2012年7月22日日曜日

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 58:R11エドモントン 予選「エドモントンに来る前から、ひとつの鍵になると思っていたので色々なことを考えれば、ベストリザルトだったかな。フレッシュが2セットあるから大丈夫。問題ない。明日は勝ちだ!」

 1日中雨の予報だったが、実際には予選の第二セグメントに少しだけ雨。「ウエットでもドライでも、どちらでもOK」と話していた佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、ウエットの第二セグメントでトップタイムをマークした。そして、今年初のファイアストン・ファスト6に琢磨は挑んだ。

Jack AMANO(以下——)今回は狙い通りにファスト6を戦えましたね。


佐藤琢磨:はい。エドモントンに来る前から、ここはひとつの鍵になると思っていたので、その観点から言えば良かったと思うし、ここまでの流れの中で、まぁ去年はポールで今年は4番手だから、もちろんベストではないかもしれないけど、現状色々なこと考えれば、ベストリザルトだったかなって思えます。

——Q3も一番に出て行きました。しかし、最後にコースインしたドライバーがポールを獲りました。どっちの戦い方を選ぶのか、非常に判断が難しかったんじゃないですか?

佐藤琢磨:そうですね。こればっかりは終わってみないとわからないことで、もちろん、どんなに優秀なレーダーを持っていても、雨がどれぐらい降るかっていうのはピンポイントではわからない。僕らはウエットセッションだったQ2からQ3にかけては、まだ少し小雨がパラついた状態だったので、そこより酷くなる前にタイムをしっかりと出そう、と。
 路面も完全ドライよりも、もうちょっと湿ってる状態だと思って行きましたけど、出てってすぐに路面が予想以上に乾いているとわかりました。そういう意味ではハンター-レイは待っていて、その間に雨が降ったら、もちろんアウト。そういうことでしたから、こればっかりはやってみないとわからない。ある意味、今日の場合は彼らの方に物事はうまく働いて、僕らにはとても厳しい状況になったとも言えますけども、まぁ、そうは言ってもドライで4番手、セカンド・ロウを確保できたのは良かったと思いますね。

——Q2とQ3の間に雨が少しだけ降ったり、セッティングを変更するのかしないのかなど、判断はスパッと下さなきゃならなかったと想像しますが、どうでしたか?

佐藤琢磨:そう。そこは面白かったですね。もちろん、できるのはタイヤ交換とエアロバランスの変更、全体のダウンフォースの変更ぐらいですよね。足回りも細かくやるような時間はなかった。そういう意味では、フルドライからウエットセットアップに行って、最後のドライタイヤを着けた時に、セットアップを完全ドライに戻すのか、半分ウエットを残すのか、フルウエットで行くのかっていう作戦の違いっていうのはあったと思います。そして、それが予選の順位に繋がったかもしれないですね。

——話が時間と逆になっちゃうんですが、Q2はウエットでしたが、ブッチギリのラップを2周続けて出していましたね。走っていて楽しかったんじゃないですか?

佐藤琢磨:そうですね。もう、雨が降ったら、このまま降り続けてくれって思ったぐらいでしたから。それが小雨になって、セッションの終わりの方はもう結構雨が止んで、少しラインができて来ちゃってたから、あーみんなタイム・アップしちゃうなって思いました。実際、最後はかなり追いつかれましたよね。だけど、それでもコンマ5秒ぐらいは十分に自分のポケットありましたよね。ホント、雨のままだったらまったく問題なく行けたと思いますね。

——Q3が雨だったら……。

佐藤琢磨:そう。もうちょっと路面が濡れててくれたら状況は全然変わってましたね。早めにコースに出てって、タイヤをウォームアップさせてっていう作戦だったんですけど、予想以上に乾いてましたね。

——さぁ、明日ですが、ハンター-レイがエンジン交換のペナルティを受けますから、3番グリッド、2列目イン側からのスタートです。どんなレースを戦えそうですか?

佐藤琢磨:今回のレース、ハンター-レイが前にいるから大丈夫だろうと思ってたんですけど、彼がペナルティで後ろに回ってっちゃうので気をつけます。

——1周目の1コーナーは?

佐藤琢磨:こればっかりはスタートしてみて……ですよね。距離感とかあるし。廻りは誰と誰ですかね?

——前はダリオ、その隣りはブリスコーですね。

佐藤琢磨:そうですね。ダリオの出方を見て、どこまで行けるか、ですよね。非常に面白い戦いになると思います。

——レッドタイヤは?

佐藤琢磨:Q3でユーズドを使ったので、フレッシュが2セットありますから大丈夫。問題ないです。明日は勝ちだ!

Q3にフレッシュを投入したのはブリスコーとタグリアーニのふたりだけ。ポールスタートのフランキッティほか、琢磨を含めてトップ6のうちの4人が明日のレースはフレッシュ・レッドを2セット持った状態で迎える。明日はハイ・スピードのレースとなりそうだ。天気予報は晴れと出ているが、果たして……。

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