2014年6月28日土曜日

2014 INDYCAR レースプレビュー 第9・10戦ヒューストン:昨年ポールポジション獲得!地元ヒューストンで佐藤琢磨にかかる期待は大!

ヒューストンダブルヘダー、今年は猛暑の下での開催

 チャンプカーでのレースを行っていたヒューストンが、インディカーでもレースを開催することになった。その最初が去年だった。レースはシーズンの終盤、最終戦のひとつ前のイベントとして10月初旬に開催されたが、今年は真夏に引っ越している。そう、テキサス州では6月下旬はもう真夏。湿度が非常に高く、暑い中での戦いになる。
 アストロドームは使われなくなっているが、隣りにはNRGスタジアムが完成、NFLのヒューストン・テキサンズのホームとなっている。これらを擁するリライアント・パークは名称がNRGパークに変わった(NRGはリライアントの親会社)が、特設コースの基本レイアウトは変わらない。ただし、今年のコース全長は1.634マイルから1.69マイルに伸びている。

昨年は佐藤琢磨がレース1でPP獲得
 ヒューストンは今年もインディカーが3イベントで行うダブルヘダーのひとつ。去年のヒューストンではレース1でスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が優勝し、レース2ではウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が勝った。ポイント・リーダーだったエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)はレース1で18位、レース2で23位という惨憺たる結果に終わり、ダブルヘダーでの大活躍(デトロイトは2戦とも4位だったが、トロントは2レース共に制覇。ヒューストンでも優勝と2位)が最終的にチャンピオンの栄冠を掴んだ。
 
 去年のレースを振り返ると、レース1の予選では佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)がポール・ポジションを獲得。予選2位はパワーで、以下、予選3位はディクソン、予選4位はシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)、予選5位はシモーナ・デ・シルヴェストロ(KVレーシング・テクノロジー)、予選6位はジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)だった。

レース結果は、
優勝 ディクソン
2位 デ・シルヴェストロ
3位 ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)
4位 パジェノー
5位 ジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)
6位 ジェイムズ・ジェイクス(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)


レース2は予選ナシで、ポイント・スタンディングでグリッド決定。
レース結果は、
優勝 パワー
2位 ディクソン
3位 ヒンチクリフ
4位 ウィルソン
5位 セバスチャン・ブルデイ(ドラゴン・レーシング)
6位 パジェノー

 前述の通りにディクソンが2戦で好成績を残し、ウィルソンとパジェノーも2戦で上位フィニッシュを達成している。デ・シルヴェストロとジェイクス、2人の名前が今年のインディーカー・シリーズにないのは寂しいところ。ドラゴン・レーシングももうインディーカーにはいない。

今年のデトロイトダブルヘダーは??
 
 ダブルヘダーということで、今年のデトロイトも振り返る。レース1、2の結果は、
レース1
優勝 パワー
2位 グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)
3位 トニー・カナーン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
4位 ウィルソン
5位 カストロネヴェス
6位 ヒンチクリフ

レース2
優勝 カストロネヴェス
2位 パワー
3位 チャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)
4位 ディクソン
5位 ヒンチクリフ
6位 パジェノー

今シーズンのストリートレースでの情勢は?
ストリート戦という括りで今年の開幕戦セント・ピーターズバーグもチェック。
優勝 パワー
2位 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)
3位 カストロネヴェス
4位 ディクソン
5位 パジェノー
6位 カナーン


同じくストリート戦のロング・ビーチも見る。
優勝 マイク・コンウェイ
2位 パワー
3位 カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)
4位 ファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)
5位 パジェノー
6位 ミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)


昨年のリベンジに燃えるカストロネヴェス

 ここまでで名前の登場頻度が高いのはパワー、カストロネヴェス、ディクソン、パジェノー、ウィルソン、カナーン、ヒンチクリフといった面々。今週末もパワー中心の戦いになるはずだ。イベント・スポンサーはシェルなので、カストロネヴェスは、「去年のリベンジも兼ねての大活躍を!」と意気込んでいる。
 シーズンの折り返し点を迎える今回、注目したいのはターゲット軍団の戦いぶり。ダリオ・フランキッティの引退〜カナーンの加入は今のところ成功していない。このまま今年の彼らは、ペンスキー勢に押され続けでシーズン後半戦もズルズル行くんだろうか? 
 ヒューストンといえばフォイト。チームの地元なので、クルーの家族・友人などサポーターが大挙して応援にやって来る。琢磨にかかる期待はいつも以上に大きい。2レース=チャンスは2回。目指すは勿論優勝だ。
以上

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