack Amano

0 件のコメント:

コメントを投稿