2014年6月28日土曜日

2014 INDYCARレポート 佐藤琢磨コメント41 第9・10戦ヒューストン Day1 プラクティス2:シモン・パジェノーがダントツのタイムをマーク! 佐藤琢磨は7番手で初日を終える

パジェノー、初日トータルでトップに立つ Photo:INDYCAR (Chris Owens)
ザ・シェル・アンド・ペンゾイル・グランプリ・オブ・ヒューストン
6月27日 Day1 プラクティス2
天候:晴れ
気温:32℃

パジェノーがこのセッションを支配
 午後には雨が降るとの予報だった。降雨確率は40パーセントもあった。しかし、午後のプラクティス2=45分間はドライ・コンディションが続いた。途中、一瞬だけパラパラッと雨が落ちて来たが、ほとんど降らなかったと言っていいレベル。気温は32℃と高く、風が吹いていたために幾分過ごし易くなってはいたが、湿度も非常に高いヒューストンならではのコンディションとなっていた。
 終盤にルーキーのジャック・ホウクスワース(BHA/BBM・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)がシケイン出口のコンクリート・ウォールにノーズから激しくクラッシュ。ウィングと左フロント・サスペンションを壊してストップ。すぐさま赤旗が出され、プラクティスはそのまま終了を迎えた。その他にもスピン&ストールがあって走行時間は10分以上削られた中、トップタイムを出したのはシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)だった。セッション開始から15分を過ぎたところで1分0秒5765を出してトップに立った彼は、その後もトップの座を保ったままタイムを着々と縮め続け、最終的に1分0秒1415を出してセッション・トップ、そして今日の最速ドライバーとなった。


昨年もヒューストンを走ったフィリッピが初日4番手に Photo:INDYCAR (Chris Jones)

スポット参戦のルカ・フィリッピがこのセッション3番手の好タイム!
 プラクティス2の2番手は、午前中には10番手だったライアン・ブリスコー(チップ・ガナッシ・レーシング)の1分0秒6428。3番手はルーキーのルカ・フィリッピ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。プラクティス1では12番手だったが、2セッション目で一気にラップタイムを1分0秒6735にまで縮めて来た。フィリッピは去年もヒューストンに出場しており、レース1では予選7位/決勝10位というまずまずの成績を残している。去年はブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズカーブ・アガジェニアンからの出場で、今年は彼を2012年に起用する予定だったレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからのエントリー。去年よりも良いのは体制が2カーである点だろう。それにしても、走行2セッション目にしてのトップ3入りは見事。フルシーズン・エントリーのチームメイト、グレアム・レイホールとしては、速いチームメイトの加入は嬉しさ半分……といったところか。因みに、レイホールのベストは1分00秒9989で、このセッションで11番手。今日の総合だとフィリッピが4番手で、レイホールは14番手だ。
 プラクティス2の4番手はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)。1分0秒6905で、5番手はルーキーのミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)による1分0秒7031だった。

佐藤琢磨、ユーズドタイヤでの7番手タイムに自信
 6番手はジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)=1分0秒7610。そして、7番手は佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。自己ベストを僅かながら更新する1分0秒7610をマーク。気温の上昇や路面コンディションの変化に順応できている上、新品ではないタイヤで速いタイムを出せている点が大きい。

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
  「セッティングは少し換えました。路面は午前中とは違っていたし、タイヤの反応も違っていた。それらにマシンを合わせて行くことができていた。パジェノーが飛び抜けたタイムを出しているけれど、それはニュー・タイヤでのもの。他にもそういう人たちがいたから、実質的に自分たちはトップ5につけていると思う」と琢磨は好感触を語っていた。
 8番手はスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)、9番手はクリーンなアタック・ラップを実現できなかったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、10番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)だった。
 午前中には速かったのに午後にタイムを出せなかったのは、上記のパワーの他にも何人かいた。セバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)はプラクティス1では3番手だったが、プラクティス2では19番手に沈んでいた。トニー・カナーン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)も午前が5番手だったのに午後は13番手。そして、ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)も午前9番手だったのが、午後は21番手だった。

コンウェイ、ディクソン、ハンター‐レイ、モントーヤは苦戦中
 今年のロング・ビーチ・ウィナー、マイク・コンウェイ(エド・カーペンター・レーシング)がヒューストンでは大苦戦を強いられている。午前中がブービー賞の22番手で、午後は最下位の23番手(!)だった。
 今日の2セッションを総合すると、トップはパジェノーで、2番手はパワー(プラクティス1でタイムにより)。3番手はブリスコーで、4番手はフィリッピとなる。5番手以下は、カストロネヴェス、アレシン、ヒンチクリフ、琢磨、ブルデイ、カナーンと続いて、ここまでがトップ10。
 11番手以下を見ると、昨年のレース1で優勝しているディクソンが11番手で、12番手はウィルソン。ポイント3位につけているハンター-レイは13番手。ファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は18番手と大苦戦。デトロイトのレース2で3位フィニッシュしたチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)は17番手と今回は振るわない。

以上

1 件のコメント:

  1. Amano様
    高温多湿の中レポートお疲れ様です。
    琢磨選手、デトロイトRace2の予選以降、ストリートコースでの
    セッティングが好調なようですね!
    予選・決勝と期待しています。

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