2017年9月19日火曜日

2017 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第17戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Race Day 決勝 その2:「アンドレッティ・オートスポートというトップ・チームで、レギュラー・シーズンは4カー、インディ500では6台体制で走った経験を生かして2018年シーズンも最高の走りを目指したいと思っています」

Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大
「インディー500で優勝できた、素晴らしいシーズンだったと思います」
――今シーズンは今まで以上に色々ありましたが?
佐藤琢磨:今年も大きなアップダウンはありましたが、やっぱり素晴らしいシーズンだったと思います。インディ500で優勝できた。本当に特別なレースで勝てたのはクルーたちのおかげです。26号車の一員であったことを誇りに思うし、アンドレッティ・オートスポートには本当に感謝をしています。開幕戦から色々ありましたけれど、結果は非常に良かったと思います。スピードを見せることのできたシーズンだったし。決勝での不運は確かに多くのレースでありましたが、キチンと戦える時には、チャンスを活かしてリザルトを残すことができたと思うので、このアンドレッティ・オートスポートというトップ・チームで、レギュラー・シーズンは4カー、インディ500では6台体制でした。この経験を生かして2018年シーズンも最高の走りを目指したいと思っています。




2シーター・ドライバーのマリオ・アンドレッティとソノマ戦のゲスト、サンフランシスコ・ジャイアンツのジョシュ・オーシック投手(後列左)、同じく完全試合男のマット・ケイン投手(後列中央)、スティーブ・オカート投手(後列右)とともに Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「4カー体制の中で、予選でのパフォーマンスを見せられたことは
とても大きな達成感につながりました」

――4カー・チームも初でしたが、トップ・レベルで戦えるチームメイトがいる体制というのも本当に久しぶり(2010、2011年のKVレーシング・テクノロジー以来)でしたよね?
佐藤琢磨:はい。そうでしたね。とてもおもしろかったし、興味深かった。当然、例えばライアン・ハンター-レイのようにインディ500のチャンピオンで、シリーズ・チャンピオンも経験している、シリーズの中でも本当にトップ・ドライバーの一人と認識されている人もいれば、”500”で勝っているしスピードもあるアレックス、インディなどの高速オーバルでの速さで定評の高いマルコ、彼らと一緒にやるのは僕自身にとって大きなチャレンジだったし、学ぶことも多かったですよ。そうした中で、特に予選でのパフォーマンスを見せられたのは、非常に大きな達成感に繋がっています。レースは色々あってなかなか難しかったけど。それも、アンドレッティ・オートスポートで走った今年、2017年の1シーズンだけという短かさでしたけれども、とても大きなものを経験できたと思います。

「長く確執があったハンター-レイとは一番仲良くなれた
そういう意味で今日の最終戦のアレックスのと一件は気持ち悪い」

――チームの中に入って、チームメイトとして接したことによって、彼らのことをより深く理解できたところもあったんじゃないですか? 今後にコース上で戦うために必要な情報なども得られと思います。
佐藤琢磨:確かにそうですね。ライアン・ハンター-レイとの確執は長かった。2011年からですからね。それはもう完全に解けたというか……、ある意味、ライアンとは一番仲良くなれたんじゃないのかな? やっぱりお互いにリスペクトっていうのもあったし、彼は非常にジェントルマンだし、いいドライバーでした。そういう意味で、今日の最終戦のアレックスとの一件というのは、何というか非常に気持ち悪いというか、なんであんな状況になったのかっていうのは不可解ですね。わからない。

――若さっていうのもあるんじゃないですか?
佐藤琢磨:でも、ドライバーとしてどうか? っていうのがありましたから。

「ゲートウェイでのニューガーデンは、行くべき時に行ったと思ってます」
――ゲートウェイではジョセフ・ニューガーデンがシモン・パジェノーにぶつけた。最近の若手はブツケること、普通と思っちゃってるのかな? って印象があります。
佐藤琢磨:僕はゲートウェイの一件については、ニューガーデンは行くべき時に行ったと思ってます。僕の見方で言うと、あれはシモンの方がラインを残してた。

――スペースを与え過ぎ?
佐藤琢磨:はい。それに対してジョセフ(・ニューガーデン)が入って行きましたよね。確かに最終的に接触したのでベストではなかったかもしれないけど、非常にエキサイティングなドッグファイトだったと思います。少なくともシモンはスペースを与えていたし、ジョセフは当たったけど、チームメイトを押し出すようなカタチではなかったとみてます。今日の98号車に関しては、まったくラインとしておかしかった。あんなに膨らむ必要はないし、こちらをダートに落とす必要はない。僕がこのチームを出て行くってことでそうしたのかどうかはわからないけど、ドライバーとしてどうかな? って思いました。
Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大
「来シーズンに向けて、ベストを尽くしていきたい」

――来たる2018年はエアロが新しくなり、全員が同じものを使うことになります。佐藤選手にとってはチャンスだとも取れますが?
佐藤琢磨:そうですね。僕らドライバーやチームにとっても楽しみですが、ファンにとっても、それは同じだと思います。今週末の最終戦で見たチーム・ペンスキーのとてつもない強さ。彼らとの差をどれぐらい縮められるのか。どこか新たに頭角を表すチームが出現するのか、非常に楽しみです。ドライバーなど色々と動きがあります。自分としては、来年に向けてベストを尽くして行きたいと思います。

――佐藤選手の動向は、いつ頃正式に明らかにされるんでしょうか?

佐藤琢磨:まぁ、まだだけど、近々です。今シーズンもお疲れ様でした。ありがとうございました。
以上

1 件のコメント:

  1. 琢磨選手のレイホール復帰が正式発表されましたね。今シーズンの後半戦はトラブル続きで消化不良だったと思いますので、来シーズンは複数回優勝を期待したいです。
    天野さんも一年間お疲れ様でした。これからも更新される情報を楽しみにしています

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