2018年5月18日金曜日

2018 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第102回インディアナポリス500 Day2 プラクティス3:「ようやく自分が走りのイメージを掴めるようなクルマになって来たと感じています。特にトラフィックの中で、ですね」

佐藤琢磨、走行2日目でトップ3に。マシンの仕上がりも順調だ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 
「セッション終盤にセッティングを少し戻しました」

Jack Amano(以下――):今日は最後に226mph台が出て3番手でしたね?

佐藤琢磨:マシンが少し良くなった。最後の方で出たスピードはトウなどを使ってのものでしたけどね……。セッティングを今日もものすごく色々やったんだけど、風洞でも出ていないデータのところで走っちゃっていたみたいで、セッティングを少し戻しました。今までの走りではすごくストールしてたことがわかりました。セッション終盤の走りでは、一度半分スピンしそうになっちゃったことがあって、ピットに帰って来たんですよね。それでセッティングを少し戻して走って、そのピットにいた分、3周~4周分ぐらいかな?
みんなよりフレッシュなタイヤだったから好いタイムが出たというところもあったと思います。タイヤのこともあって、順位を上げて行くこともできていました(前を走るマシンをオーバーテイクして行けた)。でも、最後の方は結構苦しくなって来ちゃって……ちょっとグレイの方に上がってリスクもあったから、5周ぐらい残して止めました。
「よいところと悪いところが見えたので非常に有意義な1日でした」

――昨日からセッティングで何か間違ってた部分があったんですか?

佐藤琢磨:いや、間違っていたのではなくて、今日の走行で、チームの持っているデータの範囲外のところまでセッティングが行っちゃってたって表現した方が正しいのかな?
それをちゃんと範囲内のところへ戻したら、マシンがすごく効率良くなったとわかりました。その後にまた少し行き過ぎちゃいましたけどね。ということで、そういった物事が今日はわかって、メカニカル・サイドも今日は色々とチャレンジをしてみて、良いところと悪いところが見えたので、非常に有意義な1日だったと思います。あと、今日は初めてトラフィックでの走りがちゃんとできましたね。

――昨日はマシンに自分の好みじゃない動きが出ていたとの話でしたが、今日はマシンが向上したんですね?

佐藤琢磨:そうです。初めてその方向にマシンが進んで来始めました。ようやく自分が走りのイメージを掴めるようなクルマになって来たと感じています。特にトラフィックの中で、ですね。昨日は軽いトラフィックしか走れなかったけど、今日はチームメイトたちと何度か軽いトラフィックの中を一緒に走って、さらに大きなトラフィックの中に入って行くことができて、そこでクルマを仕上げて行くことができました。そして最後には大きなパックの中で走ることができたから、そこもまたとても大きな収穫でした。

「明日は5セットぐらい予選シミュレーションをやる予定です」

――今年は走行1日目にしてその傾向がありましたが、2日目もトラフィックでガンガン走るチームが多いように感じます。新エアロなのに。

佐藤琢磨:そうですね。もう今やトラフィックの中でクルマを作ってかなきゃならないってことに結局なってるんですね。ある程度ダウンフォースは出ているクルマなので、単独走行ではある程度までは皆キュッと上がれる。95、96%ぐらいのところまではすぐに、割と早く行けるんですよ、スピード的なものはね。そこから最後の5%を絞り出して行くのがものすごく難しい世界なので、それがこう……例えばロードコースだったら1%ずつ良くなって行くとしたら、インディだと0.1%ずつ上がるって感じですかね?
 だから、まだまだマシンには余裕があるんだろうけれど、それでも今日の収穫は大きかったですよね。まだ満足はできていないけど、ある程度納得の行くところまでは来れたんじゃないかな?

――それは決勝用セッティングが?

佐藤琢磨:そうです。

――予選用はどうでしょう?

佐藤琢磨:今日午前中に少しやりました。軽く流すぐらいでしたけど、あまりスピードは出なかった。グレアム(・レイホール)とオリオール(・セルヴィア)も単独走行でのシミュレーションをやりましたが、そこでもあまり良い結果は出なかったので、ちょと今、僕らはレース方向に振ってますね。

――明日は予選対策の時間が増えますか?

佐藤琢磨:そうなると思います。もう木曜日ですもんね。じゃ、明日はファスト・フライデーに向けて5セットぐらいシミュレーションをやると思います。
以上


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