2012年5月9日水曜日

2012 INDYCARレポート:5月7日 テキサスでの新シャシー能力判定テストが終了 低ダウンフォース化で安全性向上に一定の成果

テキサスでのテストに臨んだブリスコー車。
リヤウイングのシンプルな形状に注目。
Photo:INDYCAR
DW12、集団での接近戦が難しい空力パッケージに
 10台のマシンを集めて行われたテキサス・モーター・スピードウェイでのテストは5月7日、無事に終了した。参加ドライバーは12人だったが、このうちのトニー・カナーンはルーキーテストを受けるルーベンス・バリケロのマシンセットアップ係としてで、20周しか走らなかった。
 DW12の高速オーバル用空力パッケージでの走行は、2台、3台までの接近戦は可能だが、それ以上の台数となると難しい……というものとなっていたようだ。今回のテストを開催した結果、新型シャシーでのレースはテキサスのハイバンクにおいてでさえ、そういうものになりそう=安全性は向上する=という答えにインディーカー、及び参加ドライバーたちは至ったようだ。
 「前のテスト時とは異なる空力パッケージで、ダウンフォースは小さくされていた。それによってドライビングはより一層チャレンジングになった。また、タイヤの性能低下が前よりも早く訪れるようにもなっている」と2010年テキサスウィナーのライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)は語った。
 トップタイムを出したスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は、「マシンにオプションが用意されているのは、僕としては嬉しい驚きだ」と語った。「全員のリヤウィングが10度に決まっていた。それがパックレーシングの元凶だったと思う。我々にはウィングの角度を自ら決定し、それによって作戦を組み立てる権利が与えられていなかった。走り始めの20周では速いが、ラップを重ねるとアクセルオフが必要になる……といったオプションが与えられている。スティントを走り通すのが難しい。それは良いことだと思う」。
 戦闘力比較にはなりにくいが、参考のため、トップ5のラップタイム&平均スピードを以下に掲載。

1 スコット・ディクソン  24.6644秒=212.371mph
2 チャーリー・キンボール 24.7859秒=2111.339mph
3 ダリオ・フランキッティ 24.8807秒=210.525mph
4 ウィル・パワー 24.8994秒=210.367mph
5 エド・カーペンター 24.9335秒=210.078mph

0 件のコメント:

コメントを投稿